朝のうちの どんよりした空から やがてしとしと雨が そして今もしきりに雨が
書棚から 本を岩浪文庫を取り出す 岩浪文庫の創刊は昭和2年7月 以来
「真理は万人によって求められることを自ら欲し 芸術は万人によって愛される
事を自らから望む。。。」 岩波文庫発刊に際して『読書子に寄す』との文が
巻末に 今もなお 締めくくりに 崇高な《挨拶》が 綴られている
最初の刊行作品は『こゝろ』、『五重塔』、『にごりえ・たけくらべ』等22点
其の後刊行された『出家とその弟子』を含めた書肆が 若者に熱狂的に迎えられ
当時の岩 波文庫人気を支えたようだ
たまたま 家に在った 本だが 既に数十冊の発行を重ねている
雨の一日 ページをくくり 当時の若者になった気分に浸るのもよかろう・・と
今の若者の 愛読書が どのあたりか知識はないが 聞こえてくるのは アニメや
軽い読み物や 《読書離れ》 決してそれが悪いとは言わないが なにか寂しい
それにしても 昔の若者の知識欲のすごさに驚かされるのは 私が年寄のせいか
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