Carry me back to Old Virginny

1974~1975年にわたるアメリカ・バージニア州R-MWCへの留学記(手紙)です。

Even Day・Dr.AnthonyのTV出演・Fire Drill!

1975-04-10 | RMWCの日々

5日の土曜日からなんと5日間も強風の日が続き、うんざりしていたら、この1,2日は春らしい穏やかな日になりました。気候の変化が激しいせいか、fluが大流行。私のホールも病人でいっぱい、ばい菌がうようよしている感じ。Pattie, Stephanie, Lynn, Kathyなどは次々とinfermary(診療所)へ行きました。私も今日はちょっと熱っぽいので、注意しなくちゃ。もうすぐ試験だし!

昨日(9日)はEven Dayでした。Even Class(1,3年生='76と'78の偶数年度卒業生)の日、というわけ。何でも、1,3年生は朝6時半に起きて、Dr.Quillian家へでかけていって、家の前でセレナーデを歌ったのだそうです。 私とJenniferは一大決心をして朝食に出ることにし、朝7時におきました。いつもはseated breakfastはほとんど人がいないのに、この日ばかりはdinner並の大入り満員でした。(メニューはハム、ビスケットと卵とミルク)

1,3年生が食事中突然立ち上がってEven serenade songsやOdd pep songsを歌いだしたり(みんな興奮して椅子の上に立ったりしているのよ)、Odd class('75と'77卒業の2,4年生)がそれに対抗して、Even pep songsを歌い返したりして、賑やかでした。そのほか、フロントキャンパスには案山子みたいな人形がつる下げてあったり、1年生の何人かが顔中ペンキで塗ってすごい形相で構内をウロウロしたり、Smith Auditoriumではお化け屋敷などもありました。

そうそう、おととい(8日)はDr.AnthonyがTVに出ました。AM.Virginiaというチャンネルで、これはいつもR-MとSweet BrierとLynchburg Collegeが学内で起こったことを発表したりするローカル番組なのですが、今週はDr.Anthonyが "Japan and the World Economy" という問題を中心におしゃべりしました。いつものクラスとは大違いで、まじめで、なかなかハンサムに写っていました。と、最初のうちは良かったのですが、やがて話に熱中しだすと、いつもの地が出てきて、いわゆる"Anthony Smile"なども頻繁に出てきて、見ていて他の子達と大笑いしました。

そうそう、Alisonはついに上智大学にacceptされたそうです。いよいよ日本に行くという実感がわいてきた、と大喜びしていました。去年の私と同じね。

では、またね。乱筆乱文失礼しました。

★  ★  ★  ★  ★ 

たった今手紙出したと思ったら、ポストに手紙が来ていました。このところ友達も新しい生活で忙しいのか、ほとんど手紙くれないので(私のほうも書いていないのですが)週に2通ほどがいいところです。バス代70円ですって!!?驚き。私がいた頃はまだ40円で、60円になったことも知らなかったわよ。(あれ?あとで考えたら、私の頃も60円だったかな?) おじちゃんの提案どおり、いよいよ自転車にしなくちゃね。ミニサイクルじゃ疲れちゃうから、帰ったら大きいの買おうかな。ミニサイクルは、チコタン用!こちらでもdowntownへのバス代は25㌣だから、日本と同じくらいですね。でも、こちらではバスの乗り換え切符が合って、乗り継いでも25㌣でいけるの。

春の描写はまだでしたが、水仙やチューリップが咲き乱れています。木蓮も。この前PERビルディングの脇から水仙を5,6本盗んで来ました。部屋中にいい香りがしました。いわゆるWordsworthのgolden daffodilesで、大きくて真黄色の水仙です。また、infermaryの前には白いのも咲いているので、1,2本通りがかりに取ってきたら、あとでinfermaryにいたKathyが帰ってきてから、「あなた、水仙盗んでるの見えたわよ」なんて言われてしまいました。

【infermry】

最近のんびりした生活に漬かっちゃって勉強する気が抜けちゃった。留学しているのになんだか、変ね。今はイギリス文学の方のterm paperを書いています。 Coleridgeの"Ancient Mariner"の考察をしています。期限は21日だから悠々なのですが、来週末はJenniferのご両親が大学に見えるので、接待するので勉強できないのです。でもそのあとは、すぐAm.Poetryのペーパーがあって、そのすぐあとにはいよいよfinal exam.です。
ギャーーーーーーーーーー!!

そうそう、昨夜は魔のFire Drillがありました。今までに fire drillのこと書いたかしら?これは月に1回ある火災訓練ですが、必ず真夜中に突然行われるのです。安らかに眠っている最中にけたたましいベルで起こされる不快さったらありません。規則では、まず部屋の明かりをつけてブラインドを開けて、平たい靴を履き、コートかガウンを着て、タオルを持って、ドアをあけて、fire escapeからdormの外に出るのです。3分間以内に全員外に出ないときは、同じ夜に再びベルが鳴ることになっているのです。翌日テストがあろうが、なんだろうが、例外なし。ひどいもんでしょう?

さてと、今は昼食後。午後は4時まで暮らす無しなので、のんびりペーパーに取り組んでいます。朝からの雨は上がって、また青空です。

Dr.Anthonyが言うのは、チャーターフライトが安いのがあって、NYから東京まで300ドルそこそこというので、International Educational Exchangeの住所を聞いてきて、西側からフライトがないかどうか、今手紙を書いたところです。いいのがあれば、200ドルくらいだそうで、とても助かります。

私の予定では、5月11日の卒業式の後、1週間ほどKlous家に泊まり、そのあとDelawareに1週間から10日くらいいるの(Jenniferがどうしても、というので)。それから、New England(ここは行くかどうか迷っています)に行ってから、NYのM姉さんのところに行くの。結局旅行は6月の中半くらいからになりそうです。NYでバスの切符を買って出かけるつもり。

全部一人旅というわけではなくて、途中Annemarie(彼女もround tripをするので)と同行したり(かといって、友達や親戚の家に行くのに2人ではずうずうしく求めてもらうわけには行かないから)Lynchburg CollegeのHisamiとも一緒に回ると思います。そんなにご心配要らないと思います。危ない時は、2人だって3人だって危ないのです。一人だったらかえって無茶はしないしね。ご心配なく。

Jenniferは明日からGlee ClubのコンサートでNew Yorkへ行くので興奮しています。Columbia Universityとの合同コンサートで、大学の寮に泊まるのですって。私はひさしぶりに一人でのんびり週末を過ごせるので、ホッとしています。朝は好きなだけ寝られるし。  では、またね。   Love

 


Happy Birthday, Wanda!

1975-04-05 | RMWCの日々

お元気ですか?ここ2,3日強風が吹き荒れています。日本で言う花散らしという風でしょうね。桜も文字通り散ってしまいましたし、キャンパス内にちぎれた枝が散乱しています。山の方では木が根こそぎ倒れたり、被害があったそうです。

おとといはStephanieのお母さんが見えました。彼女が私のママに会って、といってきたのでお会いしましたが、さすがにインテリ風のしっかりした婦人でありました。帰りにTexasに寄ったら、ぜひ家へいらっしゃいといわれました。

昨日はWandaの20才のお誕生日でした。Alsonが教えてくれたので、昼食を同じテーブルで取り、最後にHappy Birthdayの歌を歌ったの。まわりのテーブルからも拍手が沸きました。それから夕方は、私とJenniferとAlisonとEllenとWandaとで、Randieにピザを食べに行きました。Wandaはもちろん、わたしもJennifer も知らなかったのですが、AlisonとElenとはバースデーケーキをこしらえてあったので、Randieのウエイトレスに頼んで、食事の後持ってきてもらったの。ろうそくがついていて、とても綺麗なバースデーケーキで、私たちはびっくりしました。周りの関係ない人たちもニコニコしてみていて、とてもいい雰囲気でした。RandieではR-Mの子がアルバイトでギターを弾き語りしていて、ちょうどその時間だったので、効果満点でした。

大学に帰ってから、Swim clubのメンバーによるSwim Show-synchronized swimmingがプールであったので、観にいきました。プールを真っ暗にして、スポットライトをあてて、とても美しい光景でした。アメリカの女性史みたいな筋立てで、音楽も1920年代からの流行曲を取り入れてそれにあわせて泳ぐの。圧巻でした。

私のホールにはLinda Smithという子がいますが、彼女はすごくうまくて、オリンピック候補なのです。お金がかかるので、オリンピックには出ないそうですが、全米でもトップの方なのですって。彼女はダイビングの演技を見せてくれました。ところが、ちょうど私の隣に座ったおばあさんがLindaのおばあさんだったのでありまして、彼女が言うには、去年の夏、日本人の男の留学生を3ヶ月くらい世話したことがあるとか。しばらくおしゃべりしました。私の宗教は何か?ときかれて(この質問は必ずといっていいほどされますね)、とくに持っていない、というと、じゃぁアメリカに来たのだからキリスト教徒になりなさいとか(?)チンプンカンプンなことを言われました。彼女が預かった男の子は神道だったそうです。


前日(2日)の続き

1975-04-03 | RMWCの日々

おじちゃんたちからの手紙、受け取りました。おじちゃんのご希望のトランプは、もうとっくに買ってあるのよ。この大学の模様なのですが、いずれ衣類を送るときに中につめてお送りします。

いよいよ車を換えたそうですね。私も帰ったら車の運転を習おうかな。でもこちらと比べて、東京は恐ろしいからどうかなー。こちらでは学生も自分の車ーそれもガソリンをたくさん使うであろう大きな外車(日本人から見れば)ばかりで、贅沢三昧です。

そうそう、vancouberのSちゃんからお手紙いただきました。 とても親切で、2,3日といわず、ゆっくり泊まってくださいと書いてありました。前にNYのM姉さんからもいらっしゃいとのお手紙いただいていたので、NYとVancouberの宿泊は確保。Sちゃんはいよいよ8月末にベビー誕生ですって。4月末に都心のアパートから郊外に引っ越すそうです。幸せいっぱいといったところみたいでした。

今日は、Dr.Anthonyがクラスに現れなかったので、私は中級のクラスを教えました。日本語のクラスはおもしろいけれど、慣れちゃうとやはり単調です。sideworkのほうも毎日やっていますが・・・午後の時間が奪われちゃうので、苦痛。でもお金もらっているんだから仕方ないわね。

今日はそれほど書くこともないので、このへんで打ち切ります。風がビュービュー吹いています。今日は20度(華氏)以下に下がるそうです。テニスもできないし、つまらないの。イギリス文学のペーパーのための参考書を一日読むことにします。

 それではまたね。手紙待っています。おにいちゃんによろしく。 Love

PS:I am full of beans! I am full of pep. ←新しく覚えたidiomです。


寮の仲間たち(卒業間近のseniors)

1975-04-02 | RMWCの日々

お元気ですか? 昨日今日と、それこそ真夏のような日が続きます。とくに今日は華氏70度を越えたとか・・・30℃近い天候。 雲ひとつない青空です。例のごとく、日光浴で一日つぶしました。もう真っ黒になっちゃった。日が翳った頃Jenniferとテニスをしました。右手は使えないので、私はクラスでも左手でラケットを持っているのだけど、意外とうまくてとくにバックハンドは右手よりも強い球が打てて、Miss Rayalを驚かせています。

今は9時PMですが、まだ暖かくて袖なしにショーツの格好です。日本のようにベトベトせずカラッとしているので、とても気持ちいいのよ。

今日はLynnが部屋を片付けました!---なんて、関係ないことのようですが、彼女の部屋はものすごいの。お兄ちゃんの部屋どころじゃないのだ。それこそ本当に足の踏み場もないほど散らかすので有名で、しかもいつもドアを閉めないので、廊下から丸見え。Hall中の噂の的なのです。その彼女が、ボーイフレンドが来る週末でもないのに、突如きれいにしたので、みんなびっくり。Annemalieが我々のところへ飛んできて、"Hey! Did you see Lynn's room?  What's happened to her!??"なんて目を丸くしていました。 実を言えば、Stephanieのお母さんが明日はるばるTexasからやってくるので、部屋に招くためだそうです。

もう話したかもしれないけれど、Stephanieはついに念願のPhi Beta Kappaを手にしました。彼女のほかに、Tina、Francis Kilpatlick(Tinaの隣の部屋の子)、Beth Friza(2人とも私のホールの住人)etc..と、私の知っている人がかなりもらったみたい。ずいぶんインテリと付き合っているでしょう?Stephanieなどは、Jenniferに言わせれば、Super-intelligent girlです。でも、私としては、ギリシャ語やラテン語でAをとろうが、Eをとろうが、あまり実用的でないような気がしてたまりません。勉強なんて皆そうだけど、なんとなくプライドのために勉強しているみたい。まわりの4年生はみんな卒論作りでこの一週間苦しんでいるようでした。向かいのDonnaの部屋からは、昨日今日と、一日中タイプの音がパチパチしていましたが、どうやら終わったようです。

おとなりのPattieは、おととい子猫をもらってきて部屋で飼い出しました。名前はTiger-Lilyだそうです。黒と白のとっても可愛い猫です。Gilly(我々が飼っているギニーピッグ)の良い友達なの。 昨夜はPattieがPine HouseでおこなわれるSophomoreのビアパーティーにでかけたので、私とJenniferがベビーシッターをしました。Pattieは昨日そのパーティーでなんと20杯ものビールを飲み、泥酔してしまったそうです。今日は二日酔いで立つこともできなかったんですって。