きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

誰しも傷つきたくないものです

2019年06月19日 | Switter
特定保健指導をいうのを受けたことがおありでしょうか?

生活習慣病予防健診(特定健診)を受けた後に、生活習慣の改善が必要な方に行われる保健指導のことです。

その指導者実践初心者育成研修会に講師として招かれ、禁煙指導について講話をしてきました。

昨年も同会にはお招きいただき、キモノを着ていった記憶がありましたので、今年度もいそいそとキモノで・・・

5月はいろいろと忙しく着られなかったので、久しぶりでしたが、単衣に半幅帯という気軽さなので、汗もかかずにちゃちゃっと着付け完了。


聴講には70数名がお集まりでした。
保健師さんや薬剤師さんたちなので、全員が女性。

日本国民の健康は、女性たちががんばって支えているのだなあとつくづく感じます。


禁煙指導の立場にある方たちの研修会で、よくやっている余興みたいなものがあります。
それが、「エゴグラム風チェック」です。
何年か前に考案して、時々使っています。

とかく禁煙指導というと、タバコがやめられたとかやめられないとか、そういうことを喫煙者側に原因や理由を求めがちですが、禁煙指導で大切なのはコミュニケーション!
指導者側の心の声も重要と考えています。

このチェックをやってみると、禁煙(指導)に対する姿勢や考えを、5つのタイプに分類することができます。

詳細は省きますが、今回の研修会にご参加のみなさんで一番多かったのが、「小心者タイプ」でした。


禁煙してくださいと言うと、喫煙者から反撃されたり、拒否されるのではないかという心配が先にたって、積極的にアプローチする勇気がなかなかわかないという傾向があると思われる方々です。

これまでやってきてみた印象では、このタイプは意外と多いです。


理由ははっきりいえませんが、とにかくいえるのは、みんな誰しも傷つきたくないっていうことなのかもしれません。


タバコを吸っている側の人にしてみても、それは同じです。
だから、「禁煙しろ」って言われるのがわかっているから、健診の日が近づくと、憂鬱になったりするんです。
「やめられるもんなら、とっくにやめてらあ!」っていうのが大多数の方の本音ですから、それを(今さら)あたりまえのようにやめろといわれてしまうと、心は傷つきますよね。

でも、やめられる方法があるんですから、保健指導ではそれをしっかり伝えてあげてくださいね!!









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