きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

クラスター発生を省みる

2022年08月18日 | CORONA
N-K市に4回目ワクチン接種の支援に行ってきました。

先月、町伝統のお祭りが3年ぶりに開催されたのですが、残念ながらクラスターが発生してしまいました。

新型コロナは本当に感染しやすいウィルスだなあと思います。

ワクチンは、打ってから半年を過ぎると、抗体価が下がって、効果が落ちてしまうことがわかっています。

変異株に有効なワクチンが開発されて、秋には接種可能になるようですが、現在のワクチンの追加接種でじゅうぶん効果がありますから、先延ばしにせず、時期が来ている人はさっさと接種をしてしまうほうが安全というのが専門家の見解です。

また、市場配給の事情なのか、現在はモデルナが主流のようです。
ずっとファイザーを打ってきて、副反応が軽かったという方のなかには、モデルナに変わることに不安を感じている方もいらっしゃるようです。

副反応や効果は、結局は個人差です。
一般的におしなべて考えれば、これまでのデーターを見る限り、メーカーによる差は気にしなくていい範囲だと思いますから、ご心配は不要です。

公衆衛生的に考えると、子供たちの接種率を、もっとあげる必要があります。
社会全体のワクチン接種率があがっていることで、新型コロナによる重症化率、死亡率は下がりましたが、接種をしていない子供からの感染拡大が目立っており、それによって社会生活、特に医療現場へ重大な負担をかけてしまっているからです。


世間では行動制限無しのお盆休み、夏休みを過ごしていても、私たち医療者は違います。
アフターコロナやウィズコロナといった言葉は、医療現場ではいまだ非現実的です。

実は、残念ながら、職場病院内でクラスターが発生してしまいました。

関係者たちのPCR検査を担当していて気づいたことが何点かありますので、ここに書いておきます。

·改めて手洗いを心がけること

·疲れをためないこと

·身のまわりの気の流れを良くしておくこと


病院職員たちは全員、マスクとフェイスシールドを着用して働いています。
ですが、子供や配偶者から感染してしまっているケースがありました。

また、患者さんたちもきちんとマスクをすること、お互い手の消毒をこれまで以上にしっかり行うことも重要です。

忙しい病棟では、ランチが密になりがちであったことも、要因かもしれません。


また、クラスター発生した現場を実際に訪れてみて肌で感じたのは、なんとなく雑然としていて、全体的に空気がよどんでいるということでした。

そもそも病院というところは、健康を害している人が集まっている場所ですから、気の流れが滞りがちです。
ですから、特に普段から心がけが必要なのです。

では、気の流れを良くするには、どうしたらよいか?

換気はもちろんですが、生活空間には物を溜め込まず、整理整頓しておくことが大切です。

ベッド周りが(汚れた)私物で雑然としている患者さんが多いのがとても気になりました。


職員たちも、日頃の忙しさやストレスで、余裕がなく、疲れている様子なのも見てとれました。
そうすると、免疫力がさがって、病気にかかりやすくなり、そういう人たちが多いと、場の気の流れも悪くなります。

働く人たちのセルフケアが必要ですね。


さて、私はちょっとのどに違和感を感じたら、Tea Treeというアロマオイルを垂らしたぬるま湯でうがいをするようにしています。
このオイルは殺菌と抗炎症作用に優れていて、とても頼りにしています。





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