
怒ってばかりいる頑固おやじは、ある日突然、心臓マヒや脳いっ血で倒れる・・・そんなイメージ、ありませんか?
昔は、特に男性はタバコを吸っている人が多かったので、タバコの影響が大きいことは確かです。
でも、タバコも吸わず、高血圧や糖尿病、高脂血症など、心臓血管系疾患を引き起こしやすいリスクのない健康な人を対象にした研究で、怒りの感情が血管機能へ悪い影響を及ぼすことが、最近の研究で明らかにされました。
実験では、怒りの感情刺激をした場合は、不安や悲しみ刺激をした場合よりも、血管が拡がりにくくなる現象がみられやすく、怒りが繰り返されることで動脈硬化に進展するリスクが高いことがわかりました。
詳しい機序の解明にはまだ時間がかかりますが、おそらく、自律神経の乱れや、ストレスホルモンや血管の炎症を引き起こす因子の活性化などが関係していると思われます。
また、別の研究では、日常のストレスに対するネガティブな感情を翌日まで持ち越している人は、心臓病やがん、その他の慢性病などにかかりやすいこともわかりました。
健康で幸せな人生を送るためには、怒らず、嫌なことがあってもなるべく早く忘れることが大切だということですね。