人前で話をするとか、楽器を演奏するとか、試合に出場するとか、緊張を強いられる場面は誰もが経験したことがあるでしょう。
適度な緊張は、パフォーマンスに良い影響を与えます。
しかし、極端に緊張しすぎると、実力を発揮できず、自滅してしまうこともあります。
自分なりの緊張のコントロールの仕方を習得すれば、色々な場面で役に立ちます。
私は子供の頃から楽器の演奏をしてきたので、発表会や演奏会、コンクールといった場面を数多く経験してきました。
考えてみると、子供の頃は本番で失敗したという記憶があまりありません。
今と違って無心で弾いていたからでしょうか?
人の評価を気にしたり、頭で色々と考えすぎると、パフォーマンスにマイナスの影響を及ぼします。
先日、チェロの発表会がありました。
手が震えるほどの緊張をするタイプではないのですが、難しい曲に挑戦したので、コンディションをベストにもっていくために、自分なりにいくつか工夫をしました。
当日の朝は、自分にとってのラッキーチャームを身につけ、好きなフレグランスをつけましたが、ゲン担ぎ的な意味合いが強いですね。
弾き始める時は少し気持ちが上ずって、胸式呼吸をしているのがわかったので、丹田を意識して2-3回深呼吸をしてから演奏に入りました。
呼吸というのは普段は意識をしませんが、意識的に呼吸する練習をしておくと、気持ちを落ち着かせるのに役立ちます。
丹田とは、おへその下あたりにあるツボのことです。
そこを意識しながら、鼻から息を吸い、口からゆっくりと息を吐くようにします。
自律神経に働きかけ、リラックスさせてくれる呼吸法です。