きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

ゆっくり深く

2021年09月02日 | ヘルスリテラシー
小中学校などでは、施設そのもののアルコール消毒にエネルギーと時間を費やすよりも、ウィルスで汚染されているかもしれない手を、クリーンに保つということに細かい意識を向けるほうが、感染予防効果はあげられるのではないかと思います。

全員が正しい手洗いを実行できているか?

適切なタイミングで行えているか?

先生と児童・生徒が一緒になってお互いチェックし、スキルに磨きをかけるのです。

流水で手に付いた泥を洗い流すことはできても、細菌やウィルスまでは除去できません。
石鹸を泡立てて、きちんとしっかり洗いましょう。

アルコールは、適量を使っているでしょうか?

噴霧式のアルコール消毒ボトルのノズルは、「ゆっくり、深く」押すのがポイントです。
そうすると、シュワーッと細かいミストとなって充分量が出ますし、手全体にまんべんなくすり込みやすく、アルコールの乾きも早いので、びしょびしょにならず、ストレスを感じません。

きれいに霧吹きをするコツを、私は帯の仕立て教室で師匠から習いました。

保湿剤が入ったゼリー状の消毒液は、手荒れ対策にはよいのですが、刷り込ませるのに少し時間がかかります。
とはいっても、2-3秒の差なのですが・・・

病院の入り口で消毒した手を、持っているハンカチで拭いている人をみかけました。

これは、NGです(笑)
ハンカチがウィルスや細菌で汚染されていたら、消毒した意味がありません。



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