「お宅のお子さんは、ワクチンを受ける予定?」
「ワクチンについて、お子さんたちはどんなふうに言ってる?」
最近はこんなふうに、10-20代の子供を持つ職場の同僚たちを見つけては、声をかけて聞いています。
「怖がってますね」
「うちの子は受けないって言ってるのよね~」
「少し様子見るって言ってます」
もちろん、コロナのワクチンは強制ではありません。
ですが、聞いていて、ちょっと気になったことがあります。
ひょっとして、あまり親子でワクチンについて話をしていない?
なぜ怖いのか?
具体的に、どんなことを不安に思っているのか?
「様子を見る」って、どういう意味?
なぜ?と問いかけて、耳を傾けてほしいです。
お子さんたちの言い分をきちんと聞いてあげたうえで、一緒に考えましょう。
考えるときは、メリットとデメリット、それぞれの因子をいったんテーブルに並べて整理します。
そして、それらを天秤にかけるとよいでしょう。
医療の世界には、「絶対」とか「100%確実」なことはないといってもいいでしょう。
でも、治療法など、ときには直接命にかかわるようなことを決めなければいけない場面が多くあります。
そういうときには、今のところ得られているエビデンス(科学的根拠)を医療者と患者とが共有し、最善の方法は何かということを一緒に考え、最終的に患者さんが納得して自己決定できるようにしていきます。
医療においては、こういった意思決定プロセスのことを、「Shared decision making」といい、日本語では「共有意思決定」あるいは「協同意思決定」と訳されています。
最善の選択をするためには、きちんとした知識を持つことがとても大切です。
新型コロナについては、私達プロの医療者も、常に最新の情報を得るようにしています。
情報は、厚労省や、公の保健機関が発信しているものを参考にしてください。
あちこち「ググる」と、正しい判断ができなくなりますから気をつけて!