きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

がんになった時に必要な行動

2023年01月03日 | 教育
がんについての質問(T小6年)ーその1ー

Q:どうしてがんを見つけるのがおくれると、治す確率が低くなるのですか?
A:時間がたつにしたがって、がん細胞が増え、まわりにしみだすように拡がっていったり、血液やリンパ液にのって、はなれた場所にある内臓に転移したりします。そうなると、がんを完全に消し去るのはむずかしくなります。

Q:がんを予防していても、がんになる確率は?
A:日本人は二人に一人が生涯で一度はがんにかかっていますが、ある研究によれば、がんにかかった人のうち、男性では43%、女性は25%の人たちは、タバコをはじめとしたよくない生活習慣や感染(肝炎ウイルスやピロリ菌、ヒトパピローマウィルスなど)が原因でがんになったと思われます。ということは、男性がん患者さんの約半分、女性がん患者さんの75%は、生活習慣以外のことが原因でがんになっている可能性があります。

Q:がんになると、からだにどんな変化がおこるのか?
A:がん特有のからだの変化(症状)というのはありません。熱、せき、だるさ、食欲がない、痛い、やせる、ふとる・・・いろいろな症状が出る可能性があります。症状だけでは、がん以外の病気とのくべつがつきません。

Q:がんになったときに必要な行動
A:信頼できる正しい情報を得ることです。ネットにはウソの情報もたくさんあふれています。担当のお医者さんとよく話をして、わからないことはきちんと質問することも大切です。

Q:がんがなおる確率
A:がんの種類によって、なおりやすさにちがいがありますが、ほとんどのがんは、早い時期に見つかれば、90%以上なおります。

Q:がんの治りょう法はどんなものがありますか?がんを治す薬ってあるのですか?
A:がんの治りょう法は、おおきくわけて4つあります。①手術、②放射線治療、③抗がん剤、④緩和(かんわ)ケアです。これらの方法を、時には組み合わせて治りょうをします。

Q:動物もがんになるんですか?
A:犬や猫も人間と同じように、がんにかかることがあります。早期発見できるように、ふだんからペットの様子をよく観察して、何か変化があれば、早めに獣医さんにみてもらいましょう。

Q:がんにならない食べ物
A:これを食べていれば、がんにならないという食べ物はありません。バランスの良い食事を心がけましょう。



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