きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

トロイメライと白鳥

2021年10月22日 | 教育

T小学校で、5年生の喫煙防止教室と、6年生のがん予防教室をリモートで行いました。
10年くらい前から毎年講師として招いてくださっている学校です。


前年度は学校のIT環境も十分整っているとはいえませんでしたから、小中学校では、昨年の秋以降、感染予防をしながらの対面授業が通常のようです。

今年度、喫煙防止やがん予防教室のご依頼をいただいていている学校は、訊けば、外部講師と学校をリモートでつないで授業をするのは初めてというところばかりです。

長年、多くの学校で喫煙防止教室を行ってきたおかげで、養護の先生方とは旧知の仲で、ざっくばらんに話ができます(私の性格かもしれませんが・・・)。
なので、感染が落ち着いてきた状況ではありますが、リモート授業でやってみませんかと積極的に提案しています。

今はちょうどITの技術革新が進み、新しい時代へ移り変わっている最中です。
教育にも、どんどん新しい技術が取り入れられていくでしょう。
デジタルネイティブなZ世代の子ども達にとっては、パソコンやスマホ、タブレットの扱いは慣れたものです。
オバサン・オジサンたちも、苦手意識を払拭し、使いこなしていかないと、老後の生活に支障が生じるのでは?という心配があるのも事実です。

リモートであれば、職場にいながら講話ができるので、講師側にとっては、時間と経費の節約にもなります。

また、わたし個人としては、喫煙防止教育は「後進育成」の段階にあるので、学校の先生方にどんどんやってもらって、引き継ぎをしていきたいと思っているところでもあります。


以下は今回のT学校の課外授業本番当日までの流れのメモです。

1.Google Meet 接続環境確認
2.学校側とオンラインミーティング(5年)
3.授業前アンケート実施
4.学校の先生による授業実施(私が作成したスライドや資料を使用)
5.授業後アンケート実施・児童各自が感想や質問を提出
6.オンラインミーティング(児童全員で感想や質問を共有する時間を持ってもらい、本番当日に直接質問したいことをまとめておくことにした)
7.本番(オンラインでの質疑応答)

45分間授業のすべての時間を、各学年4クラスと保健室、そして私をオンラインでつなげ、質疑応答を行いました。

今回使ったのはGoogle Meet。

Google acountを持っていると、アンケート資料なども共有しやすく、音声や画像の接続具合もストレスなくスムーズで、ZOOMよりも好印象でした。

学会や講演会はオンライン配信され、ハイブリッド形式で行われたりしていますが、そもそも医療職はリモートワークができない業種ですので、おそらく他の職種の方達よりも、「リモート」には不慣れかもしれません。
学校にはIT専門補助担当の方がいらっしゃり、色々と助けてくださっていました。

学校へ直接伺って授業をする時は、最初に校長室に通され、校長先生とご挨拶を交わし、授業後も、校長室で少しお話をしてから帰るというのが通例です。

今回は、授業の開始前と二授業の終了後に、養護のA先生が保健室からタブレットを持って校長室に行ってくださり、校長先生にご挨拶することができました。

授業の締めには、チェロで1曲披露。

6年生にはシューマンの「トロイメライ」、5年生にはサン・サーンスの「白鳥」を弾きました。
宇宙ステーションから授業をする時代なんですから、医者が病院でチェロ弾きながら授業するのもアリですよね。


今後は、リモートで、児童対象の職場見学や院内ツアーとか、職場内の他の医療職との一問一答交流などもやってみたい・・・と妄想を膨らませています。




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