きんえんSwitter

医者の心の目で日々を綴ります

情操教育

2024年08月30日 | 音楽処方
ある小学校の養護の先生から、10月に予定されている喫煙・がん予防教室の際に、チェロを弾いてほしいとリクエストされています。

コロナ禍以降、リモート授業を行っている学校です。
一度チェロの演奏を披露したことがあり、今年も弾いてほしいと言ってくださっているのです。

せっかくのリクエストなので、子供たちが知っている曲がいいと思い、先生に選曲をお願いしていたところ、アニメ「天空の城ラピュタ」の「君をのせて」を選んでくださいました。
音楽の授業で歌っているそうです。
私が子供の頃は、学校の音楽の授業で習う曲は、いわゆる文部省唱歌やクラッシックで有名な曲がほとんどでした。

ポップス系は「翼をください」と「およげたいやきくん」くらいでしたね。

聞くところによると、シューベルトやシューマンの生まれ故郷でも、子供たちが古き良き歌を学ぶ機会が無くなってしまっているようです。

小学校の音楽の時間に鑑賞して、最も衝撃的だったのは、シューベルトの「魔王」。
同世代の人に聞くと、「その曲ならよく覚えている!」という人が多いです。

この曲のおかげで、ドイツ語でお父さんのことを「Vater」というのだと知りました。
ピアノの前奏もすごくキャッチーで、耳コピして音楽室のピアノでよく弾いていました。

改めて聴いてみると、名歌手フィッシャー・ディースカウは、父親、子供、魔王の声を見事に歌い分けています。
子供の頃、高熱を出すと、きまって同じような悪い夢を見たことが思い出されます。
素晴らしいとしか言いようがありません。
多感な子供時代に、このような素晴らしい音楽に接することができたことは幸せでした。



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