女性の場合、閉経前後の約10年間を更年期と言って、性ホルモンのバランスが劇的に変化するので、さまざまな症状が現れます。
- 顔がほてる
- 汗をかきやすい
- 腰や手足の冷え
- 息切れ、動悸
- 寝つきが悪い、眠りが浅い
- 怒りやすく、イライラする
- くよくよしたり、憂うつになる
- 頭痛、めまい、吐き気など
仕事や家庭環境の変化が重なる時期でもあるので、そういった影響を受けることによって症状が重くなる人もいます。
閉経してエストロゲン(女性ホルモン)がほとんど分泌されない状態になると、これらの症状自体はだんだんと落ち着いていきます。
閉経後は、相対的に男性ホルモンの分泌が優位になるので(女性でも男性ホルモンは分泌されています)、エネルギーがみなぎる感覚があります。
「人生の黄金期」と呼んだりもします。
一方で、エストロゲンが減ると、筋肉量や骨量が減りやすくなり、ロコモティブ症候群や生活習慣病のリスクが高くなります。
ですから、男性ホルモンの助けを借りて、運動に励み、筋肉量や骨量を維持するようにしましょう。
趣味や習い事、ボランティアなどに精を出すのもよいでしょう。
女性ホルモンが出なくなったら、女性としての人生は終わり、などと考えず、食事や美容に気を配って、自分磨きを続ければ、きっとご褒美がもらえるはずです。