5月の下旬になって5日間程、晴れて夏のような暑い日が続きました。その間の5月23、24日に2回目の代掻き「植え代搔き」を行いました。苗が植えられる田んぼの表層をトロトロ(泥々?)状態にし、かつ平らにする作業です。
1回目の「荒代搔き」は横(短辺)方向に掻きましたが、仕上げは田植え作業と同じ方向にしなければなりませんので、縦(長辺)方向にトラクターを走らせます。
向こうから掻いてきてターンしたところです。また最後に2周するので、その分を残してクロ(畦畔)からだいぶ離れたところから作業開始です。
今度は、田んぼの表面を平らにするために、間隔をあけないで掻いていく必要がありますので、ターンの時はいったんバックして、直前に搔いたところと接するようにトラクターを付けます。
ターンして少し進んだところで田んぼの表面を写してみました。
土がトロトロの状態になっております。前年の稲株や雑草を土の中に埋め表層に残らないようにしながら平らにすることで、「田植え」をスムーズに行う(植え損ないを少なくする)ことにつながります。
2回目の「代掻き」も20aの区画を1時間半ほどで終えました。こうして見ると、平らにしたつもりでも、水がたまっているところ、土が出ているところがありますが、まあこんなもんでしょう。
問題はこのデコボコではなくて、「クロ(畦畔)」に近いところなど明らかに低いところ(3~4㎝程度だと思いますが)があることで、これは土を移動しないと解消できません。
写真下の田んぼの隅にトラクターの車輪跡が残っております。トラクターを引き揚げる隅だけは平らにすることができません。シャベルで均しました。
「代掻き」後に水を張った状態です。水を張ると真っ平らになったような気がしますが、高いところ、低いところが水に隠れただけです。ただ、「代掻き」1回だと水の表面に雑草や稲株が充分埋まらず点々と頭を出しますので、このようなまっさらな状態にはなりません。
「クロ(畦畔)」の法面、水際にたいぶ草は生えてきました。ここは刈るのが大変です。
もう一度「タニシ(田螺)」が描いた模様を撮ってみました。
今度はじっくり観察してみました。
一見動いていないように見える「タニシ」は、よく見ると、進む方向に触角のようなものを出しながらゆっくりと動いております。私の田んぼには「タニシ」がいっぱいいて(稲には害を及ぼさないようです)、そんなゆっくりした足取りでも1時間程の間にこんな軌跡が描かれました。
子供の頃の遊びで、「ザッコ採り」とともに「タニシ採り」(この辺りでは「タニシ」を「ツブ(螺)」といっていたので「ツブ採り」ですが)をしたことを思い出しました。
古くなった杓子に釘で穴をあけ、棒の先にそれを括り付けて「ツブ」をすくい取ります。それをきれいな水の中で数日間泥をはかせ、その後殻をつぶして身を採り、味噌煮にしてもらって食べました。少し泥臭い感じはありますが、子供の口にもおいしいと感じました。今であれば酒のつまみにちょうどいいと思いますが、食べたことはありません。
「代掻き」が終わって「田植え」の準備が整いました。
(終わり)
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