京都四条大宮『天道神社神輿会』ブログ

天道神社の神輿会”まるお”が綴るブログ。お祭りの事、地域の事、自身やメンバーのプライベート等を自由に書いていきます。

函谷鉾を堪能!

2011-07-12 22:27:03 | 祇園祭
こんばんは。丸井です。
今日から祇園祭は一部の鉾でお囃子が始まってます。
駒形提灯にも灯が入り、雰囲気は早くもええ感じになってました


今日は僕の大好きな函谷鉾を見に行くことに。



まさに、京都の夏の風物詩。
祇園祭の駒形提灯です。



先日の下御霊神社のお神輿で御縁ができました。
梅屋神輿会のMさんです。



実はこの方、函谷鉾の囃子方を40年ほどされている大ベテラン。
太鼓方を務められています。
神輿を担いで、鉾での囃子をする。
まさに、京都の祭の申し子ですな。なんとも羨ましい限りです。


そのMさんが、忙しい中ですが、鉾上へ案内頂きました。
お忙しい中有難うございました。

会所から鉾へ通じる桟橋を望みます。



もう、あと2歩で鉾です。
すぐそこで、祇園囃子の鉾上生演奏。


少し暗いですが、目の前が太鼓方


鉾に乗れて、そこで囃子に囲まれる感じ。
もう鳥肌モンですよ~。
耳にキーンと響く鐘の音と、50㎝横で吹かれる笛の音色。
イッテしまいました。


そして、外を見ると提灯の向こう側には月鉾が見えます。



まるおJrはこの迫力に何を思う


僕は小さいころ、やはり12日に親父に連れられて、函谷鉾を見にいきました。
いつまでも聞いていたい心地よい音色だった事。
当時1年生でしたが、途中で親父の高校の同級生に出会って話した事。
帰りに四条堀川で、トウモロコシを買ってもらった事など、
その日の事は、未だに鮮明に記憶してます。
それから30年弱たった今は、僕が息子をこうして連れてきてる訳です。
30年たっても全く変わらん光景。
それが祇園祭なんですよね~。


会所には沢山の懸装品が飾られていました。


復元のゴブラン織りの前掛け


こちらは、それ以前のオリジナル



今年使用される予定の見送り


ここで凄いのは このさがり

この組紐は、複雑すぎて、一度ほどくと、誰にもやり方が分からないそうです。


なぜ生稚児が人形になったのか
囃子方の巡行中の様子など、
生の話を交えて、大変濃い、そして興味深い解説を頂きました。

ちょっと贅沢すぎる時間です

たまらんかったですよ~。

Mさん、お忙しい中 厚いアテンドを頂きまして、本当有難うございました
祭はまだまだこれからです。どうぞ、体調には御留意の上、頑張って下さい。

まるおJrも大満足



帰りに、見た菊水鉾


こちらでも囃子をされていました。



四条通りの月鉾

コチラは明日からだそうです。


明日13日は新町通りで、曳き初めが行われます。
そして明日の夜から鉾と曳山は全て囃子がなされます。
僕は宵山の中では13日が一番好きですね。
夜店を楽しむのもいいけど、夜店なしで、鉾と囃子だけを
空いている中ゆっくり見れるのが大好きです。

明日の夜は一番のオススメ。
是非、見に行かれてはいかがですか

僕はまた明日もJrと行くかな
嫁さんは行かんやろなあ。

シマイ・・・

鉾建て

2011-07-12 08:13:19 | 祇園祭
おはようございます。丸井です。
7月11日は鉾建てでもメイン(と思っている・・)真木建てがあるので、
これを見物するのを毎年楽しみにしているのですが、
今年は如何せん仕事で、見ることが出来ず・・でした。

さきほど、早朝にサッと一瞬だけ鉾を撮ってきたのがコチラ。


函谷鉾

コチラは10日にスタートする5基の中でも
一番仕上がりのペースが早い。なぜか毎年その印象を受けます。




月鉾

それぞれ、作業順番が決まっていて、月鉾の場合は建ててから、
まず屋根を付けて、それから最後に石持ちと車輪を取り付ける。

写真は無いですが、菊水鉾の場合は建ててから、まず石持ちと車輪を
取り付けてから、最後に屋根を付ける。
また、放下鉾や岩戸山などは、屋根も懸装品も全て取り付けてから
最後に車輪を付ける。

今年は見れなかったので、
2010年の写真ですが・・
菊水鉾を起こす前の鉾頭です。

一度櫓を倒してから、真木を差込み、飾りを取り付けてから、
もう一度鉾を起します。この写真は横倒しになった状態の時に撮ったもの。
鉾頭は純金の16菊ですが、これは神域の為か、人が素手で触れる事は
絶対に許されません。
なぜならウチのチビが触りまくって町内の方に叱られちゃいました
町内関係者の皆さん、ごめんなさい。


この写真も2010年のもの。
大変珍しい光景です。

鶏鉾ですが、屋根の取り付けをしています。
取り付けた後の微調整を行っています。



で、何が珍しいのかと言うと・・
これ、撮影したのが 11日から日が変わって0時過ぎでした。
普通17時過ぎには作業は終了します。
遅くとも日没までには、絶対に終わるのが、
去年は深夜作業をされていました。

現場の方にお話を聞くと、
昨年は、真木を新調されたそうで、
型を取って、櫓と屋根との位置が合うようにバランスを取るのですが、
仕上がってから真木が少し変形してしまったそうで、
屋根に合わせる事が出来なかったそうです。

何があっても明日の引き初めの間に合わせる為に、
屋根方さん、大工方さん総出で、作業されていたのがこのシーンなんです。

先人達の知恵を、現代に受け継がれた伝統的技法。
子供の頃から見ていますが、何も変わる事なく、
毎年同じ光景が目の前で行われる。
嫁さんからは、「どうせ、毎年おんなじやろ~」って
あきれられますがね  どうせ ってなんやねん
違うねんなあ。だからこそまた見たいんですよね~
なかなか分って貰えないんです。

今日は曳き初めです。
せめて、息子くらいは学校終わってから
ランドセルを置いて参加しに行くんかな

行かれる方は、暑くなると思いますので、
気をつけて行ってくださいね~

僕は、当然 仕事ですが・・


シマイ