今宵、「銀河鉄道の夜」に訪問していただき、ありがとうございます。
現実世界に疲弊した皆さまを、夢とロマンの時空にご招待いたします。
「海に近い街は津波や高潮にやられるし、だからといって山間部に住めば大雨で崖崩れが発生するし、平野部は川の氾濫があるもんな。もうどこにも住む場所ないよ。それにコロナまで発生したら避難場所はどうするのか……大変な時代になってしまったなあ」
知人のAさんが、ため息まじりでこぼしていました。
先週、台風10号が九州地方に近づいていると報じられたとき、近所に住んでいる60代後半の独身男性Aさん宅にお邪魔し、災害やコロナ対策などについて語り合いました。
Aさんの言うとおり日本は現在、地球温暖化の影響による想定外の風水害が頻発し、また、列島各地で小・中規模の群発地震が観測されるなど巨大震災が危惧されている折、コロナ感染症までが蔓延して、まさに、国の存亡にかかわるほどのかつてない危機的な状況に直面しています。
近年の自然災害は、これまで人類が経験した災害のレベルを遥かに超えてきました。
特に、風水害は想像を絶し、「100年に一度の豪雨災害」が毎年、毎回日本列島の各地を急襲し、3・11の津波被害と同様な惨状をもたらしています。
さらに、「瞬間風速80メートル」などという途方もない暴風まで発生し、電柱やあらゆる建造物を一瞬で吹き飛ばしてしまうほどです。
どうやら、庶民が働きながら夢のマイホームを購入する時代は終焉したようですね。数千万円のローンを組んでまで購入した新築住宅・マンション等が、地震や台風などの自然災害により一瞬でパーゴロになってしまうのです。
もっとも、「コロナ不況」のご時世ですから、マイホームどころの話ではありませんよね。
ただ、「絶対安全な避難場所」だけは必要です。
それと、将来的には台風や地震に強い街も。
そこで今回、国内に既に存在している「台風と地震に強い街」について、参考までにご紹介しましょう。
山梨県上野原市の山上に存在する空中都市で、「山梨のマチュピチュ」ともいわれている「コモアしおつ」について、皆さまはご存知でしょうか。
【コモアしおつ】
1987年に積水ハウスが山梨県上野原市のJR中央線四方津駅北側を造成し、1991年より戸建販売、宅地販売を開始した。80万平方メートルの敷地内には住宅地や公園のほか、小学校、スーパーマーケット、医院、美容室などがある。また最寄駅である四方津駅とは「コモア・ブリッジ」というガラスのドームに包まれた斜行エレベーターとエスカレーターで結ばれている。またこれとは別に駅からコモアしおつ頂上を結ぶ車道があり、トンネルで結ばれている。
山の上に広がる街並みは、南米ペルーの空中都市マチュピチュになぞらえて「山梨のマチュピチュ」と言われる。
【コモアしおつ:下記画像】
*「コモアしおつ」関連についての記事はこちらをクリック!
私は昨年、台風19号が日本列島に上陸したとき、「コモアしおつ」の被災状況と風水害に対する安全性などについて、上野原市役所に直接電話で確認した経緯がありました。
「今のところは全く大丈夫ですよ。ただ、『コモアしおつ』まで通じている道路(国道20号線)については今後、通行止めになる可能性はありますが……」
当時、同市役所の担当職員から、予想していたとおりの回答をいただきました。
というのも「コモアしおつ」には、私の元職場の先輩や知人が居住していることから、以前よりこの街の特性(地震と台風に強いこと)について知っていたのです。
岩盤の山を宅地造成した「コモアしおつ」は地震が発生しても殆ど揺れを感じることがなく、また、風水害にも強いそうです。
ただし、現時点では……(理由は後述します)。
【台風第 19 号関連の概況】
・記録的な大雨により、10月12 日 15 時 30 分に静岡県、神奈川県、東京都、埼玉県、群馬県、山梨県、長野県の 7 都県に、12 日 19 時 50 分に茨城県、栃木県、新潟県、福島県、宮城県の 5 県に、13 日 0 時 40 分に岩手県に特別警報を発表した。
・東京都江戸川臨海では観測史上 1 位の値を超える最大瞬間風速 43.8 メートルを観測するなど、関東地方の 7 か所で最大瞬間風速 40 メートルを超える暴風となったほか、東日本から北日本にかけての広い範囲で非常に強い風を観測した。また、12 日には千葉県市原市で竜巻とみられる突風が発生した。
・人的・物的被害の状況(消防庁情報:4 月 10 日 9:00 現在)
全国の死者:104人。
行方不明者:3人。
負傷者:重傷43人。軽傷:341人。
さて本題です。
先般の台風9号のように瞬間風速80メートルという暴風に見舞われたとき、
倒壊・損壊することのない家屋など現時点では存在しないでしょう。
電柱についても、風速40メートルで倒れてしまうそうです。
そこで、「コモアしおつ」の特性をヒントに、今後、地球温暖化によるスーパー台風や豪雨災害、巨大震災などにも耐えられる建築物を考案してみました。
例えば、次の画像をモデルにした居住用建築物が「コモアしおつ」と同様な岩盤の山を宅地造成した場所に建設されていたとしたら、前述したスーパー台風や巨大震災に見舞われたとしても、決して倒壊・損壊することはありません。
【画像:石ノ森萬画館】(撮影:河村龍一)
【画像:3・11直後の石ノ森萬画館】(画像引用:石巻市HP)
一見すると、まるで「UFO」のような形状をしていますが、この建物は宮城県石巻市内の観光名所「石ノ森萬画館」です。
同石ノ森萬画館は先の東日本大震災では大津波が直撃しましたが、建物の殆どが倒壊・損壊することはありませんでした。
元々、「コモアしおつ」に建設されている積水ハウスの居住用建築物は耐震・免震構造が優れており、他のハウスメーカーよりも高品質な材料で頑丈につくられています(その分、値段は高いのですが)。
しかし、、スーパー台風などの直撃を受けて風速80メートルなどの暴風に見舞われた場合、屋根などが吹き飛んだり、窓ガラスが割れたりするなど建物の一部が損壊することは確実です。
ここで、最近は台風による暴風や豪雨量の規模が人類の想定をはるかに超えるほど危険なものとなっている状況を踏まえ、防災上の観点から、次世代に向けた災害に強い街づくりの一環として、石ノ森萬画館をモデルにしたドーム型構造の居住用建築物を「コモアしおつ」と同じ立地条件の場所に建設していくことを提案します。
3・11では津波の破壊力がすさまじく、津波の直撃を受けてしまった石巻市などの各被災地の建物は殆ど破壊されてしまいました。
しかし、石ノ森萬画館だけは例外でした。大津波に耐えた実績があるからこそ、同様な形状をしたドーム型の建築物は風速80メートルの暴風にも耐えられると断言できるわけです。
【画像:石巻市内避難場所候補地の山】(撮影:河村龍一)
また、平野部や河川沿いなどに居住している住民のための風水害発生時における避難場所として、「コモアしおつ」と同様に画像のような山を宅地造成しドーム形状の大型避難施設を建設しておけば、スーパー台風や記録的豪雨などにより河川の氾濫・洪水被害が発生してしまった場合でも、被災し逃げ場を失った多くの住民の生命を守ることができます。
ちなみに、この画像の石巻市○○地区は、台風などにより降雨量が300ミリに達すれば河川が氾濫し、道路も冠水して通行止めになるそうです。
昨年の台風19号では、避難場所に指定されていた場所でも浸水被害を受けてしまい、住民たちの避難場所がなくなってしまったとのこと。このようなケースは近年、全国的に報じられています。
余談ですが、この地区では当時、河川の氾濫により1人の死者が出てしまいました。
そして今後、「コモアしおつ」をモデルとした災害に強い新たな街づくりにおいて、また、災害発生時の避難場所における一番重要な問題は、やはり、新型肺炎コロナなどの感染症対策です。
災害が発生する前に、住民たちのワクチン接種やPCR検査の実施は当然であり、今後、治療薬の開発も急がれるところです……が、実現には程遠いのが現状のようでした。
先日、日本の各メディアでも報じられましたが、英製薬大手、アストラゼネカが英オックスフォード大学と共同で開発している新型コロナウイルス・ワクチンの臨床試験(治験)を中断したといいます。
その理由として、臨床試験で説明不能の病気が起きている可能性があるとのこと。説明不能の後遺症とは、「横断性脊髄炎」のことだそうです。
※横断性脊髄炎とは、脊髄に炎症が生じて神経障害を起こす病気で、ウイルス感染などで生じる場合が多い。手足の痛みやしびれが生じて、歩行障害を起こす場合もある。多くはステロイドの投与で症状が改善するが、まれに改善しない場合もある。
なお、ワクチン開発中断の詳細については、こちらをクリック!
コロナ感染症も収束の兆しが一向に見えない現状ですが、さらに、コロナ感染症以外の新たな感染症発見のニュースが報じられました。
米学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された研究論文によると、中国のブタから見つかった新しいインフルエンザウイルスがヒトへの感染性を高めており、「パンデミック(世界的大流行)ウイルス」になる可能性に備えて監視する必要があるとのこと。
その根拠として、中国の研究者チームは2011~18年にブタから見つかったインフルエンザウイルスを調べ、H1N1の「G4」株を発見。これは「パンデミックウイルス候補のあらゆる絶対不可欠な特質」を備えているからだそうです。
コロナワクチンも絶望的な現況下、新たな感染症発見という人類の存亡にかかわる報道に、今後の私たち人類には、地球規模での災害対策と並行して「コロナや新たな感染症対策」にも取り組むことが求められていると痛感しました。
そこで、近未来の生活予想図を描いてみました。
災害に強い新たな街で(居住建築物は全てがドーム形状)暮らす住民の防疫上の観点から、外出・帰宅時において次のような感染症対策用品の着用とウイルス除菌用医療器具類の装備などが必須となるでしょう。
(まるで、UFO内にETが搭乗するような光景ですね)
【高台の避難施設と外出用防護服のイメージ画像】
- 群馬大大学院理工学府の藤井雄作教授らが、新型コロナウイルスなどに対応
した「ウイルスを完璧に遮蔽(しゃへい)できるマスク」を開発したと発表。
ヘルメット内の圧力と空気の流量を、背中のバックパック部分に搭載したセンサーやポンプで精密制御することにより、ウイルスの侵入や漏えいを遮断する仕組みです。軽量で呼吸しやすく、製造コストも抑えられるといった特長があり、ヘルメット部分はペットボトル素材で作製可能。最低限の機能のものは2000円程度で量産できるとのこと。
【画像:朝日新聞2020年7月8日付より引用】
【画像:日進医療機器株式会社HPより引用】
3 波長222nm紫外線殺菌室及び紫外線ロッカーの設置
紫外線照射殺菌装置は、紫外線光照射により、高速かつ効果的に目に見えないウイルスを殺菌する装置。外出後、帰宅したらすぐにこの装置が装備している室内で衣類などを脱衣して殺菌します。また、紫外線ロッカー内にはヘルメットや防護服などを保管しながら紫外線で殺菌しておきます。
【紫外線照射殺菌装置MOON BEAM3】(画像引用:福岡大学病院HP)
【UV殺菌ロッカー】(画像引用:オリエンタル技研工業株式会社HP)
先般、広島大学病院感染症科の北川浩樹診療講師、野村俊仁診療講師、大毛宏喜教授と広島大学大学院医系科学研究科ウイルス学の坂口剛正教授のグループは、紫外線照射装置Care222TM(KrClエキシマランプより出力された紫外線をフィルターにより狭波長とした222nmをピークとする200~230nm領域の紫外線ランプ、ウシオ電機株式会社)を用いて、中心波長222nm紫外線による新型コロナウイルス不活化効果を世界に先駆けて明らかにしました。
波長222nm紫外線は、波長254nm紫外線と比較して人の目や皮膚に安全とされており、222nm紫外線を用いた新型コロナウイルス感染症に対する感染対策への応用が期待されています。
以上ですが、何を大袈裟に、と思っているかもしれませんね。
しかし、よく考えてみれば簡単にわかります。
コロナ感染者やその疑いのある患者さんたちに接触している医療関係者や消防署の救急隊員の皆さんは、普通のマスクを着用しただけで感染者と接触していますか?
彼ら(彼女ら)全員は必ず、「防護服と医療用のマスク」などで完全防備していますよね。
ですから、これくらい厳重にしないと、「新型肺炎コロナ」などの感染は防げないのです。
以前、カイロ大学を卒業したという人が「ウイズコロナ」とか仰っていましたが、これから秋冬の到来で確実に予想されること、それは本格的な「コロナパンデミック」が日本国内で始まり、さらに、中国のブタから見つかった新しいインフルエンザウイルスが蔓延するかもしれないという恐ろしい未来です。
なのに、「ウイズコロナ五輪」などと正気の沙汰ではないような話まで飛び交っていますが、そのような「頭の中がお花畑」の方々と一緒に心中したくないですよね。
今宵のお話をまとめてみますと、地球温暖化によるスーパー台風が頻発している近年の日本国内において、さらに巨大震災も危惧されていることから、想定をはるかに超えた津波や高潮、豪雨や暴風などの自然災害発生時の安全な避難場所と、これまでの常識を覆した「新たな居住用建築物」を早急に建設してください、というお話です。
さらに、コロナ感染症予防ワクチンや治療薬の開発が遅れている現状では、前述したとおりの「感染症対策用装備品の使用・着用」が皆さんの命を守る唯一の方法になるかもしれないのです。
そして今確実に言えること、それは地球規模での自然災害が、これから本格的に始まるという事実です。
最新の科学データにもとづく終末的災害の詳細は、拙著に記載しておきました。
それでは、またのご来訪をお待ちしています。