アウトドア雑誌「ビーパル」の特集に書かれていた、「東海自然歩道 走破」
富士山を愛でながらリュックにテントを入れて歩いてみます。
【東海自然歩道】
八王子と大阪・箕面を結ぶ1都8県2府に及ぶ全長1697.2kmの自然歩道です。
長距離自然歩道の第一号として誕生しました。
まだネットも普及していない時代、神保町の神田書店に行って「マップ」を買いそろえます。
前日に、荷物を準備して「ミレーの60ℓのリュック」に詰め込みます。
重たい物は上部に入れて、「パッキング」にこだわります。
重さは15㎏ぐらいになったでしょうか。
自宅を5時に出て、「東京駅」から「沼津駅」まで東海道線で走ります。
沼津駅から「富士駅」を経由して、「身延線」の「富士宮駅」に9時半到着。
富士宮駅から「白糸ノ滝」まではバスで移動します。
【白糸ノ滝】
富士山の雪解け水が、古富士火山層の境の絶壁から湧き出しています。
高さ20m・幅150mの湾曲した絶壁から、大小数百の滝が流れ落ちています。
その姿は白糸の名にふさわしく、いく筋もの絹糸をさらしています。
「白糸の滝」から歩いて、「田貫湖」に向かいます。
途中、「小田急花鳥山脈」があったような。
初日の一泊目の場所は、「田貫湖キャンプ場」
「田貫湖(たぬきこ)」の全長は4㎞の人造湖で、雄大な富士山を望めます。
到着して「ソロテント」を張り
雲息も怪しいので、養生シートを張り食事スペースを作ります。
今日の夕食は
ククレカレーとごはん炊いて
ツナコーンサラダと、ゆうげ味噌汁
テーブル代わりには、板を持っていきました。
翌朝も早朝から雨がふってきました。
今日から「東海道自然歩道」のルートを使い、富士山と五胡を堪能します。
初日は、9時間のハードな行程です、休みながら行きましょ。
《田貫湖》~《麓》までの3時間30分の行程です。
ここは、「富士箱根伊豆国立公園」の「小田貫湿原(こだぬきしつげん)」
いくつもの池が混在している「富士養ます場」。
富士山の湧き水が豊富なため
ニジマスの生産量は、日本で1・2位を誇ります。
牛がたわむれる眺望のいい「朝霧高原」を通過します。
本来なら目の前に富士山が見えるはずなのですが
雨はますます強くなり、雨雲に隠れています。
山の中に自然歩道があるので、かなり遠回りになります。
途中「東京農業大学 農学部 富士農場」の軒先で雨宿りをさせてもらい
あの時の、教授のご厚意に感謝。
《麓(ふもと)》~《本栖湖》までの5時間30分の行程がかかるし
雨も強くなってきたので、途中から車道に出てバスを利用して進みます。
今日の宿泊場所 「本栖湖キャンプ場」に到着。
服も靴もビショビショ、テントの中にランタンをともし乾かします。
夕食は、売店棟でビールとお茶買って、さば缶とラーメンで済ませます。
もうくたくたです。疲れてしまったので、早めに寝ます。
やっと晴れてくれました。
三日目は、《本栖湖CAMP場》~《紅葉台》~《河口湖》までの6時間の行程ですが
高台に登るので「紅葉台入口」までバスを利用し、そこから「紅陽台」まで歩きます。
ショートパンツを履き、気合い入れて、リュックは肩に食い込みます。
一歩一歩踏みしめます。
自然歩道の道すがらいたるところで目についた、私の好きな淡い青色の「つゆ草」。
※琵琶湖地方につゆ草に似た「あおばな」というのがありますが
摘み取ったアオバナは絞って青色の液体にし、和紙へ染みこませ、天日乾燥を繰り返し
「アオバナ紙」が作られます。
「これを再び水に戻すことによって," 友禅染 " の " 下絵用の染料 "になります。」
「紅陽台」から「三湖台」に到着しました。お姿を見せてくれました。
秋に来れば富士山を背景に「紅や赤、朱色」が目に飛び込んでくるのでしょうね。
《三湖台》から《天神山入口》に下山してバス通りにでます。
バス通りを《河口湖》まで歩きます。
「富士山」と「つゆ草」と「西湖」と「河口湖」を見ながら自然歩道を満喫します。
今日は、キャンプ場を使わず、河口湖に浮かぶ「うの島」が見えるところで野宿します。
3日目の夕食は、残ったものをかたづけます。
途中で買ったビールとウイスキーで喉を潤します。
振り返るとでっかい富士山、時間がたつほどに夕日があたり赤く染まります。
翌朝は、雲がおりてきてまた見えなくなりました。
《うの島の前で野宿》から《河口湖駅》までの60分を歩きます。
「河口湖駅」駅前で山梨名物の「ほうとう」と生ビールに舌つづみ
「東海道自然歩道」をあとにします。
残念なことは、あまり写真を撮らなかったことが悔やまれます。
今の高画質なカメラ、全天候機能で撮っていれば
いい旅行記ができたでしょうね。
" 雨にも負けず 初志貫徹 この日のことを思い出し 後悔しない人生を "
冬場はシーズン2回ぐらい、この年は苗場スキー場が定番
よく滑ったものです。