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ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ

荻窪 蕎麦を求めて 本むら庵へ

旅のあいまの

みどりも眩しい日 蕎麦を求めて ぶらり

お昼も過ぎた頃 ぶらりと引き戸を開け すみの席へ  

櫻正宗のぬる燗をもらい 炭火で暖めた焼き海苔で 一杯

ころ合いをみて「もり一枚」を頼みます

かどの立ったいい蕎麦です 蕎麦にわさびをのせ たぐります

さらしネギを汁につけ 口直し

蕎麦を食す この時間がたまりません

"そんな 気になった「老舗の蕎麦屋」さんを訪ねてみました"

 

5月のある日、今回伺ったのは、荻窪にある「御免蕎麦司 本むら庵 荻窪本店」

伊豆急鉄道で伊豆を下るとき、決まって訪れる伊豆多賀駅の蕎麦屋さん

坂をくだり、海岸の近くにある「蕎麦多賀」

こちらの御主人が「本むら庵 荻窪本店」の出だと思い出しました。

近くを通ったので寄ってみることにします。

荻窪駅の西口を降り立ち、 吉祥寺方面を線路沿いに向かい、

光明院境内(萩の小径)を通りぬけること徒歩10分で到着です。

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創業は大正13年、風格のあるお店が見えてきました。

あれれれ 予想はしていましたが、店の外まで人が並んでいます。

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テーブルにつくまで40分、部屋の中も広く、すべてがテーブル席です。

巧みなそば打ちを見ながら時間をつぶします。

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はし袋にも店名の前に、「御免蕎麦司」と書いてあります。

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「御免蕎麦司」「御免(ごめん)」とは何でしょうか。

案内のしおりに書いてありました。

『大名が参勤交代で街道を通ると、

町民は道端に土下座して行列を御見送りしたそうな。     

通り沿いの商店の看板は、高いところから見下ろしているため、    

殿様を尊敬している証に、「御免」という文字を店名の前に付けたとさ。』

 

蕎麦まえに、サッポロ中ビン(651)と玉子厚焼(703)をもらいます。

お通しに蕎麦の実あられがついてきました。

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松竹梅一合(577)のぬる燗と気になる磯揚(840)を頼みます。

磯揚は、えびとそばが海苔で巻かれ、軽く揚げてあります。

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つれあいが好きな、蕎麦がき(1050)をとります。

熱い湯の中にふわふわの蕎麦がき、大根おろしが入った蕎麦つゆに ちょこっと付けて。

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せいろ蕎麦(735)は、粗挽きでいい色をしています。

つゆもかえしがまろやかで、鰹の風味がよく効いています。

 

〈うんちく独り言〉

香りを感じたければ、蕎麦だけを摘み、食べて、噛んで、喉越しを味わって、

鼻腔に抜ける微かな香りを感じるものです。

多少は噛まないと、蕎麦の香りはしませんし、そば汁を付けすぎても、感じません。 まして、匂って香りを感じるのは超一流の指南の技です。

" 蕎麦の香りを感ずるならば、まずはよく噛むことですね。 "

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田舎蕎麦 挽きぐるみ(840)は、太くてこしがあり、

甘皮も練り込んでいるため、蕎麦の風味が強く感じられるお蕎麦です。 

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多くの方が並ぶのも納得します。味も香りも喉越しも申し分ないお蕎麦です。

蕎麦のお付き合い ありがとうございました。

 

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