そば屋まつやで 本酒をちびっとやって
せいろで 〆て
はやばやと 立ち上がります
そば屋で ながっちりはいけません
勘定を置き 右側の出口へ
敷居をまたぎ
ごちそうさんと のれんをはらいます
冷たい空気が頬をさし
身をかがめます
「新御茶の水駅」に向かう道すがら
決まって 寄るお店
まつやを出て右へ、三つ目のかどを右に
目の前に「神田志のだ寿司」の本店がド~ンと
カウンターの中からは、鋭い眼光でこちらを見る握りかた
さて、なにを求めましょうか
まいど頼むのは、「しのだのり巻お詰め合わせ983円」か「太巻き詰合せ1242円」
今日の気分は太巻きで
掛け紙は、モダンな女の子。ふたと掛け紙の作者は別々のひとです。
経木(きょうぎ)のふたには、姉妹の笛太鼓
「いなり寿司」は、独特の甘辛タレ、こだわりサイズのシャリ
ひとつひとつに老舗ならではの伝統と工夫があります。
たかがいなり、かんぴょう巻き、ふと巻きと思われるかも知れませんが
江戸の地東京には、こだわりがあります!!
思うのは、「稲荷寿司」と「干瓢巻き(かんぴょう)」で、100年以上勝負しているところ
※「しのだ」の語源は「稲荷寿司」と同じく稲荷信仰が元になっている単語。
竹田出雲に作られた人形浄瑠璃・歌舞伎の外題
「芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)」。
これは狐が人間に恩返しする話なのですが、
狐が住む森を「信太(しのだ)の森」と呼んでいることから
「きつね」=「しのだ」となったそうです。
な~んだ いなりずし かんぴょう巻と 思われるかもしれません。
だいふく どらやき たいやき きんつば
くずもち もなか くさもち さくらもち などは
東京では、歴史があり 作り方が違い 特別の物として人気があります。
私も44年住んで 江戸東京で つちかったものが
特別な物と 分かるようになりました。
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