収入2000万円以上が13人
透明度1割以下 利益率8~9割
隠れた企業・団体献金
昨年末の臨時国会で、自民党、石破茂首相は政治資金パーティーを含む企業・団体献金の禁止に一貫して背を向けました。直近の政治資金収支報告書(2023年分)で石破内閣の閣僚のパーティーによるカネ集めの実態を調べると、13人が収入2000万円以上。しかも、大半が利益率は8~9割台で、購入者が判明している“透明度”は1割以下でした(表参照)。パーティーが隠れた企業・団体献金であり、裏金づくりの温床ともなっていることを浮き彫りにしました。(藤沢忠明)
収入が一番多かったのは、加藤勝信財務相。資金管理団体で、「日本の未来を語る会」、自らが支部長の政党支部で、「明日の日本を語る会」などを開催、1億2000万円を超す収入を上げました。開催費用は2749万円で利益率は、64・7%でした。厚労相経験があり、20万円以上購入した日本医師連盟、製薬産業政治連盟、日本薬剤師連盟などの名前を報告していますが、“透明度”は6・8%にとどまりました。
林芳正官房長官も資金管理団体が「セミナー」「朝食勉強会」など13回のパーティーを開き、約1億400万円の収入。利益率は78・2%、日本医師連盟、日本チェーンドラッグストア協会などが大口購入者で透明度は5・0%でした。
石破首相は、資金管理団体で「セミナー」「囲む会」を開催、2991万円の収入。利益率は79・4%。ニトリホールディングスが100万円購入するなど、透明度は6・7%。
4000万円超の収入があった鈴木馨祐(けいすけ)法相はじめ、江藤拓農水相、武藤容治経産相、岩屋毅外相は、購入者名を一切報告しておらず、透明度ゼロ。政治資金パーティーが隠れた企業・団体献金であることを示しています。
石破首相は、企業・団体献金について、「禁止よりも公開だ」などといっていますが、これで「公開」とは…。
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