国会前「3の日行動」 250人思い込め
政治や社会に向けたさまざまな思いをプラカードに掲げて示す定例の3の日行動が3日、国会正門前で取り組まれました。今年最初の行動には約250人が参加(主催者発表)。「憲法9条まもろう」「戦争への道は歩かない」「フクシマを忘れない」などと書かれたプラカードを掲げてアピールしました。
東京都江戸川区のAさん(83)は、新年最初の「3の日」行動に毎年参加しています。商社の労働者らでつくる「商社九条の会」の世話人も務めるAさん。昨年最もうれしかったニュースは、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞でした。
「世界に大きなインパクトを与えることができたと思う。戦後80年を迎える今年こそ、被爆者の声に耳を傾けるべきだ」と語りました。
今年の干支(えと)の「巳(み)年」生まれと話すBさん(71)=同葛飾区=は、医療費の負担増について「長年働いてたくさんの税金を納めてきた。戦争への道に突き進むのではなく、国民の暮らしを守る政治を求めて、ひと皮向けた一年にしたい」と話しました。
呼びかけ人で作家の澤地久枝さん、コメディアンの松元ヒロさん、作家の渡辺一枝さんが参加。松元さんは、「戦争や暴力の反対語は対話だ。一人一人が話し合い、今年もみんなで声を上げ続けよう」と訴えました。
澤地さんは、「黙っていれば、人から強制されて従うことになる。政治が混迷を極める中で、自分の意思をはっきりさせたいという人たちの思いを今年も実らせていきましょう」と呼びかけました。
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