高校生たちの宣言が会場に響きました。「被爆者は、未来にむけて大切な宝物を残してくれた。その勇気ある行動によって、これからもたくさんの命が救われるよう、思いを受け継ぎたい」。
広島高校生平和ゼミナールの面々です。先月、原爆被害者相談員の会が催した講演会で活動を紹介しました。被爆者の人生を形にして描く「ボディーマッピング」、日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める「高校生署名」、全国の仲間との交流集会。多彩な内容です。
よかったね、おめでとう、これからもがんばって―。日本被団協のノーベル平和賞授賞式の後、原爆ドーム近くの元安橋で署名を集めた高校生は声援に勇気づけられたといいます。関心が高まり周りにも声をかけやすくなったと。
今年3月には再び集約した署名を外務省に届け、交渉することに。核兵器が使われる危険性が高まっているいまこそ、唯一の戦争被爆国日本が核廃絶の先頭に立つべきだと訴えて。
「核と人類は共存できないということを、もっと世界に知らせなければならない」。先の会で講演した日本被団協の濱住治郎事務局次長は、ノーベル平和賞を喜びだけで終わらせないと語りました。運動を継承する若い世代に希望の光を見いだしながら。
今年は被爆、終戦から80年の節目です。平和ゼミナールで学び活動し自分自身も成長したという高校3年生は抱負を語りました。「大学に行っても新しい仲間をつくり、核も戦争もない世界をめざして突き進んでいきたい」
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