The Pleasure Dome

道楽家・幻彩が音楽好きの方々に執筆

ダゲレオタイプ~湿板/乾板…160年前の立体写真は裸婦たちが百花繚乱!

2013年11月03日 13時02分52秒 | 立体映像



ロンドンのハイドパークで1851年5月1日より10月15日まで開催された
「ロンドン万国博覧会/水晶宮博覧会国際博覧会」は世界最初の国際博覧会で
この博覧会で注目されたのが「立体写真」…19世紀の人気イベントであったそうです。



立体写真の展示は各国の主要都市で撮影された風景であったそうです。
この博覧会では「立体写真撮影機」と「ビューワー」も展示されていたとのこと。
立体写真の技術は「ダゲレオタイプ」の撮影機に“左目と右目に相当する2つのレンズ”を
装着して、一枚の“種板(感光材を塗布した金属板)”に左右一対の画像を撮像。
その画像を“ビューワー”で凝視すると立体的な画像として鑑賞できる…というものです。

1851~53年の立体写真をご覧ください。銀板によるものです。マスクを掛けていません。





手彩色によるもの…。



「ダゲレオタイプ」の撮影機は“種板”の感度が低く、約20分間の露光を必要としていたようです。
しかも照明は太陽光であることが必須で、裸婦の撮影も屋外で行われたのです。
室内風の写真は野外にセットを組んで撮影したということです。



1851年にイギリスのフレデリック・スコット・アーチャーが発明した「Collodion process/湿板写真」は
ガラス板に感光材を塗布したもので露光時間が10秒程度と短く、1枚の“種板”から何枚も複製できる
という利点があり、ダゲレオタイプを駆逐したが…
1871年にイギリスのリチャード・リーチ・マドックスが発明した「Photographic plate/写真乾板」の
登場によって、これも衰退…





立体写真用乾板のサイズが 4.5×10.7cm または 6×13cm に規格化されたのは下図のカメラが登場してから…。



それまでは、約 9cm×18cm のマウントに約 8cm 四方の左右画像が納められていました。



20世紀初頭になると乾板で撮影し…印画紙にプリントする技法が普及しました。



そしてカラー写真の登場です。





***** 私のお気に入りをいくつか… *****











***** 本日はここまで *****

最新の画像もっと見る