『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

『花』 ホフディラン

2023-10-09 | Music(音楽):音楽は風に乗る

前回、上高地に関する記事で、ホフディランのこの曲の歌詞を少し引用した。

その流れで、この歌の事をメモしておきたい。


ホフディランの10枚目のオリジナルアルバム『 Island CD 』は昨年9月に発売された。

その6曲目に収められた『花』は近年のホフの楽曲の中で、相当な高みに到達していると思う。


ホフディラン「花」【LYRIC VIDEO】

『花』については 9月に Youtube の公式チャネルで音源を公開していたが、11月になってテコ入れするかのように Tower Records から公開された同曲のこの動画。

カーステレオで『花』を流しながらドライブし、サビになるとコーラスする二人。


++++

僕が過ごした短い日々に 大した意味など無いのだろうけど

その全てが 君と会えた きっかけなんだと思えるんです


嗚呼、君は素敵だ 僕の希望だ いずれ別れる定めだけれど

それも素敵だ めぐる世界で 咲いては枯れる花のように


夜が怖くて寝れない日々が 今でもたまにあるのだけれど

その闇さえ 君と居れる 理由になると思えるんです

++++


例えば桑田さんだったら、

「その闇さえ 君と挿れる 理由になると思えるんです」

などと言って、照れ隠しをしそうだ。


しかし、この曲での雄飛は、あくまでストレートに歌いきる。

夜が怖い。

でも、だから君と居れるんだと。


そして、もっとも重要な歌詞。

++++

この目に映るのは 今の姿だけ

この目に映るのは 今あるものだけ

++++


こんなのありきたりだ。

大昔から歌われてきたテーマ。

でも、何故こんなにも胸に響くのか。


恋はいつも幻みたいだと知ってから26年。

小生も、人生そのものが幻みたいだと知ってしまったんだろう。


大学生くらいの頃に、深夜まで小説を読み漁って学んだ無常観とは違い。

今は居ない、大事な友人たちも居て。

心身に年季が入る中で、「咲いては枯れる花」については少しばかり実感も伴うところ。


・・・・


さて、話は戻って件の Youtube の動画。


ドライブするホフディランの2人。

案の定というべきか、基本的には雄飛が話し、ベイビーが相槌を打つ。

その関係性もまた、こちらの想像するとおりの普段の2人でイイ。


<熱帯雨林>

 

 

 

 


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