前回、上高地に関する記事で、ホフディランのこの曲の歌詞を少し引用した。
その流れで、この歌の事をメモしておきたい。
ホフディランの10枚目のオリジナルアルバム『 Island CD 』は昨年9月に発売された。
その6曲目に収められた『花』は近年のホフの楽曲の中で、相当な高みに到達していると思う。
ホフディラン「花」【LYRIC VIDEO】
『花』については 9月に Youtube の公式チャネルで音源を公開していたが、11月になってテコ入れするかのように Tower Records から公開された同曲のこの動画。
カーステレオで『花』を流しながらドライブし、サビになるとコーラスする二人。
++++
僕が過ごした短い日々に 大した意味など無いのだろうけど
その全てが 君と会えた きっかけなんだと思えるんです
嗚呼、君は素敵だ 僕の希望だ いずれ別れる定めだけれど
それも素敵だ めぐる世界で 咲いては枯れる花のように
夜が怖くて寝れない日々が 今でもたまにあるのだけれど
その闇さえ 君と居れる 理由になると思えるんです
++++
例えば桑田さんだったら、
「その闇さえ 君と挿れる 理由になると思えるんです」
などと言って、照れ隠しをしそうだ。
しかし、この曲での雄飛は、あくまでストレートに歌いきる。
夜が怖い。
でも、だから君と居れるんだと。
そして、もっとも重要な歌詞。
++++
この目に映るのは 今の姿だけ
この目に映るのは 今あるものだけ
++++
こんなのありきたりだ。
大昔から歌われてきたテーマ。
でも、何故こんなにも胸に響くのか。
恋はいつも幻みたいだと知ってから26年。
小生も、人生そのものが幻みたいだと知ってしまったんだろう。
大学生くらいの頃に、深夜まで小説を読み漁って学んだ無常観とは違い。
今は居ない、大事な友人たちも居て。
心身に年季が入る中で、「咲いては枯れる花」については少しばかり実感も伴うところ。
・・・・
さて、話は戻って件の Youtube の動画。
ドライブするホフディランの2人。
案の定というべきか、基本的には雄飛が話し、ベイビーが相槌を打つ。
その関係性もまた、こちらの想像するとおりの普段の2人でイイ。
<熱帯雨林>