『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

上高地より愛をこめて 2023 その1

2023-09-22 | Life(日常):書いとかないと、忘れちゃう

「これ・・・、道、間違えてない? 熊、出るかもしれないんだけど」

「はあ、はあ、いや、確かこの道でいいはずなんだよネ・・・」


まあ、日本広しと言えど小生くらいのものでしょう。

上高地で遭難しそうになるのも・・・。


今回、梓川の西岸を下り、上高地浄化センター経由で大正池を周りこもうとして、

「アレ? この google先生 が出しているルート、実際は通れないんではないか?」

と途中で気づき、パニックに襲われた事は NSA(米 国家安全保障局。国防総省傘下の情報機関)に問われても「知らぬ」と言い通すほどの国家機密である。

焦ったぁ~(汗)


ーーーーーー

さて、意味もなく不穏な始まりになってしまいましたが。

気を取り直して。


早朝の上高地の気分を一言で言い表すならば、「透明」という事になるのではなかろうか。


2005年に竣工した上高地観光センター(右)の付近は、ハイカーたちの集合場所になっている。

トレッキングコースへと分け入る人たちのワクワク感が伝わってくる。

清涼な空気のなか、霧がたなびきながら、昇る太陽に照らされ少しずつ晴れ間が見えていく。


こちらも休憩などでお世話になる、2003年開設の上高地インフォメーションセンター(右)。

バスターミナル付近は2000年代初頭に再度施設の開設が進んだ。

我が家が上高地に通い始めたのは確か2000年頃だが、この観光センターやインフォメーションセンターがなかった頃の姿はもう思い出せない。


近所の商店街とかでも、いざお店がつぶれると、その店の事はすぐに思い出せなくなる。

毎日、目にしていたのに。

そう言えば、ホフディラン の 小宮山祐飛 も近年の名曲『花』の中で、こう歌っている。


 この目に映るのは 今の姿だけ

 この目に映るのは 今あるものだけ♪


なるほど。

それにしても、この人の歌詞は真意が分からない事がとても多い。

若き今、未来を想い歌っているのか。老いた今、若き日の事を歌っているのか。


朝と言えども、いや朝だからこそ、カレーで腹ごしらえをしておいた方が良いだろう。

女子(おなご)だって遠慮してはいけない。

ここで一番美味いのは結局カレーなのだから。


まず、梓川に「おはようございます」と大きな声で言おう。

大の大人が急に腹から声を出す。

別におかしな事じゃない。


再び、どこもインバウンドの皆さんで一杯。

昼前にはここも激混みだが、早朝はこの通り、ほとんど人が居ない。

朝靄の中、足元の流れに足を入れると、とんでもにゃい冷たさなのだ。


ハイキングコースを上流へ向かう。

東京では味わえない時間だ。

それ以前に、普段こんな朝早く起きてないし・・・。


河童橋から上流へ3km。

天神橋を渡る辺りの、あの解放感。

紙一重の殺風景さもある。

何度も来ていると当然曇りの日もあるが、どういう訳か、この橋を渡る時は雲一つなく晴れ渡っている。


明神岳からの砂礫で梓川がせき止められ、明神池が出来た。

一之池と二之池。

以前あった三之池は消失。


美しい、伏流水。



お賽銭箱にトンボ。

さ、早朝散歩を切り上げて、いったん河童橋付近へと戻ろう。


<つづく>


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『アメリカン』 クララズ | トップ | 上高地より愛をこめて 2023 ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。