『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

夕方 降られてストックホルム

2024-08-15 | Life(日常):書いとかないと、忘れちゃう

夕刻、レストランを出たところで、にわか雨に降られた。

そのまま雨に濡れて歩こうかとも思ったが、存外に雨脚が強い。

私たちは慌ててタクシーに乗り込み、宿へと向かう。


信号待ち。

車窓の雨粒超しに、ストックホルム中央駅が見える。


右折待ちの車内から何気なく撮った1枚。

何気ないからこそ、なんだかこの夏前半の良い記念になった。

++++


とは言いつつ。

スウェーデン滞在中、雨に降られたの実はこの時のみである。

あとは終始、良い天気。

ストックホルムは入り組んだ入り江と島々に建つ水の都。

日本のような湿度は無く、夏場に訪れるには良い街だ。


市内は何気なく付近を散歩していても、目を奪われる建物ばかり。


向こうのリッダーホルメン島に、リッダーホルム教会の塔の先端が見える。


正面にリクスダーゲン(国会議事堂)。

ヘランズホルメン島という可愛らしい小島に建っており、右に回り込んで Vasa橋 辺りからこの半円のドームを正面で見ると、本当に見事。



王立歌劇場の前の広場に立つ、スウェーデン王グスタフ2世アドルフ像。

隣国ポーランドと沢山戦いました。


橋の正面に建つグランドホテル ストックホルムも素敵な外観。

ホテルのカフェからの眺めも素晴らしい。


さて、雨に追われ、宿のバーへ逃げ込む。

バーと言っても、このホテルは受付とバーとダイニングがシームレスに繋がっていて、どこからがバーというハッキリした境界線が無い。

「よし、この辺り!」

と、このソファに居場所を定め、もう一度喉を潤すのだった。


この時、スウェーデン人の知人と、ある映画の話をした。

韓国で幼少期に幼馴染だった男女が、20年近い歳月を経て米国で再会する物語。

近年で一番胸に染みた映画だったので、結構遅くまで長話をした。


<おまけ>

宿はNordic Light Hotel。

ストックホルム中央駅からのアクセスが至便。

特に空港との往復で使うアーランダ・エクスプレスに至っては、ホテルのカウンターでチェックアウトした後、2分で列車に乗れる近さ。


木製のカードキーが洒落ている。

1泊5,300スウェーデンクローナ(この夏のレートで82,000円くらい)。


部屋はコンパクトだが、各所に北欧らしいセンスが光る。


各種、無駄のない作り。

TV下のカウンターからさりげなくミニバーが出てくるが、この工夫を凝らした収納が貧乏くさくならないのもデザインの力ゆえだろうか。


だいたい、この窓際のベンチに腰掛けて作業する事になるのだが。


なんとベンチの下からも金庫と冷蔵庫が出てくる。

ここまで来ると、忍者屋敷のテイストさえ漂ってくる。

冷蔵庫を最後まで見つけられない宿泊客も居るのではないだろうか。


<おまけ2>

本当は、この街で最も目を奪われたのは、早朝に見た入り江と島々の風景。

果たして、こんなに美しい景色を眺めた事があるだろうかと、思わず自問した。

深い青と緑が、朝日と共に目に飛び込んでくる。

それもそのはず、ストックホルム市の面積の3割は運河、3割は緑地と公園だと言う。

キレイな訳だよ。


スマホを見返しても、その写真が一枚もない。

感動のあまり、カメラを構える事さえ忘れてしまったようだ。

その分、あの景色は脳裏のフィルムに焼き付いた気がする。



さて、アーランダ・エクスプレスに乗って空港へ。

都市部を離れると、そこには何もなく、ただただ自然が広がっている。




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