『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

『怪盗ニック登場』 エドワード・D・ホック

2008-11-09 | Books(本):愛すべき活字


伊豆高原で魚中心の生活だったので(『鮪屋』の「炙り三昧」は美味!)・・・、

東京に戻るなり、その足で『ヴァンピックル』へ行き、吉田豚を食べる。

食べた・・・、

完全に食べ過ぎた・・・。

久々に、肉料理を残すというロシアの石油王のやうな事をしてしまった。


++++

『怪盗ニック登場』
エドワード・D・ホック/ 小鷹信光編/ 木村二郎他訳
"Enter The Thief" by Edward D.Hoch(1975)
2003年・ハヤカワ文庫
1976年・ハヤカワミステリ


今年1月に76歳で亡くなったエドワード・D・ホックの短篇集。


舞台は70年代のニューヨーク。

主人公ニック・ヴェルヴェットは雇われ泥棒で、盗みの報酬は1回2万ドル。

ただし、仕事を請負う条件は盗むものに「金銭的価値がない事」。

ある時は、博物館に飾られた恐竜の尾っぽを、またある時は部屋の壁にかかるカッコウ時計を盗み出す。

今夜もニックの腕を見込んで、怪しげな依頼の電話が鳴る。


とっても読みやすい短篇集。

ニックが滅多に人を殺さないのがいい。

また、ビックリ仰天!とまではいかないが、毎回、必ず盗み以外にストーリーに一捻りしてある。


かなり儲けているものの、結局ニックが一番好きなのは、彼女のグロリアと家のポーチの階段に腰掛けてビールを飲むこと。

そこもまたいい。


<Amazon>

怪盗ニック登場 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
小鷹 信光,Edward D. Hoch,木村 二郎
早川書房

 


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