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『アメリカン』は、シンガーソングライター山内光のソロプロジェクトである クララズ が 2020年 にリリースしたシングル。
クララズ は寡作ながら、良い曲だけを届けてくれる信頼できるプロジェクトだ。
なんでジャケットがこんなに縦長か?と言うと、こちら50本限定のカセットシングルだからでーす。(B面は『峠』)
カセットテープ・・・、いいよなぁ。
思えば、CDを貸し借りして、TDK とか Maxell のカセットにダビングしてた時分が一番楽しかった。
富士フィルムの AXIA も人気ありました。
『アメリカン』をどうしてもカセットで楽しみたい通な貴方は、クララズショップで再発版をどうぞ。
クララズショップ (thebase.in)
アメリカン
アメリカンって言ったら、まあ、普通はアメリカンコーヒーの事なんだろうけど。
ハリウッドサインみたいなジャケットの絵につられて、最初聴いた時、何故かコーヒーの事とは思わずに聴いていた。
通りの喫茶店で 学生の英会話
さめたアメリカン 置き去りにして ♪
・・・そう来たかァ。
歌詞の中心でもなく、その場の情景を切り取って一回出てくるだけなのに、タイトルにポンッと『アメリカン』。
トリッキー。
でも、2番へと聴き進むと、なぜタイトルがアメリカンなのか得心が行く。
さらば! 貴方は 事後報告で遠くの街へ
気が付けば 私は ずっと旅の人
そっか、ポツンと忘れられて、一人でさめていくアメリカンは 私 でもあるわけかぁ。
クライマックスは最後の『夢みたいな 話をしてくれ』のリフレインだと思うけど、そこをタイトルにもってくると、ちょっと『夢の中へ』みたいで陽水オマージュが強くなっちゃうかしら。
(でも本作は、勝るとも劣らぬ名曲!)
それにしても。
会話に夢中になってる他人のコーヒーが冷めていくの、無性に気になる時ってありますね。
いい歌詞だなぁ・・・。
そして、ジャケのデザインやイラストも山内さんご自身が手掛けているそうですが、Tシャツで欲しいくらい良い感じ。
クララズ「エアメール」MV
『エアメール』もじんわりイイよなぁ。
Teenage Fanclub でもあり、くるり でもある、そんなギターのディストーションがイントロからハートを鷲掴む。
目のまえが 目のまえが 宿題だらけで見えないだけさ
雲をかき分け ♪
「宿題だらけで」のところのメロディが好き。
嗚呼、私も目のまえの宿題にかまけてしばらく放ったらかしてた、アレとか、ソレとか、そろそろやんないと。
お爺ちゃんになっちゃう。
(この間、幼稚園って言われたけど)
<おまけ>
クララズ「アメリカン」 at 下北沢440
下北沢 Four Fortyでの『アメリカン』。
会社帰りに下北でこんなライブ聴いて、ビール1杯飲んで帰って、歯を磨いてサクッと寝たら。
そりゃ元気も出るってもんでしょう。
<海女村>
ありがとうございます。