『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

大竹伸朗展

2023-02-04 | Life(日常):書いとかないと、忘れちゃう

大竹伸朗展
東京国立近代美術館
2022.11.1 TUE - 2023.2.5 SUN


あ、あぶ・・・、危なッ!

先週末、細野さんの番組に大竹さんがゲストで出なければ、危うく見逃してしまうところだった。

2006年の「全景1955-2006」@東京都現代美術館から早16年。
500点の圧倒的ボリュームを誇る大回顧展。

私は旅に出たくなると、そのストレスを大竹さんの『カスバの男』(1994年/求龍堂)を読んで発散する。

今、検索してみると、15年前にこんなブログを書いていた。
そう、特に寝る前に読んで、夢の中で旅の続きを楽しむのであった。
(って言うか、何年ブログやってんの)

とはいえ、もう少しでこの重要な回顧展を見逃すところだったんだから、大したファンとは言えまい。

ちなみに『カスバの男』の元ネタであろう楽曲『カスバの女』をエト邦枝が発表したのは、偶然だが大竹さんが生まれた1955年(昭和30年)である。

嗚呼、大事な事は少しも覚えられないのに、こんなどうでもいい情報だけが脳細胞に克明に刻まれていく。
現代の医学で、何とか止めて欲しい。


さて。

空は晴れ渡り、強い風が吹く。
米国の上空には中国の気球が飛来する、そんな某日。

竹橋駅で東西線を降りて、橋を渡る。

早く・・・、早く、美術館へ。
(正直微妙に行きにくいよね、東京国立近代美術館)

ん、これは?
クエスチョン?


ああ・・・、何てことだ。

間違って、宇和島駅に来ちゃったよ。
これだから、焦って行動すると・・・。

もとい。
これは果たして、1997年に大竹さんが宇和島駅から譲り受けた、不要になった駅舎のネオンサインであろう。


とにかく、はよ中へ。


ああ、思った通りの空間だ。
(ちなみにお写真がOKとなっておりまして・・・ご本人の意向かしら?)


今回ちょっと図録が特殊な形態なので。
お好きな作品は、こうやって自分の手で写真に残す事ができます。

私の場合、コレとか。

こんなのが好きで。
多分、会場を出たほとんどの人が記憶にもとどめていないであろう、小品が特に好きなのだった。


年々ブログを書く機会も減り。
ましてや展示会などの感想を書く事からも10年くらい(?)遠ざかっておりますが。

この大竹伸朗展の事は自分の記憶に刻んでおきたいと思いました。

あのねぇ、どんないい展示会に行っても。
或いは、どんないいライブに行っても。

心の底をずっと自意識がのたくっていて、いまいち集中してなかったりするんです、私。
それが、本当に我を忘れて、大竹ワールドに沈めましたね。

それは、きっとこの膨大なスクラップブックの山を。
誰に見せるでもなく、一人せっせと作り貯めていた大竹少年の心にシンクロできたのではないかな、と。

孤独なのに満ち足りている。
それは、私が半生かけて追いかけているテーマでもあります。


そんな、展示会めったにないもんで。
これはちょっと残しておきたいな、と。


物販も、やっつけじゃない、ちゃんと愛を感じる良い感じで。
マグカップとか良かったです。


あと、本回顧展とは関係ありませんが、私はミュージアムショップが好きなので。
どんなに忙しくても、美術館に来たら常設のショップにも顔を出します。

こちらちょっと奥まってて、イイ感じ。
ここのショップで勤務したいゼ。


・・・さて、皇居沿いを歩いて帰ろう。

美術館を後にするとき、念のため門前で後ろを振り返る。


ちゃんと居たね、へへへ・・・。

すっごいシュールなのに、東京の空にめちゃくちゃ馴染んでもいる。
大人のユーモア。


<おまけ>

さて。
先ほども少し触れましたが、今回は図録がちょっと特殊なヤツで。

ちょ、何なんすかコレ!


広げるとこんなん。
新聞タイプになっておりまして。(新聞7部と冊子1冊)

写真では小さく見えますが、一枚一枚が新聞紙面のサイズなので、すごく場所を取ります(笑)

これは読みでがあるぞ・・・(ゴクリ)。

あ・・・、待てよ。

世はSNS時代。
ひょっとしたら、みんな、SNSに上げる時、この図録をオシャレに並べてUPしたりしてるのでは・・・?

それこそ、そこでファンとしての芸術性が熱く争われていたりするのでは・・・?


あ、無しね。
さっきの普通の写真、無し!

えーっと、これをこうして、あれをあーして・・・。
こう並べ直して・・・。


これでどやぁッ!!!

え、さっきの方がまだ良かったって?
言うよね~。(はるな愛)


<熱帯雨林>

 

 

 

 

 


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