『夜間飛行』

また靴を履いて出かけるのは何故だろう
未開の地なんて、もう何処にもないのに

ジル・バーバー "Don't Go Easy"

2015-04-28 | Music(音楽):音楽は風に乗る



帰りゃしない。

我ながら薄情者と知ってたけど。


もしもその人と過ごす時間があと何日と分かったら。

会社も全部休んで、飛行機ですっ飛んでって。

毎日話をして、

過去の全てに感謝して、

未来はこうしていくからねと約束をして、

余った時間は全部、思い出話をして暮らす。


それくらいして良いよね。

仕事が忙しいとか何とか、全部言い訳だと知ってて。

それでも帰りゃしない。


Jill Barber - Don't Go Easy


そう言えば、先週行った青山Blue Noteでのジル・バーバーのライブでは。

俺の好きなDon't Go Easy はやんなかった。

ジル・バーバーはちょうど今から10年くらい前、カントリー路線だったのだけど。

実は俺はカントリー調のポップソングに非常に弱くて、あの頃の曲を聴くとジーンときちゃうんだよね。


2010年代に入ってからのジルはジャズやシャンソンを取り入れて、歳もとって、場数踏んで、もっと垢抜けてます。

声もスモーキーになった。

でも、そのおかげか何だか知らないけど。

逆にリラックスしたね。

例えば、ジュリエット・グレコの「パリの空の下」(Sous Le Ciel De Paris)を歌ったときに。

普段の俺の音楽の趣味とはちょっと違うわけだけど。

なんか1950年代のパリの街に同化した。

この歳になって、やっとスタンダードな歌の聴き方が分かった。

入ろうとするんじゃくて、こっち(聴き手)が心を開くんだという。

カントリーだと、曲調が好きだから、きっとこっちから寄って行っちゃう。

嗚呼、幾つになっても人間学ぶことはあるもんだ。


意地で頼んだベリータルトのタルト地は、あくまでも硬く。

そう、信じられないほどに硬く。

フォークを突き立てたら皿が

「KAT-TUN(カトゥーン)!」

ってデカい音してビビッたね。

ステージ上はちょうどバラードだっちゅーの。 


<熱帯雨林>

For All Time (Dig)
Outside Music
Outside Music

Don't Go Easyは2006年のFor All Timeに収録。
この頃は
ドレスじゃなくてワンピースを着た、
ピンヒールじゃなくてウェスタン・ブーツ履いた
女の子でした。
 


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