『ワールド・ウォーZ』
"World War Z"
監督:マーク・フォースター
脚本:マシュー・マイケル・カーナハン、ドリュー・ゴダード、デイモン・リンデロフ
原案:マシュー・マイケル・カーナハン、J・マイケル・ストラジンスキー
原作:マイケル・ブルックス
2013年・米英
人はなぜ、ソンビ映画をつくるのか?
やっぱり、
「さっきまで一緒に逃げてた仲間が、噛まれた瞬間から敵(ゾンビ)になる」
点が、発明として画期的だったんじゃないでしょうか。
それってストーリーに起伏が出るよね。
では、人はなぜ、ゾンビ映画を観るのか?
「ゾンビをモノと見るか、噛まれる前の人格を重ね合わせるか」は、こちらの自由なわけで。
そこにも奥行きがあるよね。
まあ、本作のゾンビは足が速すぎて、そんな葛藤を抱く暇もありませんが。
Z(ゾンビ)化した広末涼子になら噛まれてもE(いい)!
そんな男子もいるかも新米(しんまい)。
というわけで、別にゾンビ好きじゃないし、年の瀬でめっさ忙しいのに観てます、俺も。
ゾンビ映画を。
(本当はコレ、他の映画と間違って観た・・・)
もう眠いので、本作の優れた点を手早く挙げておきましょう。
1、展開が速い
116分の大作ながら、展開速くて助かります。
最初の舞台はフィラデルフィアなんだけど、映画始まって5分後にはゾンビの襲撃を受けてる感じで。
家族の日常を説明するような、よくある冒頭の15分間が最初からカットされてます。
主人公一家の理解も早くて、未知との遭遇にも関わらず
「まずい、ありゃゾンビだ、逃げろッ!」
ってな感じで、一瞬で状況にアジャストします。
観てて、すげー助かる。
2、奥さんが噛まれる前からゾンビっぽい
こういう映画の主人公の奥さんは白人美人と相場が決まってますが。
ジェリー(ブラッド・ピット)のかみさんは、美人というよりは、なんか最初からゾンビっぽい。
これはハリウッド大作としては画期的でしょうね。
いや、これ(↑)は接吻。
噛み噛みじゃない。
3、 悪意よりも善意を描く
ゾンビものの醍醐味の一つは、ゾンビに囲まれつつの、人間同士の争いや裏切りだと思います。
しかし、本作では基本的には人間の善意が強調して描かれています。
サブキャラクターたちも、結束して困難に立ち向かう勇気を持ち合わせている。
(ちょっと英雄的すぎるくらい)
だから、寒々しい感じはないですね、観ていて。
んー、まあ、別にたいした映画じゃないですよ。
ウィル・スミスの『アイ・アム・レジェンド』(米・2007年)に毛が生えた程度(笑)。
もともとゾンビ映画なんて、部屋を暖かくして、ビール飲んで笑いながら観るもんだからね。
本気で観てもしょーがない。
さて。
こういう映画を観てるときに思うことは、やはり
「自分がこの世界に居たらどうやって生き延びるか」
でしょう。
独身時代なら噛まれてZ(ゾンビ)になった方が楽そうだけど、今なら家族だって守る必要がある。
ブラピ(元・国連職員で、おそらく特殊部隊員)のようにバッタバッタとZを倒す気力は無いので。
だいたい、ゾンビなんて人肉食って歯も磨かないから口臭すごいでしょ、どうせ。
対峙したいくないよね。
俺の場合、頭脳で勝負するしかない。
家族を守り、ゾンビに襲われてアイツらの口臭もかがなくて済む方法は?
まあ、その辺はちゃんとソリューションを用意してあってね。
それは・・・、
家族全員で噛まれる前からゾンビ化したふりをすることです。
やはり天才なのでしょうか。
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