平成の空騒ぎシリーズ -「姫」の秘め事の場合-
姫井由美子議員(岡山県出身)が、議員に当選する以前に高校教諭と関係があったことが、当選後にこの教諭から暴露され話題となったが、そのいきさつを綴った「姫の告白」を出版した。
当時既に家庭もあり、そのようなことがあったとすれば、決して好ましい行為とは言えないところであり、民主党県連側は、出版を取り止めるよう示唆するなどの動きがあったが、出版に踏み切ったようだ。マスコミで問題視される中、サイン会には予想を上回る300人内外が集まり、多くの報道陣に囲まれ、上々の人気のようであった。男性のファンは多分興味本意であろうが、女性の姿もあった。
従来、男性が公の場に出ることの多く、批判に晒されることが多いが、当然のことながら、不倫は男女があって成立するものであるので、女性側にもその様な願望や欲望があって不思議ではない。封建時代には、不義密通は女性の重罪とされ、男性には寛容であった時代もあったが、女性にも一時の過ちがあっても不思議はない。
その種の過去の私人としての行為は、プライバシーの問題として答える必要もないことであり、女性自ら告白本を出すこともないのかも知れない。しかし、この問題を何時までも引きずっていても仕方がないことであるし、また、女性もそのような願望や一時の過ちを起こすこともあり、それを素直に表現し(当然脚色もあるだろうが)、反省をしつつ再起を図ることについて読者や有権者の判断に委ねることも勇気ある選択肢の一つと言える。
不倫は許されて良いものではなく、事実であれば、家族に謝罪し、今後身を正すべきであろう。しかし、私人としてそのような過ちを起こすことはあり得ることであり、女性は別だ、許されないとして退場を迫るようなことは、再起の機会を奪ってしまうことになる。サイン会に女性の姿があったのも、女性としての悩みや勇気に共鳴するところがあるからなのであろう。大切なことは、夫や家族など、謝るべき人には謝り、家族や周辺の人になるべく迷惑を掛けないようにすることであり、後は反省し、胸にしまって置くことなのであろう。そんなことで有権者に謝罪するのも違和感を感じる。
この種の私人としての過去の行為を、公職に就いたからと言ってどこまで報道機関が追求し、プライバシーを公にすべきかにも問題がありそうだ。ましてや、過去のプライバシーに属する問題をどこまで「公にする」かには疑問が残る。公人にも「プライバシー」はあり、公的な行為と私的なプライバシーとは本来区別されるべきなのであろう。
他方、相手側の男性については、バツイチあったとは言え、高校教諭の立場にありながら、あたかも相手の責任であるかのように暴露していることは、教育者であった立場を顧みない大人気ない行為であり、誹謗、或いは報酬や政治目的の中傷と受け取られても仕方がないのではないか。
他方、姫井議員もこんなことで空騒ぎをしていないで、公務に専念して欲しいものだ。
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姫井由美子議員(岡山県出身)が、議員に当選する以前に高校教諭と関係があったことが、当選後にこの教諭から暴露され話題となったが、そのいきさつを綴った「姫の告白」を出版した。
当時既に家庭もあり、そのようなことがあったとすれば、決して好ましい行為とは言えないところであり、民主党県連側は、出版を取り止めるよう示唆するなどの動きがあったが、出版に踏み切ったようだ。マスコミで問題視される中、サイン会には予想を上回る300人内外が集まり、多くの報道陣に囲まれ、上々の人気のようであった。男性のファンは多分興味本意であろうが、女性の姿もあった。
従来、男性が公の場に出ることの多く、批判に晒されることが多いが、当然のことながら、不倫は男女があって成立するものであるので、女性側にもその様な願望や欲望があって不思議ではない。封建時代には、不義密通は女性の重罪とされ、男性には寛容であった時代もあったが、女性にも一時の過ちがあっても不思議はない。
その種の過去の私人としての行為は、プライバシーの問題として答える必要もないことであり、女性自ら告白本を出すこともないのかも知れない。しかし、この問題を何時までも引きずっていても仕方がないことであるし、また、女性もそのような願望や一時の過ちを起こすこともあり、それを素直に表現し(当然脚色もあるだろうが)、反省をしつつ再起を図ることについて読者や有権者の判断に委ねることも勇気ある選択肢の一つと言える。
不倫は許されて良いものではなく、事実であれば、家族に謝罪し、今後身を正すべきであろう。しかし、私人としてそのような過ちを起こすことはあり得ることであり、女性は別だ、許されないとして退場を迫るようなことは、再起の機会を奪ってしまうことになる。サイン会に女性の姿があったのも、女性としての悩みや勇気に共鳴するところがあるからなのであろう。大切なことは、夫や家族など、謝るべき人には謝り、家族や周辺の人になるべく迷惑を掛けないようにすることであり、後は反省し、胸にしまって置くことなのであろう。そんなことで有権者に謝罪するのも違和感を感じる。
この種の私人としての過去の行為を、公職に就いたからと言ってどこまで報道機関が追求し、プライバシーを公にすべきかにも問題がありそうだ。ましてや、過去のプライバシーに属する問題をどこまで「公にする」かには疑問が残る。公人にも「プライバシー」はあり、公的な行為と私的なプライバシーとは本来区別されるべきなのであろう。
他方、相手側の男性については、バツイチあったとは言え、高校教諭の立場にありながら、あたかも相手の責任であるかのように暴露していることは、教育者であった立場を顧みない大人気ない行為であり、誹謗、或いは報酬や政治目的の中傷と受け取られても仕方がないのではないか。
他方、姫井議員もこんなことで空騒ぎをしていないで、公務に専念して欲しいものだ。
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