前回の記事の続き
そうとなれば、初心に帰ろう。
グラウンディングだ。
わたしは、睡眠について、『意識領域から無意識領域への移行』という感じを抱くようになっていた。
けれども、純粋な意識の移行というよりも、非現実世界へ、ともすれば逃避のような、もっと言えば「身体を置いて行ける世界」であってほしいという願い……、解放と快楽の世界がそこに在ると信じるような……。
わたしは、睡眠を、避難所と位置付けていたのかもしれなかった。重ねて、最近になって自覚できたのだが、このような逃避の瞬間でさえ、自分自身を『被害者』の位置に固定し、夢の中で誰かに癒してもらう様を自作自演していたのだった。
そして。
ふと、やっと、気づくのである。
……あれ? グラウンディングすりゃ、眠れるんじゃねぇか……?
このとき、グラウンディングという言葉を、ほかの言葉で補った。
自分のために、もう少し分かりやすくするためだ。
わたしは、ひとつの呪文を編み出した。
『睡眠時のグラウンディング・脱力・鎮静』
毎晩、この呪文を唱えた。
では、あらためて、これらの体感を、言葉にしてみよう。
「わたしは、わざわざ被害者を自作自演し続けずとも、夢の中に癒しを求めずとも、今ここにこそ平和があるではないか」
【睡眠時のグラウンディング・脱力・鎮静……そこから広がっていく感覚について】まとめ
①平和へ意識を向ける
②身体のグラウンディング・脱力・鎮静が深まる
③より平和を感じられる