久しぶりにJ文学(?)の本を読んだ。
本多 孝好「正義のミカタ?I’m a loser 」
金城一紀に触発されて小説を書き出した人らしい。
たしかに金城一紀の「レヴォリューションNO.3」シリーズと文体やらプロットが似ている。
ただ、金城ほどポジティブではない。金城の「GO」なんかは在日と言うマイノリティーの視点から、この「日本」という社会の中でどう生きていくかについて、精神的にも肉体的にも強くなろうとする前向きさがある。
しかし、「正義のミカタ?I’m a loser 」の主人公は、正義のミカタから距離をとり、自分の足許をみるところから、どう生き抜いていくか、ということを始める。
でもそれはけして否定される生き方ではない。
絶対悪がはっきりしない時代にあって、正義を考えると、そこには「悪」に貶められる、ある意味「被害者」を無理矢理にでもつくる必要がある。
じつは、けっこう面白い日本の現代小説というのは確実にあるんです。
なんで「恋空」なんかが売れるんだろうなあ。
セカチューが流行ったときにも思ったのだけど、いまだに妊娠だの不治の病だのがテーマだと売れるってなんなんだろう。
JPOPの王道コード進行みたいな……。
正義のミカタ
本多 孝好「正義のミカタ?I’m a loser 」
金城一紀に触発されて小説を書き出した人らしい。
たしかに金城一紀の「レヴォリューションNO.3」シリーズと文体やらプロットが似ている。
ただ、金城ほどポジティブではない。金城の「GO」なんかは在日と言うマイノリティーの視点から、この「日本」という社会の中でどう生きていくかについて、精神的にも肉体的にも強くなろうとする前向きさがある。
しかし、「正義のミカタ?I’m a loser 」の主人公は、正義のミカタから距離をとり、自分の足許をみるところから、どう生き抜いていくか、ということを始める。
でもそれはけして否定される生き方ではない。
絶対悪がはっきりしない時代にあって、正義を考えると、そこには「悪」に貶められる、ある意味「被害者」を無理矢理にでもつくる必要がある。
じつは、けっこう面白い日本の現代小説というのは確実にあるんです。
なんで「恋空」なんかが売れるんだろうなあ。
セカチューが流行ったときにも思ったのだけど、いまだに妊娠だの不治の病だのがテーマだと売れるってなんなんだろう。
JPOPの王道コード進行みたいな……。
正義のミカタ