ちゃんと問題提起しないのはやっぱ良くないと思うので、少々堅い話を……。
「白いクスリ」という曲を、ニコニコ動画に削除依頼を出したのがクリプトンだったつーことが、ピアプロ開発者ブログで明らかになった。
http://blog.piapro.jp/2009/08/post-267.html
すごく気になるのが、
・弊社製品が民法上の不法行為および刑法に定める名誉毀損罪を構成するおそれのある行為に用いられ、これがインターネット上で公表されていること。
という一文があること。
ちゃんと「名誉棄損」について勉強してくれないと。
まず、名誉棄損は親告罪であって、名誉を棄損された本人からの告発がなきゃ成立しないこと。
過去の判例上、
・公共性
・公益性
・真実性
の3要件が具備すれば、刑事上だけでなく民事上も、違法性が阻却されること。
だからのりぴーが、「真実性」の一点だけについて、異議を唱えて裁判をしてはじめて名誉棄損云々が問える話で、クリプトンが横から口をはさむことではないわけだ。
なんで、こんなことを書くかというと、「公序良俗」という言葉が強くなりすぎて、憲法21条で保障されている、「表現の自由」という言葉が弱くなりすぎている気がするからだ。
そういう意味では、ひろゆき氏のブログ
クリプトンさんがミイラになりつつある件
http://hiro.asks.jp/61745.html
のほうがとぼけているようで、本質をついていると思う。
今日はある意味で、日本人が過去の過ちについて振り返る一日だと思う。