改めて私は学校の提出物が嫌です。露骨に嫌がりこそしませんが塾講師はおしなべて学校教材を好まないと思っています。個別補習に不向きだからです。
お手持ちの教科書や学校準拠教材の目次をご覧ください。
算数の単元の中身だけで言うと、進み方はこうです。
「大きな数」→「小数(四則計算)」→「あまりのある小数のわり算」→「分数」→「分数と小数」→「分数のたし算と引き算」→「約分と通分」
(→もう一回「分数と小数」→更にもう一回「分数のたし算と引き算」)
→「分数のかけ算」→「分数のわり算」→「分数のかけ算とわり算」→「割合(百分率、歩合)」→「円と扇形」→「★食塩水」→「★売買損益」
★は公立中学校では「連立方程式の利用」に入っています。
学習内容だけを基に段階的にカリキュラムを組むとこのようになります。
中学入試で言う小学4 年から5 年の範囲、学習指導要領で言う小学4年生から中学2年生までの範囲が入っています。
学習指導要領とはかなり違いますね。
集団教育を前提にした学習指導要領過程は(見る限りでは)あくまでも無理なく、時々目先を変えながら薄くまんべんなく広い範囲を学習します。
誰に
「無理なく」かと言うより、
「なるべく大勢の人がついていけるようにあまり深く追求せず」です。
今は「代数」「幾何」で区別された教科書もありません。
だから「代数」と「幾何」は何十年も前からジグザグです。ここ、壮年から初老に傾(かぶ)く人や、そういう親御さんのご家庭で育ってぜんぜん疑問なくご信心の方もいます。が、
今の義務教育に
「代数」と「幾何」の区分はありません。
両方を「算数」か「数学」として
まんべんなく解きます。
だから、
しつこく喰らいつけない。
だから「計算 = 代数」という区分で「計算もできないから……」と思っている子が大勢いる。
制度の前に! 親御さんに
「へー」
と思ってほしい!
思い当たるなら「へー」と思ってほしい!
計算には代数も含まれます。
で、次です。
年間通じて取っ付きやすさにも特化した学習指導要領には、先ほど申し上げたように、しつこく食らいつく時間が担保されていません。
たとえば中学2 年生前期の連立方程式を解けるようになるまでに、どれほどの段取りが必要か、ご一読いただけたでしょうか?
苦手な単元の補習をする際に
学校の成績に重点を置くと
その分だけ補習は遅れます。
例えば夏 ー 。 長いですね。
パニックになった方は無学年教材を
じっくり
ご確認ください。また明日。