義務教育の算数。今から使える自宅学習のコツ

学校を出てから使える基礎教養の授業開講予定。でも今は、このブログをご拡散ください。小・中学生個別指導経験7 年。

「人並み」を目指して夏の受験生は絶望する

2020-05-06 14:03:39 | 考えていること
 学校に押し込むことが叶わない今だから、どうやって「人並み」であるか、「人並み」とは何か見直しましょう。私も見直します。
 夏に塾講師が悩む有りがちな案件を例に取ります。中3 です。9 月の試験で「人並み」に点数を取りたいが、数学には小学校からずっと苦手意識がある場合。

 休みの前までやっていたのは計算で、休み明けの試験で重視されるのは関数です。

 中3 の2次関数には以下の知識が必要です。

「比例(小6)」→「グラフの読み方(小6)」→「比例のグラフ(中1)」→「グラフの傾き(中1)」→「切片のある直線の式(中2)」→「直線の式の求め方数種類(中2)」→「2次関数のグラフの書き方(中3)」


「文字と式、□を使った式(小6、小4)」→「1次方程式の計算(中1)」→「等式の変形(中2)」→「連立方程式の計算(中2)」→「等式の変形を使って求める連立方程式とグラフ(中2)」→「連立方程式の計算を使って求める交点の座標(中2)」


「1次方程式の計算(中1)」→「多項式(中2)」→「2次方程式の解き方数種類(中3)」→「2次関数の式とグラフ(中3)」→「2次関数の値の変化(中3)」→「放物線と直線の交点の座標(中3)」


「三角形(小5)」「平行四辺形(小5)」「台形(小5)」→「図形の性質(中1)」→「交点の座標(中2)」→「一次関数のグラフと図形(中2)」→「放物線と直線の交点の座標(中3)」→「2次関数と図形(中3)」

 9月の重要単元を学習するためだけにこれだけの知識が必要です。学年ごとに分かれている問題集が5冊必要です。
 出来るようになるまで家で繰り返し練習しなくてはいけません。分からなければ授業を追加したほうがいい。
 この上に4月から6月までの代数と、10月以降受験までの「相似」「円」「三平方」が入ります。

 中3の7月(9月入学の場合は12月)は
数学はこんな状態です。

 “受験生の夏だけ塾に入れてなんとか受験まで格好をつけたい” という目標設定には莫大な時間とおカネが掛かります。
 “でも人並みに” と思う、その“人並み”の内実が
  “集団教育の場にいつづけられるように平均点ぐらいをいつもその場で取りたい” である限り、
 無限におカネと時間を掛けて不毛な結果を得ます。
 目標設定が “人並みの平均点” なので、“やっと人並みになった” という実感が得られます。

 80分5000円の授業で損はさせません。家庭学習で行き届かない箇所を補い、本当の弱点と達成度を示します。ごく簡単ですが学習計画もつけようと思います。

 しかし家庭学習の目標設定が“人並みの平均点”なら、せいぜいが“人並みの平均点” という結果になるでしょう。

 今後はいつ休校になるかも分からない学校の気まぐれに合わせることになります。
 いつ休校になってもいいように先取り学習を考えるほうが大切ではないでしょうか。
 80分5000円の授業を何回受けられるか考える前に、1冊1500円の無学年制教材と学校からの課題教材で基礎を固めたほうがいいように思います。
 どのみち、単発授業。夏期講習も冬期講習もありません。夜につづきます。


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