つながる つなげる

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地域限定保育士

2023-09-28 18:00:00 | 日記
保育士資格を取得するには、指定の学校を卒業して取得する方法と、保育士試験を受験する方法と2通りあります。
 
私は後者の方法にて、福岡で試験を受けた初陣は、9科目のうち、2/3が再試験という惨憺たる結果に終わりました。
ってほとんどダメやんってやつですね。。。
 
単純に勉強時間が足らなかった、、、
引越しや異動でそれどころではなくなってしまった、、
という言い訳ですが、家族の心強いサポートに報いる為にも、必ず受かりたい。
 
でも"不合格"ってなかなか凹みます。
すぐに切り替えられません。
なんならヤケクソになったりもします。
 
でもここで奮起させてくれたのは、娘のあーちゃんの存在でした。
娘はとあるスポーツで高校から親元を離れて寮生活をし、大学生の今もなお、まだ現役アスリートとして日々練習に励んでいます。
 
事あるごとに頑張りなさいよ!と喝を入れていたのは私の方なのですが、娘を含め、アスリートの方々、幾度も幾度も負けては立ち上がりを繰り返し、度重なる負けの先に勝利を掴めるか否か。それでも這い上がる。そのチャレンジし続ける不屈の精神。
 
たった一度落ちたぐらいで何落ち込んでるのよ!そう言われそうな気がしました。
 
なので、すぐにまた試験の申し込み。
相変わらず目標、ゴール(期限)ありきです。
前期、後期と年に2回試験が行われる事もモチベーション維持には必要だと感じます。
 
今度の受験地は「大阪」。
間違えないようにしないと。
 
…とここで、目に留まった「地域限定保育士」の文字。
 
そう、保育士資格において、地域限定保育士なるものが当時神奈川県と大阪府だけ設定されていました。
 
地域限定保育士って何??
 
通常筆記試験を受けて合格すると、次は実技試験となり、両方合格でめでたく資格取得となります。
 
大阪府の地域限定保育士においては、その実技試験に代わり、保育実技講習会というものが設定されていて、全て受講した暁に資格取得できるというものです。
 
条件として、資格取得後3年間は大阪地区でしか働けません。
受験資格は大阪府以外の方も可能ですが、大阪以外では資格取得4年目から全国区の資格となります。
 
通常の資格か、地域限定保育士か。
実技試験か実技講習会参加5日間か。
 
実技試験科目は音楽表現、造形表現、言語表現の3科目から2科目を選びます。
私はヤマハの指導グレードを取得していたので、音楽表現は問題なくクリアできる自信がありました。
残り2科目のうち、どちらを選択しようかな、、と悩んでいた半年前は福岡在住。
当時は完全スルーしていた地域限定保育士。
 
そして後期を申し込む時点で、私大阪にいてるやないかーい!
 
実技試験では、試験会場での独特の雰囲気と緊張感で、本来の実力を発揮できるか不安です。
 
地域限定保育士、、間違いなく3年間は大阪いるしなぁ。。。
 
しかし、なによりも決定打となったのは、
実技講習会のカリキュラムの中に、「保育実践見学実習」があったのです。
 
保育園に行ける〜
園児に会える〜
 
これが何よりも私の興味を惹き、即決でした。
 
そして迎えた後期の筆記試験。
まずはこの砦を越えなければ。
今度はしっかりお昼の準備をしていざ出陣!
前回と違い、少し手応えを感じつつ、2度目の挑戦で無事残りの科目を突破する事ができ、大阪地域限定保育士の実技講習会へと駒を進めることができました。
 
講習会場は保育士を目指す方々で溢れていて、年代も性別も様々です。
受講コースも平日パターンから土日パターン等フレキシブルに設定されていて、いかに保育士を増やしたいのか、門戸の広さが伺えます。
 
講習会を順調にこなしていく中で、ちょっと特別な体験をしたのは音楽表現の授業。
講師の先生の指導の元、簡単な旋律をピアノの実技で披露します。
 
1クラス4、50人いたと思いますが、番号順で、私は前から5番目あたりでした。
 
講師の先生が「経験者の方は事前にお知らせください」と言われたので、弾く前に経験者ですと、一言添えて、指示通り弾き終えると、
 
「伴奏つけられますか?」先生が言いました。
 
「編曲できますか?」
 
「転調できますか?」
 
想定外のリクエストが飛び、慌てつつもこなすと、講師の先生は私の右手を高らかに引き上げ、
 
「はい!みなさん聞いてください!
今からこの…えっとお名前は…(〇〇です)
〇〇先生がこちらで事前指導をされますので、まず〇〇先生に見てもらってから私のところへ並んでくださーい」
 
え、えええーーー??
 
すると、キーボードが置かれた机の前に、長蛇の列。
 
みなさん口々に、
音階がわかりません。
コードがわかりません。
両手で弾けません。
 
急遽臨時講師となった私は、てんやわんやしながらとても楽しい講習会の時間を過ごし、まさかこんな場面で指導グレードが活かされるなんて。。。
今でいうところの伏線回収です。リスキリング - つながる つなげる

そんな座学を終えて、残るは最も楽しみな見学実習。

指定された保育園に到着すると、既にもう1人実習生の方が準備中で、私を見るや否や「あ!ピアノの先生!」って、、いやいやお恥ずかしい。。。
 
私の実習は2歳児さんのクラス。
もうーーーーーーーーー
可愛いったらありゃしない。
そしてその日はなんと園でクリスマス会のイベントの日になっていて、全クラスの合同保育と先生たちの出し物、園児のお歌の発表とそれはそれは楽しい1日を過ごす事ができました。
 
給食介助に、お昼寝トントン、こんな風に子どもたち、お世話になってきたんだなぁと感動です。
 
一通り保育が終わる頃、担任の先生からは
「どちらかで保育士されているんですか?本当に保育補助とかでも経験無いんですか?」と言っていただき、
 
5歳の園児からは
「先生、誰かに似てると思ったら園長先生やん!」って、そりゃ年齢と迫か?圧か?と苦笑い。
 
そんなこんなで、憧れの保育園での実習を経て、やっぱり私は保育士になりたい!改めて思いを強くしました。
 
当時は副業でフリーランスで働く事など考えていませんでしたが、時代は変わり、今や二刀流です。
からの、取得して3年経過したので、地域限定も外れました
 
 
そして、先日このような記事が。
少子化をなんとか食い止めなければということで、こども家庭庁も必死です。
「こども誰でも通園制度」も打ち出され、
保育園を増やし、受け入れるこどもを増やし、保育士も増やし、、、
それでも若い世代がこどもを産むという選択に躊躇するのはなぜか?
現場では保育士の離職が後を絶たないのはなぜか?
問題はどこに??

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