かれこれ20年程前の元夫の"火遊び"の話です。
どうやら彼女がいるらしい、、という前回までの話の続きです。
元夫が彼女と連絡用に使っている携帯があるはず。。。
そうふんだ私は、元夫が隠しそうな場所を探します。
とは言え、元夫が大事な携帯を放置するなんて事はなく、おそらく
肌身離さず持ち歩いているに違いない。
という事は、私が見つけ出せるチャンスは、元夫が寝ている時。
しかも深〜く眠っている時。
これ、なかなかドキドキもんです。
元夫が酔い潰れて寝ている日なんて絶好のチャンス!かと思いきや、
元夫はお酒はさほど強くなく、家で晩酌するタイプではなかったので、飲み会となると、調子に乗っていつもベロンベロンに酔っ払い、夜中にトイレに駆け込む…という事もざらにありまして。
完全に酔っ払っている日といえども、突如目を覚ますパターンもあり、あなどれません。
元夫が書斎として使っていた部屋のクローゼットが1番怪しいのですが、洋服や物が多く、一回のアタックで確認できるエリアは限られています。
何度かチャレンジしたものの、ブツの確保には至らず。。。
これはもう、乗り込むしかないな、、、
という事で、乗り込んだ先は、、、
元夫の社用車。
本当の意味で乗り込みます(笑)
夜中にそっと、元夫の社用車のキーを持ち出し、、それだけでもかなり緊張感がありますが、クローゼットの中をガサゴソするよりかは、戸外の車の中の方がまだ思いっきり探せます。
気をつけなければいけないのは、車のドアの開閉音。
それと、リビングのケージで寝ている愛犬が吠えませんように。。。
自分の家なのに"くノ一"ばりに忍び込む様相です。
なんとか2つの砦をクリアして、無事車内に潜入でき、懐中電灯を片手に元夫の会社カバンの中を捜索すると、、、
出てくる出てくる、黒判定の代物。
キャッシングの利用明細。
携帯の利用明細。
2人分の食事の領収書等々。
携帯の利用明細においては、元夫も会社も、ちなみに家族も、皆"赤"のdocomoなのに、目にしたのは"オレンジ"のau。
auの携帯?誰のよ?
もちろん番号も確認しましたが、それ以上に目を疑ったもの。
auの利用明細の表書き宛名は元夫。
つまり、契約者は元夫。そこは想定内。
ただ、宛先の住所が、
◯◯コーポ 301
えっ?
どういう事?
彼女の家に転がり込んだならまだしも、
元夫が契約している家がある?
その為のキャッシング?
わなわな震えるってこういう事なのね、と、とりあえず証拠品の写真を撮り、元の場所へ戻して、、、
携帯はまだみつからず、限られたチャンスを物にしようと、ダッシュボードや後部座席もくまなく捜索。
そして、このタイトルの通り、どうしても、どうしても、許すことができない証拠をサンバイザーの裏から見つけ出すことになります。
そして、その証拠を、私は元に戻せず、怒りと悔しさで泣きながらポケットに仕舞い込みました。
なんでこんな人と結婚したんだろう。。。
自分の不甲斐無さへの悔し涙でした。
この証拠を持ち去った事で、社用車に忍び込んだ事がバレてしまうのではないか?と思わなくも無かったのですが、元夫の方が分が悪いので、問い詰められる事もありませんでした。
が、この数年後、たまたま自宅駐車場で元夫の社用車が車上荒らしの被害にあうという事があり、その際に、元夫が真っ先に私を疑ったという、、、
そんなエピソードの伏線になった出来事になります。シッコウ - つながる つなげる
ったく、、、どんな夫婦よ、ね。
さて、元夫には我が家とは別の住み家があり、
彼女との連絡用の携帯を持っていることが明白となりました。
これだけで充分な気もしますが、離婚に持ち込む決定的な証拠が見つかりません。
そう、不貞行為の証拠。
やはり、携帯を見つけなくては。。。
元夫の帰りが遅いことで度々喧嘩となり、
私は育児と仕事とで疲れているので寝室は別にして欲しいと言うと、元夫にとっても都合が良い話なので、あっさりリビングのソファーで寝るようになりました。
これがまた、いつも家中のドアを半開きで「ちゃんと閉める」事を知らない元夫が、リビングの2箇所のドアをご丁寧にキッチリ締め切っています。
音漏れ防止ですかね。。。
そういう、普段と違う事をしていて、私が気づかないと思われている事も腹立たしい。
ある日、珍しく22時前に帰ってきた元夫。
スーツを着替えに2階の書斎へ向かう。
なかなか降りてきません。
遅い。。。
私はキッチンの洗い物の手を止め、そっと元夫の後を追うようにゆっくり忍び足で階段を上がります。
案の定、書斎のドアは"きちんと"閉められています。
部屋の中では携帯で「ただいま」メールでも打っているのか。。。
ドアを開けると一瞬たじろいだ元夫、すぐにスーツが掛かっている箇所を右に左にずらしながら、
「今度の結婚式に着て行くスーツを選んでいただけや」
…嘘くさ。
「何してるんかと思って。ご飯食べないの?」
「食べる」
「早くしてね」
私はそっけなくドアを閉めて、、
階段を降りるかと見せかけて、、10秒ほど待ったでしょうか。。。
ガサ入れだ!!とばかりに再び書斎のドアを開け、突撃侵入しました。
元夫は咄嗟にクローゼットに上半身を突っ込み、明らかに何かを隠し、
なんやなんや!とすっとぼけて見せたものの、私がクローゼットの中に手を入れようとすると、今度はジャンパーに何かを包んで一目散に一階へ逃げました。
はっ?
逃げるって何?
すかさず追いかけると、元夫の手元には既にジャンパーはなく、どこにやった?とリビングを見渡すと、和室の仏壇の上に無造作に置かれたジャンパー発見!!
と同時に、見つかってしまった!とばかりに元夫が急いで駆け寄り、それを持ってなんと、、勝手口から外へ逃げたのです。
Tシャツにパンイチ姿で…
思わず、私…
鍵を閉めましたよね
続く。。。
全国的に寒い日が続きますね。
今日みたいな日にTシャツにパンイチは酷かもしれませんが、幸い⁈ 当時は5月末、初夏という事もあり、余計にジャンパー何に使う?な日でした。。。
見出し画像は、いかにも寒そうな冬の空。
今夜は暖かくして寝ましょう。