皆さま、こんにちは。
真黄色のイチョウ、真赤な楓とドウダンツツジが信州大学の構内に鮮やかな色どりを添えてくれていました。昨日10日は、セミナーに真摯に取り組まれる皆様の温かな優しい場が作り出されました。感謝申し上げます。
ふりかえりシートからご参加の方々の声を記します。
答えは話している本人の中にある。そんなことを感じたのと、その発見の手助けの為の傾聴なのだと感じました。
自分が話した事を相手が返してくれた時、自分が思っている事は、本当にそうなのだろうかと思い返し、本当に思っている事、感じている事は別の事なのだと気付きました。
自分の言葉、自分の思いを自分の中で言葉にしてみて、本当にそれが自分の本心なのか、自分の本心なのか、自分が納得できる考えなのか、更には十分考えたと言えるのか、腑振り返り、そのズレに気づいていけるようにしたいと思いました。又、他人とかかわる時、相談を受けた時など、答えは相手自身の中にあるのだという事を信じ、その表現しようとしている事、イメージしている事を共有しようとする試みの中で、自分も相手もなるほどと感じられるような新しい発見にたどりつけるように、傾聴をしていきたいと思いました。(教員)
前回参加した時より、少しだけ自分を客観視、冷静にみることができたかなと思いました。聞く方が得意と思ってしまっていますが、「いやいや聞けてないから伝わらないのでは...」という思いが生まれてきました。
相手の言葉をキャッチする、やっているつもりだったということが今日の1番の学び、気づきだったように思います。明日はしっかり1日コースで学ぼうと思います。回を重ねることの大切さも実感しました。今私の中にある気づきを臨床で実践していきながら、昨日とは違うステップアップした自分になっていきたいと思います。
「相手の言葉をかなり、しっかり繰り返す」貼っておきます。
とてもいい時間でした。どうもありがとうございました。(言語聴覚士)
色やイメージ、動作などを感じることで、話の内容でなくて、その方の体験を想像するきっかけになることがわかった。どこかでトレーニングを受けたわけではないが、話をされる方の体験をきく意識でこれまで、対象の方々に対応しているつもりでいたが、実際にワークを行うことで、どのようにこれから勉強して良いかが少しわかった。聴くということばの深い意味を考える機会になった。
質問は相手の体験を想像する中で、投げかけていくものであり、そうすることで建設的なものになることがわかった。
傾聴の技術をどのような目的に使っていくか、またそのための見立ての仕方について、少し説明していただけると有難い。(傾聴は技術ではない要素を含んでいて、技術や言語化できる目的ばかりでないことはわかるが...)(言語聴覚士)
「傾聴」というものの意味を自分は本当によくわかっていなかったなあと感じました。今日体験してみて、しっかり聞いてもらうことの心地よさや喜びを、するための「技」として、「伝え返し」や「スピード」「うなづき」等を学びました。まだうまくはできなくても、仕事や家族との関わりの中で、ほんの少しでも生かしていきたいと思います。
カウンセリングマインドという言葉を聞いたことはありましたが、その方法や理論には、いくつかあるということもわかりました。今日学んだロジャースの「寄り添い」による方法は、自分自身の気持ちや心の在り様をもっと、きめ細かに感じ取り、振り返っていくことにもつながると感じました。
上手に返していただくことで深まることを体験できて、良かったです。(教員)
当事者から本当の本音を聞くのは難しい。ただ、その本音にこそ力があると思う。自分がここまで、これまでできているか考えさせられた。(会社員)
6月に大阪のセミナーに参加した時にもたくさんのことを学べた、新しいことに気付かされたと思い、その後の生活や仕事に生かしてきたつもりですが、今回のセミナーではまた、より深い実感を伴った研さんができたように思います。
相手の話を真剣に聴くということの本当の意味は、この人は何を伝えようとしているのだろうと全力で理解しようとし、真剣にわかろうと限りなく努力することなのだと思いました。それを本当にしようとしたとき、相手が伝えたかったことの中核に迫ることができるだけでなく、自分自身の気持ちの変化、自分自身の考えや思いが、まるで霧が少しづつ晴れて、向うに山が見えてくるような不思議な感覚を覚えました。そうすると伝えてくれている相手にもそれが伝わるのでしょうか。相手の話にも、人の話をしっかり聞こうとすることで、生きたコミュニケーションが経験でき、自分も少し成長できたことが嬉しかったです。
長野でも引き続きセミナーを開催していきたいです。(言語聴覚士)
その人の気持ちになる=想像するということが“聴く”ということなのだと知りました。
質問が自分のイメージに不十分なパーツを埋めるためのものというのも新しい発見でした。(「答えを導くのに聞かなければいけないこと」ではない)答えを見つけようと聞いている時は、自分の中で「こういう話になっていくんだろうな」と先走って考えていることにも気づかされ、こういうのは傾聴の立ち位置ではないのだと。
なかなか、いつも「傾聴」でいられませんが、娘と話す時にも「これは」と思う時には、時間を持って、話を聞き、練習(?!)していきたいと思います。
会う機会の少ないご家族には(こそ?)基本傾聴の気持ちで向き合う必要があるようにも感じました。(言語聴覚士)
少しずつ、積み重ねているつもりですが、同じ話をどう聴き取り、返しているかについては、グループだからこそ学べることが多い1日でした。午前中のグループは表面的ではない、それでいて話し手が「そう、そうだよ」と本当に聴いてもらえた感覚になれるよねーと感心するくらいに良い聴き手に出会うことができました。それに対して、自分は常に自分軸に切り替わりそうな、アドバイスしたくなりそうな感情を抑えつつなので、深く聴くことがまだまだできていないように感じます。
(以前よりは、ずい分前...ですが)そういう自分に気づけていること自体は成長?かな。また、話したいテーマを1回目~5回目までずっと同じテーマで培ってきたのですが、安心して話せる場、そして聴いてもらえる場を得て、自分の中での変化を感じ取ることができました。とてもありがたい場だなあーと改めて感謝の気持ちでいっぱいです。練習が必要ですよと言われて重ねてきたセミナーですが、自分自身のためにセミナーでもあるんだなと思いました。また、グループ、或いは聴き手の方が変わるたび、得る学びも変わっていく、誰もが本当に人の話を聴くことの難しさをまず感じ取ることからのスタートのセミナー、そのことに1番の意義を感じます。(教員)
“自分の気持ちを相手に伝える”という事は、今まであまり意識していませんでした。伝わっているという思い(思いこみ)もあったのだと思います。人の話を傾聴することも大切ですが、自分の気持ちをどのように吐き出すか...も大切だなと...と感じました。又、今回は初対面という事もあり、正直、深い部分には触れることなく、過ぎていったようにも思うので、やはり人間関係や信頼関係が傾聴には必要では?とも感じました。
アドバイスや情報だけでは、解決しにくいという事も知り、日々の中で気を付けていかなければいけないと思いました。このセミナーを通じて少しずつ実践していこうと思います。(無記名)
この2~3年、ずっともう忘れてしまいたい、と、見たくない、という自分や過去に向き合い、向き合い、生活してきたような気がします。
その中で、私が、自分らしさを取り戻せたり、誰かと話したいなあとまた思うようになったきっかけは、本当に患者さんのことを“わかろう”という姿勢でお話をきかれてらっしゃる先生方の姿勢を間近で、見させて頂いたからだなあ...と。改めて感じた1日でした。同じ出来事があったとしても、ちゃんときいてくれる人がいるか、そうでないかで、その人の心に刻まれる記憶は180度変わるものだと思います。ちゃんとわかろう、きこう、という人に出会えた時、それだけで人は、うんと元気をもらえるし、力になるのだと、改めて感じました。これからは、私もそんな風に、話をきける支援者になれるように、自分の気持ちを置き去りにせず、自分を確かめながら、大切にしながら、自分の声をききながら、人の話も、ちゃんときけるようにがんばります。(言語聴覚士)
初めて傾聴セミナーに参加しました。1日ありがとうございました。私が参加したきっかけは、話をきく方法、子育てに生かしたい、自分自身を見つめ直したいと思い、参加しました。話をきいてもらえる心地よさを体験して、自分の気持ちや考えの整理ができ、これから取り組みたい事が気づく事ができました。1つ1つ出来ることからやっていきたいと思います。(無記名)
自分が、職場で子どもと接している時には意識していると思っていた聴くことのコツが、思っていたよりも不十分だと感じました。さらに、それが同僚や家族相手だと全く意識されずに相手の言いたいこと、伝えたい気持ちを十分に聴くことができていないということに気がつきました。
実際にワークをやってみると、相手の気持ちになって聴くことの難しさ、相手の言いたいことをキャッチして返すことの難しさをひしひしと感じました。意識すればすぐできることではなく、日常で培われた自分のくせは簡単に修正できないのだと思いました。逆に自分が聞いてもらった時は「話を聞いてもらうことってこんな気持ちになるんだ。聴いてもらったらこんなに温かい気持ちになるんだ」と実感しました。また自分のことを語るのも難しいなと感じました。普段自分の本当の気持ちをごまかしているところもあるのかなと思いました。ちゃんと自分の気持ちにも気づいてあげられる自分になっていきたいです。(教員)
受容や共感、一致という言葉は知識として知っていましたし、普段の生活や職場でもできるだけ、それを意識して人の話を聴いてきたつもりでした。しかし、今日のセミナーを通して今まで自分が心がけていたことは「聴く姿勢」を作ってきただけだったと気づかされました。グループワークを通して、その人の話を映像化する、色、触感、音まで想像することで、その話に深くまで入り込んでいく自分に気づきました。その緊張感や難しさは新鮮でとても疲れる作業でしたが、改めて人の話を聴くことが求める丁寧さ、細やかさを学ぶことができました。「伝え返し」は、まだまだ習得しきれず、自分でも消化しきれていませんが、実践や次回!この会にまた参加してできるようになっていきたいです。
堅田先生、遠い大阪からありがとうございました。是非また長野でも開催していただきたいです!(無記名)
今まで、いかに人の話を聴けていなかったんだという事に気づきました。体験をしながら、本当に聴いてもらえるという実感があり、これからは今日学んだ事を日常も使っていきたいと思います。“聴く”という事もとても重要な約ですが、また伝える事も学んでいかなくてはと感じました。とても楽しくセミナーに出席できました。ありがとうございました。
日程が合わず、出席できなかった友人もいるので、また是非松本でセミナーをお願い致します。私もまた出席したいです、よろしくお願い致します。(医療関係者)
今までいかにアドバイスや結論をどう伝えるかだけを考えていたか...に気づかされました。もちろん、知識は必要で、それを欲している方の方が多いだろう!という先入観で「どんなことにも答えますよ~」と思って相談を受けていましたが、もしかしたら、ただただ話をきいてほしいという人もいたのではないか...と反省します。
この人はこういう人だから、という先入観は付き合えば付き合うほど明確になってしまいがちでそれを取り払うのは大変ですが、まずは「無私」になって、受容するということを意識して行こう!!と思いました。
私のバカバカ!という感じです。今日感じたことを忘れないようにしたいです。(そして、私が今困っていることってないかも。テーマに困りました。それって幸せだなーとちょっと思いました。(保育士)
「うんうん。」「そうだね。」「わかるよ。」と相づちを打つだけが傾聴ではない。話し手が「ほっとした」「聴いてもらえてよかった。」等の温かい気持ちを持ってもらえるまでに至ることで本当に傾聴ができた。ということになるのだと気づかされました。また、ついつい質問を考えてしまうのですが、相手の情景を思い描き、不確実な部分を質問すればいいということから、今まで情景を思い描いていなかったなとも反省する所となりました。
今もう1度、今日のセミナーで学んだことを臨床にやり直してみようと思います。
今日は遠路はるばるありがとうございました。BGMも素敵でした。(言語聴覚士)
まずは相手の気持ちになって聞くこと。話している途中で、いつの間にか自分に戻ってしまっていて、一度立ち止まって相手の気持ちを考え直していました。
話を聴いているうちに、ついアドバイスをしてしまいそうな場面もありましたが、気持ちを抑えました。気持ちを抑えていると、相手の話を聞きそびれたり、聞く意識がおろそかになってしまって大事なことを聞き逃してしまっていた気がします。
ゆっくり話す。ゆっくりうなずくを意識してペースを乱さないように心がけたいです。
相手の立場で考えることは、とても神経を使って正直疲れましたが、参加した意味はありましたし、何度も参加したいと思えました。ありがとうございました。(会社員)
私自身、今まで対話の中で解決しなきゃとか、正解は何だろうと考えることが多かったのですが、その姿勢が自分本位であることに気付かされました。解決できないことに対した時に解決しなくてもいいんだという考えに触れ、自分の中の殻がひとつ外れた気がしました。とても気付きの多いセミナーでした。ありがとうございました。(言語聴覚士)
さあ、今日は東御会場です。とても楽しみです。
堅田利明