村上春樹の新刊『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が気になっている。
買おうかどうか迷っている。
村上春樹の作品は好きだが、前作『1Q84』は面白いと思えなかった。
3巻まであったが、2巻までしか読まなかった。いや、ひょっとしたら1巻だけしか読まなかったか。
それくらい印象も薄い。
村上春樹は初期の作品のほうがずっと良かった。
(僕が一番好きなのは、彼のデビュー作『風の歌を聴け』だ)。
物語設定には才気を感じたし、キャラクターは彩りを放ち、文章も光っていた。
最近の作品は、ストーリーが観念的で退屈だし、人物造形も無味乾燥で、文体も凡庸。
メタファーの使い方などがびっくりするくらい稚拙で、「焼きが回った?」とがっかりしてしまう。
それでもなぜ本書に興味が湧くかといえば、ただひとつ、「巡礼」という言葉に惹かれるからだ。
たとえば、本書がロードムービー的な内容であるならば、そして、主人公が旅をする場所が、
内面世界とか精神世界といったものではなく(ノーベル賞は喜びそうだが、そんな描写など「逃げ」だ)、
リアリティーに満ちたこの現実の土地、この現実の風土、この現実の世界ならば、
ぜひ読んでみたいと思う。
色彩をもたない「多崎つくる」少年(いや、青年だって中年だっていい。老人だって面白い)が、
自らの足で旅路を歩み続けることで、モノクロで塗り込められた静寂の世界から抜け出し、
色彩溢れる“生”の世界を切り開いていく…。
(ヴィム・ヴェンダースの映画『ベルリン・天使の詩』を連想するな)。
発売まであと4日か…。
買おうかどうか迷っている。
村上春樹の作品は好きだが、前作『1Q84』は面白いと思えなかった。
3巻まであったが、2巻までしか読まなかった。いや、ひょっとしたら1巻だけしか読まなかったか。
それくらい印象も薄い。
村上春樹は初期の作品のほうがずっと良かった。
(僕が一番好きなのは、彼のデビュー作『風の歌を聴け』だ)。
物語設定には才気を感じたし、キャラクターは彩りを放ち、文章も光っていた。
最近の作品は、ストーリーが観念的で退屈だし、人物造形も無味乾燥で、文体も凡庸。
メタファーの使い方などがびっくりするくらい稚拙で、「焼きが回った?」とがっかりしてしまう。
それでもなぜ本書に興味が湧くかといえば、ただひとつ、「巡礼」という言葉に惹かれるからだ。
たとえば、本書がロードムービー的な内容であるならば、そして、主人公が旅をする場所が、
内面世界とか精神世界といったものではなく(ノーベル賞は喜びそうだが、そんな描写など「逃げ」だ)、
リアリティーに満ちたこの現実の土地、この現実の風土、この現実の世界ならば、
ぜひ読んでみたいと思う。
色彩をもたない「多崎つくる」少年(いや、青年だって中年だっていい。老人だって面白い)が、
自らの足で旅路を歩み続けることで、モノクロで塗り込められた静寂の世界から抜け出し、
色彩溢れる“生”の世界を切り開いていく…。
(ヴィム・ヴェンダースの映画『ベルリン・天使の詩』を連想するな)。
発売まであと4日か…。
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