38歳 ロンブー淳の幼児性
「テレビに出られている方ですから、周りの目もあるので……」
「テレビに出ているから何なんですかっ!? 僕、普通の生活しちゃダメなんですか? それは職業差別でしょう!」
「俺の仕事を侮辱しておいて、もっときちんと謝罪してくださいよ!」
警察官を相手にこうがなり立てているのはロンブーの田村淳(38)だ。
先週金曜(26日)夜、渋谷の路上で繰り広げられた“バトル”を本人がリアルタイムに配信したため、生々しいやりとりがあちこちの動画サイトにアップされ、話題になっている。
この日の淳は、ロックバンド「jealkb(ジュアルケービー)」のボーカルとしてゲリラ的にPR活動を敢行。通行人の歓声を聞きつけて現場に現れた警察官に、駐車違反や撮影許可について問いただされ、カチンと来た次第である。
動画からは違反の有無は判別できないが、淳は終始、相手の揚げ足を取るような発言を繰り返し、謝罪のやり方にまでクレームを付けた。「『失礼しました』ではないでしょ? 『申し訳ございません』でしょ!?」とブチ切れている。
それにしても大人げない。フツーに考えれば、人気タレントの淳が突然、渋谷の街に現れてカメラを構えたら、騒ぎになるのは当然だ。それを棚に上げて警察官やパトカーの動画までネットに流し、騒ぎ立てるのはいかがなものか。
最近は昼の情報番組「知りたがり!」のメーンMCを務め、ツイッターでは政治的なコメントを発信。いずれは議員を狙うのでは、とみられているが、「何で」「どうして」と子供のように“知りたがる”のは、テレビの中だけにしては?(日刊ゲンダイ)
田村淳という男の「社会性」(あるいはこの記事の言うように「幼児性」)
には前から首をかしげることが多かった。
もちろん、お笑い芸人なら、大なり小なり「逸脱」が魅力になることもあるだろう。
「ロンドンハーツ」だって面白い番組だと思う。
でも、彼が「政治家を目指している」などという噂を聞くと、
拒絶反応をおぼえてしまう。
何かの番組でのトーク。
淳はかつて後輩芸人らと戸建ての家で共同生活を送っていたという。
深夜まで喧しくテレビゲームをしていて、
隣のアパートから「BB弾」を窓に打ち込まれたそうだ。
プラスチックのおもちゃのピストル弾だ。
「『静かにしろ』と壁を叩かれる」のと似たような、他愛ない抗議の部類だろう。
だが淳はキレて後輩を引き連れ、その家に「今、弾を打ち込んだでしょう?」と
文句をつけに行ったらしい。
(このあたりの「逆ギレ」の感じが、今回の事件の空気と似ている)
相手は「知りません」と白を切っていた、と愉快そうに話す。
そんな淳がその家を引っ越すことになった時、
近所のおばさんは「やっと引っ越してくれるのね…」としみじみと語ったそうだ。
よっぽど近所迷惑だったのだろう。
このトークを聞いていて僕は、
「自分のダメさぶりを笑いのネタにする」のとはちょっと違うニュアンスを感じた。
かと言って、「殊勝に懺悔話をする」感じでもない。
テレビカメラの前であっけらかんと語ってしまうことも含め、
「この男は、自分の非常識さをわきまえているんだろうか?」と、
早い話、「引いた」のだ。
別の番組。
淳が亮と「コンビ水入らず」の旅に出る。
温泉旅館で2人一緒に大浴場に入る。
その洗い場で淳は、亮の背中に、なんと放尿をするのだ。
絶句した。引いた。
「引くツボ」が人によって違うと思うので敢えて言うが、
放尿は構わない。
人(笑いを取るための相方)に向かってするのも構わない。
でも、「営業中の旅館の風呂場」ではそんなことをするなよ、と。
そんなことはこれっぽっちも面白くもおかしくもないだろ、と。
それを許容する旅館、それをOAするテレビマンの感覚も相当ずれているが、
とにかく一番の当事者である淳が実に無邪気にそれをしていたのが印象的だ。
彼が政治家に?絶対に推さない。
淫行で芸能界を追われた活路を政界に見出したそのまんま東を
絶対に推さないのと同様に。
「テレビに出られている方ですから、周りの目もあるので……」
「テレビに出ているから何なんですかっ!? 僕、普通の生活しちゃダメなんですか? それは職業差別でしょう!」
「俺の仕事を侮辱しておいて、もっときちんと謝罪してくださいよ!」
警察官を相手にこうがなり立てているのはロンブーの田村淳(38)だ。
先週金曜(26日)夜、渋谷の路上で繰り広げられた“バトル”を本人がリアルタイムに配信したため、生々しいやりとりがあちこちの動画サイトにアップされ、話題になっている。
この日の淳は、ロックバンド「jealkb(ジュアルケービー)」のボーカルとしてゲリラ的にPR活動を敢行。通行人の歓声を聞きつけて現場に現れた警察官に、駐車違反や撮影許可について問いただされ、カチンと来た次第である。
動画からは違反の有無は判別できないが、淳は終始、相手の揚げ足を取るような発言を繰り返し、謝罪のやり方にまでクレームを付けた。「『失礼しました』ではないでしょ? 『申し訳ございません』でしょ!?」とブチ切れている。
それにしても大人げない。フツーに考えれば、人気タレントの淳が突然、渋谷の街に現れてカメラを構えたら、騒ぎになるのは当然だ。それを棚に上げて警察官やパトカーの動画までネットに流し、騒ぎ立てるのはいかがなものか。
最近は昼の情報番組「知りたがり!」のメーンMCを務め、ツイッターでは政治的なコメントを発信。いずれは議員を狙うのでは、とみられているが、「何で」「どうして」と子供のように“知りたがる”のは、テレビの中だけにしては?(日刊ゲンダイ)
田村淳という男の「社会性」(あるいはこの記事の言うように「幼児性」)
には前から首をかしげることが多かった。
もちろん、お笑い芸人なら、大なり小なり「逸脱」が魅力になることもあるだろう。
「ロンドンハーツ」だって面白い番組だと思う。
でも、彼が「政治家を目指している」などという噂を聞くと、
拒絶反応をおぼえてしまう。
何かの番組でのトーク。
淳はかつて後輩芸人らと戸建ての家で共同生活を送っていたという。
深夜まで喧しくテレビゲームをしていて、
隣のアパートから「BB弾」を窓に打ち込まれたそうだ。
プラスチックのおもちゃのピストル弾だ。
「『静かにしろ』と壁を叩かれる」のと似たような、他愛ない抗議の部類だろう。
だが淳はキレて後輩を引き連れ、その家に「今、弾を打ち込んだでしょう?」と
文句をつけに行ったらしい。
(このあたりの「逆ギレ」の感じが、今回の事件の空気と似ている)
相手は「知りません」と白を切っていた、と愉快そうに話す。
そんな淳がその家を引っ越すことになった時、
近所のおばさんは「やっと引っ越してくれるのね…」としみじみと語ったそうだ。
よっぽど近所迷惑だったのだろう。
このトークを聞いていて僕は、
「自分のダメさぶりを笑いのネタにする」のとはちょっと違うニュアンスを感じた。
かと言って、「殊勝に懺悔話をする」感じでもない。
テレビカメラの前であっけらかんと語ってしまうことも含め、
「この男は、自分の非常識さをわきまえているんだろうか?」と、
早い話、「引いた」のだ。
別の番組。
淳が亮と「コンビ水入らず」の旅に出る。
温泉旅館で2人一緒に大浴場に入る。
その洗い場で淳は、亮の背中に、なんと放尿をするのだ。
絶句した。引いた。
「引くツボ」が人によって違うと思うので敢えて言うが、
放尿は構わない。
人(笑いを取るための相方)に向かってするのも構わない。
でも、「営業中の旅館の風呂場」ではそんなことをするなよ、と。
そんなことはこれっぽっちも面白くもおかしくもないだろ、と。
それを許容する旅館、それをOAするテレビマンの感覚も相当ずれているが、
とにかく一番の当事者である淳が実に無邪気にそれをしていたのが印象的だ。
彼が政治家に?絶対に推さない。
淫行で芸能界を追われた活路を政界に見出したそのまんま東を
絶対に推さないのと同様に。