tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

今月読んだ本と観た映画(2013年3月)

2013-03-31 22:11:03 | 今日の出来事
<今月読んだ本> 6冊

5(火) ■吉田修一『路(ルウ)』

12(火) ■有栖川有栖『有栖川有栖の鉄道ミステリー旅』

13(水) ■片岡義男『東京22章』

18(月) ■鹿島田真希『冥土めぐり』

20(水) ■佐藤悦子『SAMURAI 佐藤可士和のつくり方』

31(日) ■木暮太一『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』


<今月観た映画> 13本

1(金) ●クリス・オドネル ビル・パクストン 『バーティカル・リミット』

3(日) ●ダスティン・ホフマン シャロン・ストーン 『スフィア』

6(水) ●ヘレン・ミレン ジュリー・ウォルターズ 『カレンダー・ガールズ』

9(土) ●ピーター・フォーク 『刑事コロンボ 祝砲の挽歌』

12(火) ●ニコール・キッドマン フィオヌラ・フラナガン 『アザーズ』

14(木) ●大泉洋 佐々木蔵之助 『アフタースクール』

16(土) ●ピーター・フォーク 『刑事コロンボ 歌声の消えた海』
     ●マーティン・ランドー エレン・バースティン 『やさしい嘘と贈り物』

20(水) ●中村勘三郎 柄本明 『やじきた道中 てれすこ』
     ●ジョニー・デップ マーティン・ランドー 『エド・ウッド』

24(日) ●ピーター・フォーク 『刑事コロンボ 汚れた超能力』
     ●ジェフ・ブリッジス マギー・ギレンホール 『クレイジー・ハート』

30(土) ●ジョニー・デップ ジュリエット・ルイス 『ギルバート・グレイプ』

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30代にして、高校のジャージをまだ着てる

2013-03-30 13:09:48 | 雑感
「筋金入りのドケチ」と思われること確実なのであまり人には喋らないが、
実は、高校のときのジャージを家でまだ着ている。
なんと20年ってことじゃないか。「人生の半分を優に超える期間」とも言える。
家では、長袖のいらない夏場を除く1年中、
このジャージと、ユニクロのフリース部屋着を1週間くらいずつ交互に着ているから、
ひょっとして、僕が「人生で最も袖を通している服」かも知れない。

もちろん、ボロくなったら捨てようとは思っていて、実際、ズボンの方は結構前に捨てているのだが、
上着の方は全然ボロくならないのだ。ほつれもしないし、ゴムが緩みもしない。色褪せも全くない。
ペンで書いた名前こそとっくに消えているが、ネームタグすら剥がれずがっちり付いている。
だから、捨てる理由がない。
僕は密かに、このジャージは「化け物」なんじゃないかと思っている。

原色を使ったカラーリングは到底センスがいいとは言えず、
(時代や流行の変遷とは関係なく、高校当時から思っていた)
外にはまず着ていけないが、家で気軽に着るには充分。

20年来にして初めてブランドを調べてみた。タグには「derby star」とある。
ドイツのサッカー用品メーカーに同じスペルのものがあるが、そこなんだろうか。
ロゴの形状は全然違うが。

このジャージ、40代になっても着ていたりするだろうか?
意外と時が経つのは(特に年齢を重ねるにつれ…)早いからな…

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直帰商店街

2013-03-29 23:24:13 | 今日の出来事
品川区内で16時半頃仕事を済ませ、会社には戻らないと言い残して出てきていたので、
そのまま街を歩くことにする。

商店街に行きたいと思った。戸越銀座を目指す。

いきなり端折るが、着くまでに4km以上歩く。
大崎駅近くの居木神社(「いるぎ」と読む)では、境内の桜の木から、
花びらが風で一斉に散り、それはそれは見事な眺めだった。体全体がうわあっと花びらに包まれた。
桜は散り際が一番美しいと思う。満開のときよりも。

途中、コンビニに入って雑誌コーナーで地図を見てルートを確認しながら、
(なにせ思いつきで行動しているので、方向がどっちなのかつかめていない)
17時半過ぎに戸越銀座へたどり着く。
一本道で続く商店街の真ん中あたりに出てしまった。
右(西)には東急池上線・戸越銀座駅の踏切が見え、左(東)は終点が見通せないほどずっと続いている。
戸越銀座商店街のホームページを見ると「東京で一番長い商店街」とある。確かに長い)。
東へ向かう。
買い食いしたいなあ、と思う。焼き鳥なんかいいじゃないか。
でも、この商店街の初心者は、おばさんの待つショーケースに近寄るのもちょっと躊躇いがあったりする。
焼き鳥の種類もあまりよく知らないし。
八百屋では熟れたトマトが安い。イチゴも安い。
プラモデルばかりを並べるおもちゃ屋もある。
オープンなカウンターの立ち飲み屋もある。酒の甲斐性があれば「酒場放浪記」と洒落込みたいところだが。
おでんの調理器を出している店もあるなあ。「戸越銀座コロッケ」なんてのもある。

でも結局、焼き魚・刺身・煮物・サラダ・玉子焼き・お新香の「日替わりおまかせ定食・980円」を出す食堂、
というかこの時間だから飲み屋(でも僕は飲まないけど)に入る。
店は奥まで細長く続いていて、テレビのある奥には先客が2組くらいいたので、真ん中あたりに座る。
待っている間に常連客が入ってきて、女将に「お帰りなさーい」と迎えられる。
常連客はみな奥に行く。一見客は奥に行き過ぎないでよかった。
客同士も知り合いのようで、やあやあなどと言って腰を叩きあったりしている。
坂口良子死んじゃったんだねえ、とか、
のど自慢で落選しちゃったからNHKに脅迫電話かけたんだって、70歳のおじいさんが、とか、
テレビのニュースを見ながらあれこれ言い合う。

定食は美味かった。品数も多くて満足。肉でなく魚を食ったのも我ながら良い。ほうじ茶はとても熱かった。
会計をすると女将が「今日はもう帰れるんでしょ?」と話しかけてくる。
「帰れるんでしょ?」はいいな。マニュアル接客では決して出てこないフレーズだ。
もっとも、こちらは慣れていないので「ええ、はい…」って答えただけだけど。
まあそもそも、まだ帰り道は遠いけどね。

商店街を西に歩く。
雑貨屋に入る。ねじとかペンケースとかカゴとか絵葉書とか、不思議な品揃え。
店頭ではカントリー、奥ではクラシック、違う曲がラジカセから流れている。
駅の踏切を越え、買い食いするならデザート、甘い物かな…と思うが、中原街道に出て商店街は終わる。

しかし街道を歩道橋で渡れば、その先には武蔵小山商店街・パルムが。
「PALM」と言えば「手のひら」じゃなかったっけ?綴りが違ったっけ?
もちろん、商店街の名前は「手のひら」とは関係ないだろうし、
多分、「仲間」の「PAL」と武蔵小山の「M」を組み合わせた造語とか、そんなとこでしょ。
全長800mのアーケード商店街。蛍光灯が照らされているので道がとても明るい。
ここでも焼き鳥はやっぱり「食のライブ感」があって活況を呈している。
それと、戸越銀座にもあった「鶏の唐揚げ」が最近のトレンドか。

東急目黒線・武蔵小山駅に出る。
目黒線は地下化されており、元の地上の線路部分が緑道となっているため、
次の不動前駅までずっとまっすぐ歩けた。
不動前では「かむろ坂」の桜並木が(やはり散り際で)良かった。
首都高品川線の地下建設工事をしている山手通りを渡ると、今度は目黒川の桜並木が現れる。
川沿いに雅叙園の前まで、そこから急坂を登り目黒駅へ。ゴール。10.5kmも歩いてしまった。

帰る途中、渋谷でふと「東横線の旧駅はどうなっているんだろう?」と見に行ったら、
なんと、旧改札口からホームの途中あたりまでが、ユニクロのシャツ売場になっていた。
足場に使うような鉄パイプが高く組まれ、シャツがぶら下がっていた。
「廃業跡地、まもなく取り壊し予定」のファンキーな感じが出ていた。
この場所の様子を写真におさめる人、多数。
「話題の場所」ですかさずイベントを仕掛けるとは、東急もユニクロも抜け目ないもんだ。

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「娑婆に出た最初の日に…」

2013-03-28 17:38:44 | 雑感
昨日ホリエモンが仮出所した。2011年6月から収監されていたのか。
当時は震災からまだ間もない頃だったと思うと、結構長いな。1年9ヶ月か。

「出所」で思い出したことがある。

地下鉄車内でのこと。
座っていたら、1人分空いていた隣の席に、立っていたおばさんが紙袋を置いた。
両手に荷物を持っていたから、重いので1つを席に置いたのだろうと思ったら、
紙袋を置いたまま、その脇におばさん自身も腰を下ろした。
言うまでもないが、1人分の席に荷物と人間が一緒に座ればとても窮屈だ。
だからそのおばさんに、紙袋は自分の膝の上に置いてくれと言った。
ところが、その申し出はおばさんにとって心外だったらしい。
「なんやて?」と関西弁で凄んできた…のか、意味がわからなくて聞き返してきたのか知らないが、
言われたとおり紙袋を膝の上にどかしながらも、なにやらブツブツ呟き始めた。
僕は本を読んでいたので耳を貸したわけではないが、聞こえてきた言い草がこれ。

「ああ、娑婆に出てきた最初の日に××なんて、かなわんわ…」

××は聞き取れなかったが、大方、「怒られるなんて」とか、
「イチャモンつけられるなんて」とか、そういったことだろう。
あらためて見てみれば、おばさんが抱えているバッグも紙袋も、刑務所の出口で刑務官から
「これが入所時に預かったあなたの所持品一式。返却するのでサインを」
とか言われながら渡された荷物に見えなくもない。

思ったのはこんなこと。

電車の座席で「横に人がいる時は荷物を脇に置く座り方はしない」という感覚がないのが、
いかにも社会から隔絶された場所にいた人が醸し出しそうな「ズレ」であること。

「娑婆に出た最初の日」に、見知らぬ他人から、
つけられなくてもいいケチをつけられて出鼻をくじかれてしまうところ、
これまでの人生に躓きもあったであろうこのおばさんの「ついてない星回り」を感じさせること。

そして何よりもこれ。

「今日刑務所を出てきたばかり」という人間が、
地下鉄の乗客の中に混じっていたっておかしくはないのだ、ということ。
平凡にしか見えない乗客にも、実は驚くべき素性があるのかも知れない、ということ。

まあ、そうした感慨が、「人間不信」につながるわけでも、
また逆に、「人間賛歌」につながるわけでもないんだけどね…。

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新聞販売店のおじさんの時間

2013-03-27 23:55:08 | 今日の出来事
家の行き帰りに新聞配達所の前を通る。

新聞販売店にありがちの、
(…と僕は思うのだが、「新聞販売店」と聞いて誰しもが共有できる佇まいのイメージというものが
あるのかどうかは定かではない)、
道路に面した側が全面ガラスサッシ戸でできている、半分民家のような建物だ。
ガラス戸だから中の様子はよく見える。
土間状の床に、チラシを折り込む機械や使い込まれた木製の棚が置かれ、
その奥に従業員の休憩の間につながるのであろう小上がりなんかが見える。
夜に通りかかれば、中は煌々と蛍光灯が照っていて、明るいからなんとなく目が向く。

すると、かなりの確率で、おじさんが土間にいるのが見える。
何をするでもなく、ひとりでただそこに「いる」のだ。
立っていたり、高めの台に腰掛けていたり。
考え事をしていそうなわけでもなく、かと言って、作業をしているわけでもない。
本当にただ「いる」としか形容できない。
おじさんはそこでいつも何をしているんだろうと思う。

別におじさん自体にシンパシーは湧かない。
僕はそこで新聞を取っているので、そのおじさんとも話をしたことはあるが、
「愛想はいいけれど、人の話はよく聞いていない」というタイプの人で、
旅行で家を空ける時に取り置きを頼んでも、
「はい、はい、わかりましたー。気をつけて行ってらっしゃいませー」と調子はいいけれど、
取り置きの期間を間違えたり、「広告も」とお願いしておいたのに入れ忘れたり、
土曜の別刷り版を入れ忘れたり、ともかく、信頼が置けるとはいいがたい。

店舗の雰囲気にもシンパシーは湧かない。
取り置きの新聞を取りに訪ねると、サッシを開けた途端、
冬は暖房が強力に効いていて暖かく、夏は冷房が強力に効いていて涼しく、ほっとするが、
一方で、タバコのような、他人の家の室内のような、所帯めいた臭いがして、居心地の悪さをおぼえる。

ただ、おじさんの「時間の過ごし方」には興味があるのだ。

何か用事がありそうなわけでもないのに、奥に引っ込むでもなく、仕事場にいる。
疲れて座り込んでいるわけでもないので、そこにいるのはあくまで彼の「意思」によるものだとわかる。
でも、具体的に何かをしているわけではない…

僕はせっかちな人間だ。
非・合理的な、非・合目的的なことに極力時間を取られたくないと思っている。

そういう僕からすると、おじさんの「何もしていないけど、でも、それはそれで満ち足りていそう」な
あの場所でのあの時間の過ごし方はなんだろうな…?と不思議に思うのだ。

おじさんが過ごしているのは、ひょっとして「無」の時間なんだろうか…?

そんなことを思ったりする。

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