好意をもっている女子が、自分の苗字の漢字を間違えているメールを送ってくると(「渡部」なのに「渡辺様」とか)、がっかりする。それも繰り返し同じ間違いで。
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「ホトホト、ウンザリ」が最近の口癖なので、せめてなんとか似た音の「ホカホカ、フンワリ」にすり替えられないかと足掻く。
◇
あるいは「ホクホク、タンマリ」もいい。
◇
エスカレーターで左側に寄って立つのはよい。右手で持っているレジ袋から飛び出しているネギの頭の行先にも気をつけよう。切り口から滲み出るネギの汁は、付着するとなかなかの臭いになる。
◇
「家庭的」と聞いて浮かぶ絵は「ネギの頭が飛び出ているレジ袋をぶらさげて」である。
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人の名前が覚えられない。同じ部署の人間ですら忘れる。その人を呼ぼうとして、部員の名前が一覧になった壁のホワイトボード(外出先などを記入するやつ)を密かに一瞥する。
◇
しかし、その人の「自宅の最寄駅」「出身地」などは覚えられる。脳内の「人名録」は鈍磨しているが、「地図」は鋭敏にできている。
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「ホトホト、ウンザリ」が最近の口癖なので、せめてなんとか似た音の「ホカホカ、フンワリ」にすり替えられないかと足掻く。
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あるいは「ホクホク、タンマリ」もいい。
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エスカレーターで左側に寄って立つのはよい。右手で持っているレジ袋から飛び出しているネギの頭の行先にも気をつけよう。切り口から滲み出るネギの汁は、付着するとなかなかの臭いになる。
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「家庭的」と聞いて浮かぶ絵は「ネギの頭が飛び出ているレジ袋をぶらさげて」である。
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人の名前が覚えられない。同じ部署の人間ですら忘れる。その人を呼ぼうとして、部員の名前が一覧になった壁のホワイトボード(外出先などを記入するやつ)を密かに一瞥する。
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しかし、その人の「自宅の最寄駅」「出身地」などは覚えられる。脳内の「人名録」は鈍磨しているが、「地図」は鋭敏にできている。