情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

バウネット・弁護団の抗議文発送!

2005-07-26 23:39:28 | NHK番組改編事件
 NHKの「従軍慰安婦」の番組改編問題をめぐって、NHKなどに損害賠償を求めて東京地方裁判所に訴訟を起こしているバウネットと弁護団は、本日、NHKが控訴審での準備書面をホームページ(HP)に掲載したのは一方的で不当として、削除などを求める抗議文をNHKに提出しました。

共同通信http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20050726/20050726a4760.htmlによると、
【抗議文によると、NHKは東京高裁で係属中の番組改編をめぐる訴訟で、番組放送前後の詳細な経過をまとめた準備書面「編集過程を含む事実関係の詳細」の一部をHPに掲載。同書面では、番組に関する政治家とNHK側のやりとりが再現されている。】
【西野瑠美子・同ネットワーク共同代表は「これから裁判で審理される書面を掲載するのは、既成事実化するもので問題がある」と指摘した。】
ということである。

 しかし、個人的には、最大のポイントは、NHKという報道機関が当事者として自己の主張を掲載する場合、それがほかのニュースと同じように事実であると受け止められないように注意しないといかん…ということだと思う。この点、普通の会社が自分の主張をHPに掲載するのとは全く意味が異なる。
 それなのに、NHKはまるで事実であるかのように掲載したという点で、メディアに求められる倫理に違反しているというほかない。

NHK問題でついに内部からの自浄作用が…!明日バウネット側も記者会見予定!

2005-07-26 00:47:54 | NHK番組改編事件
共同通信によるとhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050725-00000175-kyodo-ent、
【従軍慰安婦番組の改編問題で、NHKの職員有志が、当時の制作担当者らの証言を基に「番組変更の最大の原因は政治への過剰反応だった」と指摘、政治と距離を置くようNHK倫理・行動憲章の改定を局内で提言していたことが25日、分かった。】という。

提言したのはNHK番組制作局やスペシャル番組センターなどの職員有志らしい。5月末に約40人で勉強会を開き、担当者らから事情を聴き、その上で、局内に設置された改革・新生委員会(委員長・橋本元一会長)に6月に文書を出していたという。

 共同通信は、【「政治的圧力はなく、公平公正を保つため自主的に編集した」とするNHKの見解に、内部からも疑問が出た形。】と評価している。
 これに対し、NHK経営広報部は「局内で出ているさまざまな提言の一つとして検討中」と話しているという。


NHKも少しは風通しがよくなったのだろうか?約40人の有志には是非とも頑張って欲しい!

そして、明日、女性国際戦犯法廷を共催したバウネットも記者会見を予定している。

なお、NHK側は、内部告発した長井さんの証言が伝聞だと批判するが、長井さん自身、政治的圧力を受けた上司らの指示を直接受けている人なのだから、「伝聞」といって切り捨てることができないのは明らかであり、NHKの批判は的を射たものではない。