今日,都内で行われた,メディア総研主催のシンポジウム(ここ←)で,権力の嘘を暴いた3人の記者がそれぞれの経験を話してくれた。
特に印象深かったのは,高知県警裏金疑惑を取材した竹内記者の話だ。
高知県警裏金疑惑とは,警察が組織的に捜査費用名目で裏金をつくっていた事件。裏金疑惑というと高田記者などで有名な北海道新聞による北海道警疑惑が有名だが,高知新聞は,全国に先駆けて,この問題を取り上げた。
連載記事などを読むと,警察の組織としての怖さがよく分かる(ここ←)。
幸い,高知県では,高知新聞の活躍もあって,今年2月,県監査委員が,2000年から5年間に使われた捜査費(県費)約5000万円のうち35%、約1800万円が違法または不適正・不自然な支出だったとする特別監査報告書をまとめ,橋本大二郎知事と県議会に提出することができた。今後警察は自ら調査をして報告することになっている。
竹内記者の話によると,監査委員の中には,交通違反をすると警察に弱みを握られるからといって,オートバイ通勤をバス通勤に変えたり,酒場での喧嘩に巻き込まれるとまずいと言って外で酒を飲むことを控えたりしたという。
そういう努力をしてくれたのも高知新聞のバックアップがあればこそだ。
今日は,実は,元宮城県知事の浅野さんの話も聞いた。浅野さんは,知事という立場にありながらも,警察の裏金疑惑を追及した人だ。宮城県では,メディアが弱かったせいもあってか,新知事が警察に屈服するなど,追及の手が弱まっている(ここ←参照)。
権力を行使する側は自らが聖域となるだけに不正の温床となりやすい。このことが理解できるならば,共謀罪の怖さもより理解できるはず…。
なお,他のお二人は,外務省機密漏洩事件で密約が本当にあったことを暴いた往住嘉文記者(ここ←参考)と大阪市の「カラ残業」問題などをキャンペーンで追及した奥田信幸記者(ここ←参照)。いずれも興味深いお話だった。
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特に印象深かったのは,高知県警裏金疑惑を取材した竹内記者の話だ。
高知県警裏金疑惑とは,警察が組織的に捜査費用名目で裏金をつくっていた事件。裏金疑惑というと高田記者などで有名な北海道新聞による北海道警疑惑が有名だが,高知新聞は,全国に先駆けて,この問題を取り上げた。
連載記事などを読むと,警察の組織としての怖さがよく分かる(ここ←)。
幸い,高知県では,高知新聞の活躍もあって,今年2月,県監査委員が,2000年から5年間に使われた捜査費(県費)約5000万円のうち35%、約1800万円が違法または不適正・不自然な支出だったとする特別監査報告書をまとめ,橋本大二郎知事と県議会に提出することができた。今後警察は自ら調査をして報告することになっている。
竹内記者の話によると,監査委員の中には,交通違反をすると警察に弱みを握られるからといって,オートバイ通勤をバス通勤に変えたり,酒場での喧嘩に巻き込まれるとまずいと言って外で酒を飲むことを控えたりしたという。
そういう努力をしてくれたのも高知新聞のバックアップがあればこそだ。
今日は,実は,元宮城県知事の浅野さんの話も聞いた。浅野さんは,知事という立場にありながらも,警察の裏金疑惑を追及した人だ。宮城県では,メディアが弱かったせいもあってか,新知事が警察に屈服するなど,追及の手が弱まっている(ここ←参照)。
権力を行使する側は自らが聖域となるだけに不正の温床となりやすい。このことが理解できるならば,共謀罪の怖さもより理解できるはず…。
なお,他のお二人は,外務省機密漏洩事件で密約が本当にあったことを暴いた往住嘉文記者(ここ←参考)と大阪市の「カラ残業」問題などをキャンペーンで追及した奥田信幸記者(ここ←参照)。いずれも興味深いお話だった。
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