情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

弁護士に岡っ引きになれというのか!【改題】一億総密告社会にしてよいのか!パート8

2007-01-23 01:51:14 | ゲートキーパー(一億総密告社会)制度
 当初、犯罪収益移転防止法案(ゲートキーパー法案)について、弁護士に密告を義務化させるという点に焦点を絞ってきたが、お分かりのように、主たる問題は、弁護士のみならず、クレジットカード会社、不動産業者など多くの取引の場面で密告が義務づけられることだ。そこで、タイトルを「一億総密告社会にしてよいのか!」に変え、続けて書いていきたい。

 今回は、犯罪収益移転防止法案が行きつく先を紹介したい。それはイギリスの法制度だ。

 イギリスには、不報告罪というものがあり、薬物犯罪やテロ行為に関して、何人も、その業務、取引、雇用の過程でマネー・ロンダリングであると知り、またはその疑いをもった場合は、すぐにその知ったこと、またはその疑いを当局に報告しないと犯罪となるというのだ。違反すると最高5年の懲役刑が科せられる。

 例えば、これまで不信心だったアラビア人が急に熱心な信者となったことを知った大家、何となく黒人の少年の目つきが鋭くなったことに気づいた雑貨店主などは、そのことをぽつりと誰かに漏らしていたら、後でアラビア人がテロ行為で、黒人が薬物事犯で捕まったりしたら、5年の懲役をくらうかもしれないのだ。それだったら、少しでも不安に思ったら、とりあえず、通報するに越したことはない…ということになる。そうすると、本来、善良な市民が次々と逮捕されていくことになりかねない。特に、政権を批判する者などはたちまちターゲットにされるだろう。

 犯罪収益移転防止法案は、すでに、弁護士や司法書士、行政書士、宅地建物取引業者、クレジットカード業者などのほかに、「郵便物受取業者」「電話受け付けサービス業者」など50以上の職種を対象としている。共謀罪とセットで濫用され、その結果、日本が一億総密告社会になる日は、そう遠くないかもしれない。


写真はこちら(←クリック)より。「強制収容所からの解放,右の女性は自分を密告したゲシュタポの密告者を覚えていた,デッサウ,ドイツ,1945年」




★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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杉浦ひとみさん、教育基本法改悪について話す~社民党候補

2007-01-23 00:53:12 | 愉快な仲間たち(赤裸々な実態?)
 社民党の参院選東京選挙区公認候補として発表された杉浦ひとみ弁護士が教育基本法について語っているビデオが、ここ(←クリック)の「杉浦弁護士の教育基本法改悪についての解説」やここ(←クリック)に掲載されました。

 少し緊張した感じですが、そこが初々しさを感じさせます。

 杉浦さんは、教育基本法の問題に取り組んできたほか、少年法の問題(ここ←クリック)や憲法改正国民投票法案の問題にも精力的に関わってきた。

 国会でも活躍することは間違いないと思います。ぜひ、頑張ってください!




■■毎日新聞(←クリック)引用開始■■

社民党都連は19日、7月の参院選東京選挙区(改選数5)に、弁護士の杉浦ひとみさん(50)=文京区=を同党公認候補として擁立すると発表した。同日、都庁で会見した杉浦さんは「司法の場ではなく直接政策にかかわれる場で、自分を役立てたいと思った。憲法改正の動きに対して何とかしなければならないとの思いだ」と決意を語った。
 杉浦さんは愛知県出身。中央大学法学部を経て、99年から弁護士として活動している。会見では「経済の格差が教育の格差につながり、機会、結果の格差につながっている。このような社会は許されない」などと述べ、安倍政権を批判した。
 参院選東京選挙区には、薬害エイズ訴訟元原告の川田龍平さん(31)が出馬表明し、社民党との連携にも前向きな姿勢を見せている。これに対し、会見に同席した福島瑞穂党首は「複数区では公認を立てて戦うのが党の方針」と、杉浦さんの選挙戦を優先する考えを示した。【夫彰子】

■■引用終了■■






★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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