情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

弱いもの叩きしかできないのか~不二家「蛾食べても害はない」発言報道

2007-01-25 06:47:36 | メディア(知るための手段のあり方)
読売新聞は「チョコ菓子にガ混入、不二家工場は『害はない』と説明」との見出しのもと、次のような記事を掲載した。

■■引用開始■■
 大手菓子メーカー「不二家」(本社・東京)は24日、2003年に平塚工場(神奈川県平塚市)で製造したチョコレート菓子にガが混入し、これを購入した主婦に工場幹部が「(食べても)害はない」と説明していたことを明らかにした。

 同社によると、03年11月、茨城県の主婦が、チョコレートやキャンデーが詰まった菓子「アンパンマンハウス」を購入した際、チョコレートの一つに、ガが付着しているのに気が付いた。主婦から連絡を受け、同社で調査したところ、同10月9日に平塚工場で製造された商品で、製造工程の途中で混入した可能性が高いことが判明した。

 同12月に、同工場長ら3人が主婦に謝罪したが、その際、主婦が「誤ってガを食べてしまったら健康に害はないのか」と問いただしたのに対し、工場長らは「害はない」と説明したという。」

■■引用終了■■

この不二家の対応に何か問題があるのだろうか?

不二家は、混入自体は、工場長ら3人が謝罪している。その際に、誤って食べたとしたら害があるのかと聞かれ、「害はない」と答えただけだ。

もちろん、苦情があったにもかかわらず、「食べても平気だから、気にしないでください」と放置したのであれば、問題だろうが、そういうシチュエーションではない。謝罪の席で、害があるかと聞かれたから、害はないと答えた。このとき、不二家側にほかにいかなる対応を期待するのか?

また、混入していた蛾に害があったとか、調べもしないで害がないといい加減なことを言ったというなら、それは問題だが、そのようなことは記事には書かれていない。昆虫を食べることに抵抗がある人はいるだろうが、それとこれとは話が違う。

少なくとも記事を読む限り、不二家には落ち度はない。

水に落ちた犬を打つのもいい加減にせい!

ところで、この問題を考えているうちに、内部告発と密告の違いについてつらつら考えた。すると、一億総密告法案(犯罪収益移転防止法案=弁護士依頼者密告法案)の問題性がより明確になった。それは…(時間切れ。次回に)


写真はこちら(←クリック)から。虫嫌い(昆虫差別者?)はけっして拡大しないようにご注意下さい。







★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。なお、安倍辞任までの間、字数が許す限り、タイトルに安倍辞任要求を盛り込むようにしています(ここ←参照下さい)。

靖国Q8.小泉首相は私的参拝だから政教分離原則に抵触しない。自分にも内心の自由はあると言っている

2007-01-25 04:12:55 | 靖国問題Q&A
Q.小泉首相は公的参拝でなくて私的参拝であるから政教分離原則に抵触しない。自分にも内心の自由はあると言っていますが、そうでしょうか。


A.公的参拝と私的参拝を都合よく分けることは許されません。

    小泉首相は、自民党総裁選の公約として8月15日の靖国参拝を掲げました。そして、中国・韓国らからの批判に対しては内政干渉だとも反発しました。また、靖国参拝をやめるべきだという経済同友会の提言について、「政治と商売は別だ」と小泉首相自らが靖国が政治問題であることを認めています。最近では「(靖国参拝の)公約は生きている。」「公約は守られなければならない。」などと或る種居直り発言すらしています。小泉首相の靖国参拝を違憲だと断じた大阪高裁判決(2005年9月30日)も「靖国神社に到着後、約1時間もテレビ取材陣が到着するのを待って参拝している」と認定しています。このように公約に基づき、しかも公表した上であえて公共の関心事である靖国神社へ参拝することは、例え一私人の立場をとったとしても内閣総理大臣の地位にある者と同一人物であり、密接不可分であることから実質的には政治的効果を狙った公的参拝であることは否定できません。

■■以上、内田雅敏弁護士執筆(小泉政権当時)■■

私的というなら、神社の外からでもこっそり祈ることはできるはず…

写真はこちら(←クリック)より



★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。なお、安倍辞任までの間、字数が許す限り、タイトルに安倍辞任要求を盛り込むようにしています(ここ←参照下さい)。