Q.小泉首相が8月15日に靖国神社参拝したことに対し、中国や韓国などが従来にも増して激しく非難しましたが何故でしょうか。
A.日本の侵略戦争や植民地支配に苦しめられた国々の人々にとっては8月15日は日本の支配から解放されたとして記念すべき日なのです。中国では毎年この日、日本軍国主義を打倒した日として記念式典が行われ、韓国でも同じように光復節として祝われています。
このような解放記念日に日本の首相が、日本の近・現代における戦争はすべて自存自衛のための聖戦であったとする61年前の8月15日以前と全く変らない歴史観を持ち、かつ侵略戦争の責任者らであったA級戦犯をも祀った靖国神社に参拝したならば、日本は61年前と何ら変ってないのかと怒るのは当たり前ではないでしょうか。
例えば、日本では8月6日広島、9日長崎での原爆投下に対する抗議とその被害者に対する慰霊を行っていますが、この同じ日に、米国で原爆を讃える集会が行われたとしたら私達は怒るのではないでしょうか。このように8月15日が私達日本人にとっての敗戦記念日ということだけではなく、アジアの人々にとってどういう日であるかを考えなくてはならないと思います。ですから日本の首相が靖国神社に参拝することに反対している中国や韓国にしてみれば、自分達にとっても特別な日である8月15日の靖国参拝は、或る意味では挑戦ではないかと把えるのです。
■■以上、内田雅敏弁護士執筆(小泉政権当時)■■
他国の市民の痛みが分からない人は、自国の市民の痛みも分からないんじゃないでしょうか…
写真:光復節、大学路で開かれた大集会(JCJ←クリック)
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。なお、安倍辞任までの間、字数が許す限り、タイトルに安倍辞任要求を盛り込むようにしています(ここ←参照下さい)。
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このような解放記念日に日本の首相が、日本の近・現代における戦争はすべて自存自衛のための聖戦であったとする61年前の8月15日以前と全く変らない歴史観を持ち、かつ侵略戦争の責任者らであったA級戦犯をも祀った靖国神社に参拝したならば、日本は61年前と何ら変ってないのかと怒るのは当たり前ではないでしょうか。
例えば、日本では8月6日広島、9日長崎での原爆投下に対する抗議とその被害者に対する慰霊を行っていますが、この同じ日に、米国で原爆を讃える集会が行われたとしたら私達は怒るのではないでしょうか。このように8月15日が私達日本人にとっての敗戦記念日ということだけではなく、アジアの人々にとってどういう日であるかを考えなくてはならないと思います。ですから日本の首相が靖国神社に参拝することに反対している中国や韓国にしてみれば、自分達にとっても特別な日である8月15日の靖国参拝は、或る意味では挑戦ではないかと把えるのです。
■■以上、内田雅敏弁護士執筆(小泉政権当時)■■
他国の市民の痛みが分からない人は、自国の市民の痛みも分からないんじゃないでしょうか…
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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
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