写真は先日ヤフオクに出しました「黒絵羽」の反物。
ちょっと絵や反はし部分にダメージあって、
羽織にはならないかなーと思いながら販売しましたところ、
よくコメントを下さる陽花様がご落札してくださいました。
そして、見事に大変身させて、二部式帯にしてくださいました。
もう羽織としてはムリかもしれないけれど、
もう一度なんとか、人の身にまとわれるものになれたらいいなと、思ってました。
見事にヘンシンして、しゃれた帯になりました。
お嫁入りさせたコが、きれいになってお役に立てるのは、
ほんとに嬉しいです~。陽花様、ありがとうございました。
さて、そんなわけで、まだある羽尺を探し出しました。
ちょっと柄がジミ眼なので、後回し…と思っていたのですが、
きれいな帯になったのを見たら、自分が作ったわけでもないのにウキウキで…。
これは「絵皿の柄」、ほんとに慎ましやかで柄も小さいです。
帯にするとちょっとジミですが、私以上の年齢なら、
落ち着いていていい帯になると思います。
見づらいですが、背中部分は上の柄五つだけ、下の二柄は袖などにでる部分です。
これの出自なんですが…。
以前京都で「染」をなさっておられた方、私より年上の方です。
学校でてから、ずっと染めの仕事を地道に続けてこられたのだそうですが、
ご他聞にもれずの「呉服界不況」…。
いえ、私は単に着物が売れないというだけでなく、
それにはたくさんの問題が含まれると思うのですが、今日はそこには触れません。
とにかく、その方は、長年染めの世界にいらしたのですが、
結局廃業を余儀なくされ、もう10年以上も前に転職されたわけです。
それで、転居の時に一緒に運んだ反物や、作業途中だったものなどを、
整理して私にお譲りくださったというわけです。
そういうものですので、時間がたっていることと、ものによってまだ途中…。
柄が描ききれていないものがあったりするわけです。
それでもとにかく「手描き」ですからねぇ。
もうひとつは、正反対の「ドッパデェ」なもの。
なんとまぁおにぎやかで華々しいこと。でもステキ。
写真の上の方の矢印の先が、肩線のしるしです。
つまり、この柄はほんとに「背中いっぱい」なんですねぇ。
別に紋なんか入れないで、普通の黒羽織にして、かわいい小紋の上なんかに、
ちょっと羽織ってほしいものです。なんたって私にゃ着られまへんし…。
わずかーに白地の柄部分にちょっとシミがあったり、
裏にちょっと汚れがあったり(表からは見えません)するんですが、
こんなに華やかなもんで、汚れ目立ちません。
袖などの部分にもまだ柄があります。
柄を生かして、やっと本裁ちが着られるくらい…なんて女の子の羽織でも、
かわいいでしょうね。もちろん帯にしても、華やかだと思います。
初期設定価格をちっとだけ上げて、出しますかね。
羽尺というのもの、ネットで探すとまだあるんですが、
これまたいろいろでして…。
まず、羽織の丈というものが、戦前と戦後でずいぶんかわりました。
もともとの羽織は着尺で作り、ぞろりっぺぇと長いのが普通だったのですが、
少しずつ短くなり、戦後は一気に短くなりました。
今までにもお話ししてきましたが、戦後あっというまに
「西洋文化」「洋装」がアタリマエになり、着物を着ることが減りました。
着物は着物で、なんとか立ち位置を守ろうと、西洋に対抗して、
着方を洋風にボディコンにしてみたり、やたらとモダンな柄行を作ってみたり、
いろいろやったわけですが、そういう方向性の中では、
でれんと長い羽織より、きゅっと短い羽織の方が、
軽快に現代的に見えたわけですね。
ファッションの流行なんてそんなもんです。
今見たら、なんでこれがカッコよかったんだろ、なんてのがありますよね。
羽織も同じで、とにかくやたらと短い…。母は「尻叩き」と呼んでおりました。
ちょうど裾が、お尻のすぐ下あたりをハタハタと叩くから…。
通常羽尺は6~7メートル、少し長いものは8メートルくらい…。
短い羽織だと「着尺」で二枚作れました。そんな時期もあったんですね。
そういう時は「返し」を短くすればいいわけですから。
茶羽織などは、ちょっと短めのほうが動きがよくて普段用にピッタリですが、
外着の羽織は、少し長さがあったほうがエレガントだったり粋だったり。
私も呉服屋さんに「もちっと長くして」と1センチ刻みに希望丈を伸ばしては、
「背の低いの忘れてない?」といわれてます。
明日は雨、なんか雷とか雹とか、言ってます。
なんでこう落ち着きませんかねぇ…。
でも湿度があがれば、ウィルスは勢いが落ちます。
雨が味方して、インフル騒動が鎮まってくれるといいんですが…。
それならもぉ雨でもあられでも…って、人間って勝手だわなぁ…。
この際だからー雪降ってもいいよぉ~???
ちょっと絵や反はし部分にダメージあって、
羽織にはならないかなーと思いながら販売しましたところ、
よくコメントを下さる陽花様がご落札してくださいました。
そして、見事に大変身させて、二部式帯にしてくださいました。
もう羽織としてはムリかもしれないけれど、
もう一度なんとか、人の身にまとわれるものになれたらいいなと、思ってました。
見事にヘンシンして、しゃれた帯になりました。
お嫁入りさせたコが、きれいになってお役に立てるのは、
ほんとに嬉しいです~。陽花様、ありがとうございました。
さて、そんなわけで、まだある羽尺を探し出しました。
ちょっと柄がジミ眼なので、後回し…と思っていたのですが、
きれいな帯になったのを見たら、自分が作ったわけでもないのにウキウキで…。
これは「絵皿の柄」、ほんとに慎ましやかで柄も小さいです。
帯にするとちょっとジミですが、私以上の年齢なら、
落ち着いていていい帯になると思います。
見づらいですが、背中部分は上の柄五つだけ、下の二柄は袖などにでる部分です。
これの出自なんですが…。
以前京都で「染」をなさっておられた方、私より年上の方です。
学校でてから、ずっと染めの仕事を地道に続けてこられたのだそうですが、
ご他聞にもれずの「呉服界不況」…。
いえ、私は単に着物が売れないというだけでなく、
それにはたくさんの問題が含まれると思うのですが、今日はそこには触れません。
とにかく、その方は、長年染めの世界にいらしたのですが、
結局廃業を余儀なくされ、もう10年以上も前に転職されたわけです。
それで、転居の時に一緒に運んだ反物や、作業途中だったものなどを、
整理して私にお譲りくださったというわけです。
そういうものですので、時間がたっていることと、ものによってまだ途中…。
柄が描ききれていないものがあったりするわけです。
それでもとにかく「手描き」ですからねぇ。
もうひとつは、正反対の「ドッパデェ」なもの。
なんとまぁおにぎやかで華々しいこと。でもステキ。
写真の上の方の矢印の先が、肩線のしるしです。
つまり、この柄はほんとに「背中いっぱい」なんですねぇ。
別に紋なんか入れないで、普通の黒羽織にして、かわいい小紋の上なんかに、
ちょっと羽織ってほしいものです。なんたって私にゃ着られまへんし…。
わずかーに白地の柄部分にちょっとシミがあったり、
裏にちょっと汚れがあったり(表からは見えません)するんですが、
こんなに華やかなもんで、汚れ目立ちません。
袖などの部分にもまだ柄があります。
柄を生かして、やっと本裁ちが着られるくらい…なんて女の子の羽織でも、
かわいいでしょうね。もちろん帯にしても、華やかだと思います。
初期設定価格をちっとだけ上げて、出しますかね。
羽尺というのもの、ネットで探すとまだあるんですが、
これまたいろいろでして…。
まず、羽織の丈というものが、戦前と戦後でずいぶんかわりました。
もともとの羽織は着尺で作り、ぞろりっぺぇと長いのが普通だったのですが、
少しずつ短くなり、戦後は一気に短くなりました。
今までにもお話ししてきましたが、戦後あっというまに
「西洋文化」「洋装」がアタリマエになり、着物を着ることが減りました。
着物は着物で、なんとか立ち位置を守ろうと、西洋に対抗して、
着方を洋風にボディコンにしてみたり、やたらとモダンな柄行を作ってみたり、
いろいろやったわけですが、そういう方向性の中では、
でれんと長い羽織より、きゅっと短い羽織の方が、
軽快に現代的に見えたわけですね。
ファッションの流行なんてそんなもんです。
今見たら、なんでこれがカッコよかったんだろ、なんてのがありますよね。
羽織も同じで、とにかくやたらと短い…。母は「尻叩き」と呼んでおりました。
ちょうど裾が、お尻のすぐ下あたりをハタハタと叩くから…。
通常羽尺は6~7メートル、少し長いものは8メートルくらい…。
短い羽織だと「着尺」で二枚作れました。そんな時期もあったんですね。
そういう時は「返し」を短くすればいいわけですから。
茶羽織などは、ちょっと短めのほうが動きがよくて普段用にピッタリですが、
外着の羽織は、少し長さがあったほうがエレガントだったり粋だったり。
私も呉服屋さんに「もちっと長くして」と1センチ刻みに希望丈を伸ばしては、
「背の低いの忘れてない?」といわれてます。
明日は雨、なんか雷とか雹とか、言ってます。
なんでこう落ち着きませんかねぇ…。
でも湿度があがれば、ウィルスは勢いが落ちます。
雨が味方して、インフル騒動が鎮まってくれるといいんですが…。
それならもぉ雨でもあられでも…って、人間って勝手だわなぁ…。
この際だからー雪降ってもいいよぉ~???
雲の色が好きです~。
羽織の丈なんですけど、私が育った頃は最短羽織(「尻叩き」!!面白いです!)の頃で、その頃から「長羽織が欲しい!」と生意気言ってましたが、他の方が短い羽織を着ていても違和感は無かったんです。
んが、ここ数年長い羽織ばかり着ていたら、短めの羽織や道行を着てみるとなぁんだか違和感フンプン。
他の方の着姿を拝見しても長い羽織の方がしっくり見えます。
慣れなんでしょうかねぇ?
お太鼓に、左の柄を半分に折って胴に巻く
前にくるように裁断しました。
この絵皿の柄も素敵な二部式帯になりますね。
ちょっと紅型風で南国を思わせる色柄ですね。
着てみます~?
私はあの丈がいやで着ませんでした。
当時は、長くしてもらえばいいってことに
気がつかなくて、ただ羽織は嫌い…と。
ちょっと長めがいいですよね。
このお皿、いいでしょう?
ざくろの絵のところがお太鼓になるわけですね。
とってもいいでしょうねぇ。
もひとついかが?(コラコラ)