ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

落合ほたる…

2011-10-08 18:18:54 | 着物・古布

 

東京山手線から出ている「西部新宿線」に乗ると「下落合」という駅があります。

そのあたり一帯が「落合」という地名の場所なのですが、

これはあの「神田川」と支流のうちの1本「妙正寺川」が出会う(落ち合う)ことで、落合。

元々江戸は実は「水路」の多い町でした。水運のため、また「飲料水」のため、

治水にチカラをいれ、川の整備や運河の形成なども進んだわけです。

今とは違って当然水は「キレイ」。落合は浮世絵にも書かれた「ほたる」の名所であったそうな。

そしてまた、水がきれいなら「染物」にも最適、というわけで、

実は「落合」は「染の町」でもありました。明治くらいの写真を見ると、それほど大きくない川の両脇に、

びっしりと染屋さんが並んでいます。

小さな川もたくさんありましたが、今ではみんな埋められてしまいましたね。

 

さて、その染は今でも続いておりまして、さすがに川で友禅流しはありませんが、

職人さんたちの後継者が、がんばって染物を続けてくれています。

「落合ほたる」スタンプラリーというのは、今年で10回目ですが、ご存知でしょうか。

私はまだ一度も行けていないのですが、参加してみたいものだと思っています。

落合ほたる」のHPはこちら。メニューから「スタンプラリー」の説明ページにも飛べます。

 

実は、いつもの呉服屋さんに、この「落合ほたる」の職人さんがいらして、染を見せてくださるのだそうです。

見にいらっしゃいよ、といわれているのですが、約束のできない身でして…。

とりあえず、説明のハガキと手ぬぐいを頂きました。それがトップ写真です。

 

なんの絵かと言いますと「染の道具」ですね。

こちらは、十文字にかける伸子、ハンカチとかそういうものにかけてピンと張って絵柄を描いたりします。

下は筒描きの「絞り機」、ケーキの上に生クリーム絞るのと同じ要領ですね。

 

          

 

こちらは友禅の筆とちょっとかわいらしいですが「伸子張りの張り木」。

 

          

 

実際の作業が見られたらいいですねぇ。

まぁ個人の呉服屋さんの展示会ですから、当然ほしくなるものもある…けど買わない…と、

肝に銘じて行きませんとね。毎度「物欲」とのソウゼツなタタカイになるので、

行きたくないんですが、「染」は見たい…悩むぅぅぅぅ。

 

私の乗るローカル線の横浜に近い方に「帷子川」という川がありまして、

私がまだ10代のころは、友禅流しをしていました。といっても反物ではなく「スカーフ」。

いまや有名な「横浜スカーフ」ですが、昔は小さな小屋みたいな作業場がたくさん並んでいました。

残ったのは確か2~3軒だったと思いますが、川を使えなくなって地下水くみ上げて続けています。

横浜の名産品ですよー。

 

さて、今日はこのあとは雑談です。

 

おととい「車の点検」だったんです。

我が家はいつも取りに来てもらうのですが、いつもの営業マンのTさんが、

「あれぇ?右の後ろのタイヤに亀裂が入ってます。この前あったっけ…」

んなこと言われてもねぇ、ゲタの減りは気にするけど、タイヤの亀裂なんて…。

続けてTさん「前にタイヤ交換しましたよね」といいながら車の周りを回って

「あっ左のうしろだ」。そこだけキレイで新しいのです。

「あっそうそう、何年前でしたっけ、駅前の工事現場でハデにフェンスにこすって、

タイヤに裂け目はいるわ、ホィールすっ飛ばすわ…」

(あの時は、フェンスと意見が合わなかったんだよっ!たまにあるんだってば、位置的に意見の相違が…)

点検の結果、右後ろの亀裂は、すぐにどうのこうのはないけれど、溝も減ってるし…。

父から譲り受けた車ですから、もしかすると、右後ろだけなにかスペアタイヤだったかのような、

そんなハナシがあったとかなかったとか…えぇーい何かあったら困るからとっかえて!

(また出費やんか…展示会に行ってもよけいに目正月のみになってまうがな…) 


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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
岩下志麻のきもの語り (たらちゃん)
2011-10-08 19:24:54
先日本屋さんで立ち見した、岩下志麻さんの写真集のタイトルです。
大胆素敵な着物ばかりで眼福眼福(^_^)女優オーラがバンバン出ている方でないと着こなせないなぁ。
その中で私が気に入ったのは、着物を着ることのなかった娘さんが、ご自身の娘の七五三に一緒に
着物を…と岩下さんに着物を借りに来て選んだというコーディネートーー
紫の総絞りの着物に紫の帯、上品な紫尽くしの素敵なコーデです。

松竹所属時代、カレンダー撮影のため毎年晴れ着を5枚は誂えなければならず、
一度しか袖を通していない振袖もかなりあるそうです。女優さんも大変ですね。
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Unknown (陽花)
2011-10-08 20:19:27
すこ~し前に「春の小川」のモデルが東京渋谷の河骨川だとテレビで見て、数十年前は大都会も田舎と変わらなかったんだと改めて思いました。
周りの景色は変わっても、後継者の方達が染めを頑張っておられるって素晴らしいですね。

私もつい先日、タイヤ全部はきかえました。
出費続きで当分我慢の子です。
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Unknown (とんぼ)
2011-10-08 22:12:01
たらちゃん様

女優さんの着物ってプロダクションと持ちか、呉服屋のタイアップが
多いのだと思ってました。
女優さんの結婚式の花嫁衣裳何千万の内掛とか、
だれそれ着用の振袖とかは、あとでものすごい値段で「女優○○さんの」と
レンタルされたり、売られたりして、すぐに元が取れるそうですから。
自前だったらほんとにタイヘンでしたね。
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Unknown (とんぼ)
2011-10-08 22:14:27
陽花様

以前から「落合」では…というのを聞いていて、
いつか言ってみたいと思っていたんです。
東京の川はほとんど「暗渠」になってしまって。
味気ないですね。

タイヤ、大事なものですからしかたありませんが、
値段聞いて…カードでいいかしら…でした。
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間違いf^_^; (たらちゃん)
2011-10-08 23:13:48
紫の総絞りの着物に、白の半襟で、重ね衿と帯揚げ・帯締めが紫。
え~と、帯はちょっとアンティークっぽい織の帯だったような……。
とにかく素敵なコーディネートでした(^_^)
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Unknown ()
2011-10-08 23:28:53
昨年 どこぞからか 落合のスタンプラリーの説明書だかを頂き 
行ってみたいなぁと思っていましたが
うーーーん 
旦那様の実家(一時同居)がある西武新宿線沿線
義父母はすでにいないのですが親戚がいるので
近くに行ったら顔出ししなくてはいけないだろうし・・・
と ちょっと足が遠のいてしまいます

手拭いの柄
お話して頂くと そうそうなどと思い出しますが・・・
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Unknown (とんぼ)
2011-10-08 23:31:39
たらちゃん様

たとえ写真でも、目正月できてよかったですね。
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Unknown (とんぼ)
2011-10-08 23:33:39
惠様

そういうのってありますね。
合いたくないわけじゃないけど、もし出会ったらめんどくさいなーなんて。
変装でもしていきます?

手ぬぐい、素朴な柄ですよね。
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Unknown (わかめ)
2011-10-09 00:34:26
「60の手習い」改め「わかめ」ちゃんです。もう60とっくに過ぎてんだろう、年齢詐称はいかんということで。戦後のあの時期あの年齢だったらわかめちゃんくらいの世代かと。どうでもいいことですけど。

私は瀬戸内地方の田舎町が郷里なんですが、昔、ちょっとした小川でも必ずあちこちに川へ降りる石段がついていた風景がなつかしい。うちの町内は通り三本が縦横碁盤の目になってまして、その家々の前の溝沿いに、名前を覚えていませんが春になるといっせいにピンクの花を咲かせる草が自生していました。今なら観光ポスターに使えるレベルかも。小川も溝も道路幅を広げるためみんな暗渠になっちゃいましたね。
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Unknown (とんぼ)
2011-10-09 00:56:29
わかめ様

私は去年還暦でしたよー。

瀬戸内海ですかー、憧れます。昔はちょっとした小川でもきれいでしたよね。
私は横浜のイナカそだちですが、住宅の中の小川でも、ザリガニがとれましたわ。
住宅の奥の奥までいっても全部アスファルトになってしまい、
土の道も水の流れも、探して行かなきゃ見られません。寂しいですね。
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